モバイルの用語モバイル2級

モバイル2級の頻出比較まとめ|規格と方式の早見表

モバイルシステム技術検定2級で取り違えやすい「AとBの違い」を、無線・世代、ネットワーク・プロトコル、端末・周辺技術、セキュリティ、法令の5つの早見表に整理。LTEとNR、SAとNSA、TCPとUDP、Wi-Fi 6と7など。独自の確認問題3問つき。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • モバイル2級は 100問・100分の4者択一 で、公式の出題比率は「概要と移動体通信サービス」13%、「ワイヤレス通信の原理とネットワーク技術」15%、「端末基本機能と端末周辺技術」20%、「モバイルインターネットとコンテンツ技術」20%、「情報セキュリティ管理」9%、「生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーション」23%です(MCPC公式ページの図、2026年9月27日確認)。
  • 4択で失点しやすいのは、似た2つの用語の 役割を入れ替えた選択肢 です。この記事は、当サイトの個別の用語記事で扱った比較を、1枚ずつの早見表に束ねたものです(表の区切りと選び方は当サイトの整理です)。
  • 表は「何が違うか」を1行で言えることを目標にしています。細部は各行のリンク先の記事で確認してください。
  • 当サイトは MCPC とは関係のない非公式の個人運営教材で、合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末のサンプル問題は使っていません。

この早見表はどう使えばいい?(当サイトの整理)

モバイルシステム技術検定2級の公式ページには、6つの出題カテゴリと比率が図で示されています(2026年9月27日確認)。比率はカテゴリ単位の数字で、どの用語が何問出るかは公表されていません。この記事の表の並びも、出題の頻度を示すものではなく、当サイトが「取り違えやすい組み合わせ」を集めて並べたものです。

使い方はシンプルです。表の左の列を隠し、右の列から用語を言い当てる。次に右の列を隠し、左の用語から違いを1行で説明する。両方向で言えれば、選択肢の言い換えに強くなります。

2級の出題カテゴリと、この記事の早見表の対応(比率は MCPC 公式ページの図、2026年9月27日確認)
出題カテゴリ(公式)公式の比率この記事の早見表
モバイルシステム概要と移動体通信サービス13%世代の比較、法令のまとめ
ワイヤレス通信の原理とネットワーク技術15%無線・世代の比較、ネットワーク・プロトコルの比較
モバイル端末基本機能と端末周辺技術20%端末・周辺技術の比較
モバイルインターネットとモバイルコンテンツ技術20%ネットワーク・プロトコルの比較(HTTP)、アプリの形態
情報セキュリティ管理9%セキュリティの比較
生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーションの種類とその概要23%この記事では扱わず、2級の重要用語100へ

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当サイトの模試も公式の比率どおりに100問を配分していますが、それは当サイトの作り方です。本番の各回で比率がどう揺れるかは公表されていません。

無線・世代の比較:LTEとNR、SAとNSAは何が違う?

無線の分野は「どちらもOFDM系」「どちらも5G」のように共通点が多く、違いの軸を1つに決めておかないと混乱します。表では 何を比べるか を左の列に明記しました。

無線・世代の比較(当サイトの整理。事実は 3GPP・ITU-R で確認、2026年9月27日)
比べるものAB見分けの一言
LTE / 5G NR4G系の無線方式。サブキャリア間隔は15kHzが基本5G用に新しく作られた無線方式。サブキャリア間隔を選べ、ミリ波まで使うNR=柔軟な設計と広い周波数(詳しく)
NSA / SANRを LTE と組み合わせ、コアは4GのEPCNRを5G用のコア(5GC)に直接つなぐコアが EPC か 5GC か(詳しく)
EPC / 5GCMME が制御、S-GW・P-GW がデータAMF・SMF が制御、UPF がデータ。機能をサービスとして組み合わせるSBAMMEの役割が AMF と SMF に分かれた(EPC・5GC)
OFDMA / SC-FDMALTE の下り。サブキャリアを利用者ごとに割り当てるLTE の上り。ピーク電力を抑え、端末の電池にやさしいLTE は下りOFDMA・上りSC-FDMA(詳しく)
FDD / TDD上りと下りを周波数で分ける上りと下りを時間で分ける「周波数(F)」か「時間(T)」か
eMBB / URLLC / mMTC高速大容量高信頼・低遅延 / 多数同時接続ITU-R が示す5Gの3つの利用シナリオ

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3GPP は、NSA 構成では NR を既存の LTE と EPC と組み合わせて使い、SA 構成は4Gのネットワークを必要としない完全な5Gで、この構成でだけ5Gの最初の段階の機能がすべて使えると説明しています(3GPP「5G System Overview」、2026年9月27日確認)。「NSAでもネットワークスライシングが使える」という選択肢は、この説明と合いません。

世代全体の流れは移動体通信の世代(1G〜6G)で扱っています。

ネットワーク・プロトコルの比較:TCPとUDP、HTTP/2とHTTP/3は?

プロトコルの比較は、仕様の番号(RFC)と年 を一緒に覚えると、古い説明と新しい説明を見分けられます。

ネットワーク・プロトコルの比較(当サイトの整理。RFC は RFC Editor で確認、2026年9月27日)
比べるものAB見分けの一言
TCP / UDPコネクション型。再送・順序制御あり。ヘッダは最小20バイト。現行仕様は RFC 9293(2022年8月)コネクションレス型。再送なし。ヘッダは8バイト。RFC 768(1980年8月)確実さのTCP、速さと軽さのUDP(詳しく)
IPv4 / IPv632ビットのアドレス。RFC 791(1981年9月)128ビットのアドレス。ヘッダは40バイト固定。現行仕様は RFC 8200(2017年7月)IPv6 はヘッダチェックサムを持たない(詳しく)
HTTP/2 / HTTP/31本のTCP接続の上でストリームを多重化。RFC 9113(2022年6月)QUIC(UDPの上)で多重化。RFC 9114(2022年6月)HTTP/3 は1か所の欠落で全体が止まる問題を減らす(詳しく)
MQTT / HTTPブローカーを介した出版・購読型。軽いヘッダ要求と応答の型。Webの標準IoTの少量・多数の通信なら MQTT(詳しく)
DNS の再帰 / 権威利用者の代わりに名前を調べて回る自分の担当範囲の答えを持っている「調べる役」と「答えを持つ役」(詳しく)

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よくある誤りは「UDPでは信頼できる通信は作れない」です。HTTP/3 が使う QUIC(RFC 9000)は、UDP の上で再送や暗号化を自前で行います。「UDPそのもの」と「UDPの上に作った仕組み」を分けて読んでください。

端末・周辺技術の比較:BluetoothとBLE、Wi-Fi 6と7は?

端末と周辺技術のカテゴリ(公式の比率20%)は、数字の入った比較が多い分野です。数字は公式団体のページで確かめたものだけを載せています。

端末・周辺技術の比較(当サイトの整理。事実は Bluetooth SIG・Wi-Fi Alliance・IEEE・NFC Forum・GSMA で確認、2026年9月27日)
比べるものAB見分けの一言
Bluetooth クラシック(BR/EDR) / LE1MHz間隔の79チャネル。音声などの連続した転送向き2MHz間隔の40チャネル(うち3つがアドバタイズ用)。少量のデータを省電力でどちらも2.4GHz帯(詳しく)
Wi-Fi 6 / 6E / 7IEEE 802.11ax。OFDMA・MU-MIMO で多数の端末をさばく / 6E は Wi-Fi 6 を6GHz帯に広げたものIEEE 802.11be。6GHz帯の320MHz幅、マルチリンク動作(MLO)、4K QAM6E は新しい規格ではない(詳しく)
NFC / Bluetooth13.56MHz。かざして使う、ふつう数cmまで2.4GHz帯。数m〜の距離でつながるNFC はかざす、Bluetooth はつなぎ続ける(NFC)
NFC のカードエミュレーション / リーダー・ライタースマホがカードの代わりになるスマホがタグやカードを読み書きするスマホが「カード役」か「読み取り機役」か
SIM / eSIM抜き差しするカード端末に組み込んだ部品に、事業者の情報(プロファイル)を遠隔で書き込む書き込みが物理か遠隔か(詳しく)
ネイティブ / Web / ハイブリッドOS向けに作り端末に入れる / ブラウザで動くWeb技術の画面をアプリの中(WebView)で動かすどこで動き、どう配るか(詳しく)

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NFC Forum は、NFC を13.56MHzを基本の周波数とし、典型的な距離は2cmまでの非接触通信と説明しています(2026年9月27日確認)。「NFCは数十mまで届く」という選択肢は誤りと判断できます。

セキュリティの比較:共通鍵と公開鍵、署名と暗号化は?

情報セキュリティ管理(公式の比率9%)は問題数こそ少なめですが、鍵の向き を1つ取り違えると確実に失点する分野です。

セキュリティの比較(当サイトの整理)
比べるものAB見分けの一言
共通鍵暗号 / 公開鍵暗号暗号化と復号に同じ鍵。速いが、鍵を安全に渡すのが難しい公開鍵と秘密鍵の組。鍵を渡しやすいが処理が重い実際の通信は両方を組み合わせる(詳しく)
公開鍵での暗号化 / 電子署名受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号送信者の秘密鍵で署名し、送信者の公開鍵で検証秘密を守るのは受信者の鍵、本人を示すのは送信者の鍵(PKI)
ハッシュ / 暗号化元に戻せない要約値。改ざんの検知に使う鍵があれば元に戻せる変換。秘密を守る戻せるかどうか
WPA2 / WPA3個人向けは事前共有鍵(PSK)個人向けは SAE でパスワードの推測への防御を強化。Wi-Fi Alliance は認証機器に WPA3 を必須としている新しい方が推測攻撃に強い(詳しく)
MDM / MAM端末全体を管理する業務アプリとそのデータを管理する私物端末(BYOD)なら MAM が向く(詳しく)
フィッシング / マルウェア偽のサイトやメールでだまして入力させる端末に入り込んで不正な動作をするプログラムだます手口か、動くプログラムか(詳しく)

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法令のまとめ:電波法・電気通信事業法・個人情報保護法は?

法令は「どの法律の、どの仕組みか」を取り違えさせる選択肢が多い分野です。条文は e-Gov 法令検索で確認しました(2026年9月27日時点の条文)。

2級で押さえる法令の要点(当サイトの整理。条文は e-Gov で確認、2026年9月27日)
法律押さえる仕組み取り違えやすい点
電波法無線局の開設には原則として総務大臣の免許が必要(第4条)。小電力の機器が免許なしで使える条件の一つが、技術基準への適合の表示(いわゆる技適マーク)端末機器の「技術基準適合認定」は電気通信事業法の別の制度(詳しく)
電気通信事業法契約前の説明(第26条)、契約書面の交付(第26条の2)、書面を受け取った日などから8日を経過するまでの初期契約解除(第26条の3)、不実告知などの禁止(第27条の2)「クーリングオフ」は特定商取引法の言葉。事業法の制度名は初期契約解除(詳しく)
個人情報保護法個人情報 ⊃ 個人データ ⊃ 保有個人データ。第三者提供は原則本人の同意(第27条)。一定の漏えい等は委員会への報告と本人への通知(第26条)委託・事業の承継・共同利用は「第三者」に当たらない(第27条第5項)(詳しく)

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個人情報保護法は、改正法(個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律)が2026年7月10日に成立し、7月17日に公布されました。施行は原則として公布から2年以内で、個人情報保護委員会が政令・規則の整備を進めています(個人情報保護委員会、2026年9月27日確認)。試験がどの時点の法令で作られるかは公表されていないため、「改正後はこうなる」という知識は、公布済み・未施行であることと一緒に覚えてください。

確認問題1:コアネットワークの組み合わせは?

5Gの SA(スタンドアローン)構成の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. NR の基地局を LTE の基地局と組み合わせ、コアには4Gの EPC を使う構成
  2. LTE の基地局だけを使い、コアには5G用の 5GC を使う構成
  3. NR の基地局を5G用のコアである 5GC に直接つなぐ構成
  4. NR の基地局だけを使い、コアを持たずに端末どうしで通信する構成

正解:3。SA は NR を 5GC に直接つなぐ構成で、4Gのネットワークを必要としません。

1 は NSA(ノンスタンドアローン)の説明です。2 は LTE と 5GC の組み合わせで、SA の定義(NR を 5GC につなぐ)とは違います。4 のようにコアを持たない構成は、SA の説明ではありません。

確認問題2:UDPの説明で適切なものは?

UDP の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 接続を確立せずに送るコネクションレス型で、ヘッダは8バイトと小さい
  2. 送る前に接続を確立し、欠けたデータは必ず再送して順番どおりに渡す
  3. 暗号化を必ず行うため、UDP で送るデータは盗聴されることがない
  4. HTTP/3 が使えないため、Web の通信には TCP だけが使われている

正解:1。UDP は接続の確立をせずに送るコネクションレス型で、ヘッダは8バイトです(RFC 768)。

2 は TCP の説明です。3 について、UDP 自体には暗号化の仕組みはありません(QUIC のように上に作った仕組みが暗号化します)。4 は逆で、HTTP/3 は UDP の上の QUIC を使います。

確認問題3:電子署名で使う鍵は?

電子署名を付けたメッセージを受け取った人が、署名を検証するときに使う鍵として、最も適切なものはどれか。

  1. 受信者自身が持っている、受信者の秘密鍵
  2. 送信者と受信者があらかじめ共有した共通鍵
  3. 受信者が公開している、受信者の公開鍵
  4. 送信者が公開している、送信者の公開鍵

正解:4。署名は送信者の秘密鍵で作り、受信者は送信者の公開鍵で検証します。

1 の受信者の秘密鍵は、受信者の公開鍵で暗号化された内容を復号するときに使います。2 の共通鍵は共通鍵暗号やメッセージ認証符号の場面です。3 の受信者の公開鍵は、送信者が内容を暗号化するときに使う鍵です。

よくある質問への答えは?

比較表を覚えたら、実際の4択で「役割を入れ替えた選択肢」を見抜けるかを試してください。登録不要の2級の無料お試し20問では、全問の解説まで確認できます。

用語を広く確認したいときは2級の重要用語100、試験の形式はモバイルシステム技術検定2級とはへ。

よくある質問

この早見表の並びは、出題が多い順ですか?

いいえ。公式に公表されているのはカテゴリ単位の比率だけで、用語ごとの出題数は公表されていません。表の並びは、当サイトが取り違えやすい組み合わせを分野ごとに集めた整理です。

公式テキストの図や表を覚えた方がいいですか?

公式テキストは範囲を知るための一次資料として役立ちます。この記事は公式テキストの本文や図表を使わず、3GPP・IETF・IEEE などの公開資料で確かめた事実だけで作っています。細部の表現はテキストで確認してください。

生成AI・IoTのカテゴリ(23%)はどう対策しますか?

比率が最も大きいカテゴリですが、「AとBの違い」型の比較だけでは足りない分野です。2級の重要用語100で用語を確認し、模試で出題の形に慣れてください。

この記事の内容で合格できますか?

当サイトは MCPC とは関係のない非公式の個人運営教材で、合格を保証するものではありません。早見表は、取り違えを減らすための補助として使ってください。

出典・参考

  1. [1]MCPC モバイルシステム技術検定 2級(出題カテゴリと比率の図・試験形式、2026年9月27日確認)
  2. [2]3GPP 5G System Overview(2026年9月27日確認)
  3. [3]RFC 9293 Transmission Control Protocol(2022年8月、2026年9月27日確認)
  4. [4]RFC 768 User Datagram Protocol(1980年8月、2026年9月27日確認)
  5. [5]RFC 8200 Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification(2026年9月27日確認)
  6. [6]RFC 9114 HTTP/3(2026年9月27日確認)
  7. [7]Bluetooth SIG Technology Overview(2026年9月27日確認)
  8. [8]Wi-Fi Alliance Wi-Fi CERTIFIED 7(2026年9月27日確認)
  9. [9]IEEE 802.11be-2024(2026年9月27日確認)
  10. [10]Wi-Fi Alliance Security(2026年9月27日確認)
  11. [11]NFC Forum NFC Technology(2026年9月27日確認)
  12. [12]e-Gov法令検索 電波法(2026年9月27日確認)
  13. [13]e-Gov法令検索 電気通信事業法(2026年9月27日確認)
  14. [14]e-Gov法令検索 個人情報の保護に関する法律(2026年9月27日確認)
  15. [15]個人情報保護委員会 令和8年改正個人情報保護法について(2026年9月27日確認)

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