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移動体通信の世代(1G〜6G)とは|モバイル2級の要点

移動体通信の1G〜6Gを、方式・多元接続・主な用途の対比表で整理。ITUの呼び名、3G終了の日付、モバイル2級で取り違えやすい点と独自の確認問題3問で、世代の順番と特徴を区別できるようにします。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 世代(G)は「無線の方式と、できるサービスが大きく変わった区切り」です。1Gはアナログの音声、2Gでデジタル化、3Gで高速データ、4GでLTE系の全IP化、5GでNRと新しいコア、6Gは2026年時点で標準化の途中です。
  • ITU-R は3G〜6Gの要求条件を IMT-2000・IMT-Advanced・IMT-2020・IMT-2030 と名付けています。世代名と ITU の呼び名を対応させると、4択の言い換えに強くなります。
  • ドコモの FOMA(3G)と iモードは 2026年3月31日に終了しました(ドコモ報道発表、2026年9月27日確認)。
  • モバイル2級の出題カテゴリ「モバイルシステム概要と移動体通信サービス」(公式の比率は13%)に当たる範囲です。

移動体通信の「世代」とは、何が変わった区切りなのか?

一言でいうと、世代は「無線の変調・多元接続の方式」と「その上で実現できるサービス」がまとめて入れ替わった区切りです。1G、2G…の G は Generation(世代)の頭文字です。

世代が上がるたびに速くなった、とだけ覚えると4択で迷います。試験で区別したいのは、何がアナログからデジタルに変わったのか、音声の運び方がどう変わったのか、どの国際的な枠組みに当たるのかという点です。

国際的には、ITU-R(国際電気通信連合の無線通信部門)が各世代の要求条件の枠組みを定め、3GPP などの標準化団体がその条件を満たす具体的な仕様を作る、という役割分担になっています。ITU-R の IMT-2020 のページは、IMT-2000 と IMT-Advanced が3Gと4Gに当たると説明しています(2026年9月27日確認)。

1G〜6Gの方式と用途を、年表で並べるとどうなるか?

下の表は、世代ごとの代表的な方式と特徴を当サイトで整理したものです。国内の開始年はドコモの沿革で確認できるものだけを書き、他社の年は省いています。

移動体通信の世代の対比(当サイトの整理。国内の年はドコモの沿革による)
世代代表的な方式・枠組み多元接続の考え方主な用途・変化
1Gアナログ方式(国内では1979年12月に日本電信電話公社が自動車電話サービスを開始)FDMA(周波数で分ける)アナログの音声通話
2Gデジタル方式(国内のPDC、海外のGSMなど)。国内では1993年3月にドコモがデジタル方式の携帯・自動車電話を開始TDMA(時間で分ける)が中心デジタル音声、メール、携帯向けのネット接続
3GIMT-2000(W-CDMA、CDMA2000など)。国内では2001年10月にFOMA本格サービス開始CDMA(符号で分ける)データ通信の高速化、テレビ電話など
4GIMT-Advanced(LTE-Advanced)。LTE は3.9Gと呼ばれた時期もある。国内では2010年12月にLTEのXi開始下りOFDMA・上りSC-FDMA全IP化、音声もIPで運ぶVoLTE
5GIMT-2020(NR、5GC)。国内では2020年3月に商用サービス開始OFDMをベースに柔軟な設計高速大容量・低遅延・多数同時接続
6GIMT-2030(2026年9月時点で標準化の途中)未確定AIやセンシングとの融合などが検討対象

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多元接続は「多くの利用者が同じ無線の資源を分け合う方法」です。周波数で分けるのがFDMA、時間で分けるのがTDMA、符号で分けるのがCDMA、細かい直交した周波数(サブキャリア)の束を割り振るのがOFDMAです。世代と多元接続の組合せは、選択肢の中身を入れ替えやすい部分なので、表の2列目と3列目をセットで覚えてください。OFDMA の仕組みはOFDMAとはで扱います。

4GのLTEと5GのNRの違いはLTEと5G NRの違い、6Gの標準化の進み方は6Gとはで詳しく整理しています。

3Gの終了(停波)は、いつ・何が起きたのか?

ドコモは2019年10月の報道発表で、FOMA(3G)と iモードを2026年3月31日に終了すると公表していました(2026年9月27日確認)。2026年9月時点では、この終了日をすでに過ぎています。

3Gの終了は、単に古い回線がなくなるだけではありません。3Gの音声は回線交換で運ばれていたため、4Gで音声をIPで運ぶ VoLTE に対応していない端末は、通話ができなくなるおそれがありました。音声の運び方の違いはVoLTEとIMSとはで詳しく扱います。

  • 確認すること1:終了したのは「3Gの無線方式とその上のサービス」であり、同じ会社の4G・5Gは続いている。
  • 確認すること2:他社の3G終了日は会社ごとに異なるため、日付を問われたら各社の公式発表で確かめる(本記事では確認できたドコモの日付だけを書いています)。
  • 確認すること3:iモードは3Gの時代を代表するサービスだが、iモード自体は2Gの時代に始まっている(ドコモの沿革では1999年2月開始、FOMAの本格サービスは2001年10月)。「iモード=3Gの方式名」と覚えない。

モバイル2級では、どの範囲で、どう問われそうか?

MCPC の公式ページの図では、モバイルシステム技術検定 2級(100問・100分・4者択一)の出題カテゴリ「モバイルシステム概要と移動体通信サービス」の比率が13%と示されています(2026年9月27日確認)。100問に当てはめると13問ほどの比率ですが、どの用語が何問出るかは公表されていません。

当サイトでは、公式テキスト『モバイルシステム技術テキスト 第11版』の第1章「モバイルシステムの概要」がこの範囲に当たると推定しています(章名から当サイトが判断したもので、公式の対応表ではありません)。第11版は2026年5月の第42回から適用され、改版の要点には6GやNTN(非地上系ネットワーク)の追加が挙がっています(MCPC 公式、2026年9月27日確認)。

4択での問われ方は、次のような型が考えられます。出題頻度の公式データはないため、型の整理として読んでください。

  • 順序:1G〜5Gの特徴を並べ、正しい組合せや順番を選ばせる。
  • 方式と世代の対応:CDMA・OFDMA・TDMA などを別の世代に入れ替えた記述の正誤。
  • ITU の呼び名:IMT-2000・IMT-Advanced・IMT-2020 がどの世代に当たるか。
  • サービスの変化:音声が回線交換からIPへ移った世代、データ通信が本格化した世代を問う。

試験の形式や申込の流れはモバイルシステム技術検定2級とはにまとめています。

どこで取り違えやすいのか?

世代の問題は、1つの事実を隣の世代にずらした選択肢が作りやすい分野です。次の表で、自分の迷い方に近い行から見直してください。

つまずき別の見直し表
取り違え正しい考え方確認する問い
2GからCDMAを使ったCDMAが主役になったのは3G(W-CDMA、CDMA2000)その方式はIMT-2000の方式か
LTEは最初から4Gの要件を満たした4Gの枠組みIMT-AdvancedはLTE-Advancedが対象。LTEは3.9Gと呼ばれた時期もあるLTEとLTE-Advancedを分けているか
4Gも音声は回線交換だけ4GはIPが基本で、音声はVoLTEでIPとして運ぶ音声がどの方式で運ばれるか
5GはOFDMAをやめた5GのNRもOFDMをベースに、サブキャリア間隔などを柔軟にしたやめたのか、柔軟にしたのか
6Gの仕様はすでに完成している2026年9月時点で、3GPPの最初の6G仕様はRelease 21で策定予定何年時点の話か
3Gの終了で携帯電話そのものが使えなくなった終了したのは3Gの方式。4G・5Gのサービスは続く終わったのは方式か、会社のサービス全体か

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確認問題1:世代と多元接続の組合せを選べるか?

移動体通信の世代と、その世代で中心となった多元接続方式の組合せとして、最も適切なものはどれか。

  1. 1G:CDMA 2G:FDMA 3G:TDMA 4G:OFDMA
  2. 1G:FDMA 2G:TDMA 3G:CDMA 4G:OFDMA
  3. 1G:TDMA 2G:CDMA 3G:OFDMA 4G:FDMA
  4. 1G:FDMA 2G:CDMA 3G:OFDMA 4G:TDMA

正解:2。アナログの1Gは周波数で利用者を分けるFDMA、デジタル化した2Gは時間で分けるTDMAが中心、3Gは符号で分けるCDMA、4GのLTEは下りにOFDMAを使います。

1はFDMAとCDMAの位置が入れ替わっており、アナログの1GでCDMAは使われていません。3は全体が1世代ずつずれています。4は2Gと3G、4Gがずれており、4GをTDMAとするのは誤りです。

確認問題2:ITU の呼び名と世代を対応できるか?

ITU-R が定めた国際的な枠組みの名称と、移動体通信の世代の組合せとして、最も適切なものはどれか。

  1. IMT-2000:4G IMT-Advanced:5G IMT-2020:6G
  2. IMT-2000:2G IMT-Advanced:3G IMT-2020:4G
  3. IMT-2000:3G IMT-Advanced:5G IMT-2020:4G
  4. IMT-2000:3G IMT-Advanced:4G IMT-2020:5G

正解:4。ITU-R は IMT-2000 と IMT-Advanced を3Gと4Gの枠組み、IMT-2020 を5Gと位置づけています。6Gに当たるのは IMT-2030 です。

1は全体が1世代ずつ新しい方にずれています。2は1世代ずつ古い方にずれており、2Gに当たる IMT の枠組みはこの並びにはありません。3は4Gと5Gが入れ替わっています。

確認問題3:3G終了の影響を説明できるか?

携帯電話事業者の3Gサービス終了に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. VoLTEに対応しない端末では、3G終了後に音声通話ができなくなることがある
  2. 3Gの終了後は、同じ事業者の4Gや5Gも同時に使えなくなる
  3. 3Gの終了後も、3G専用の端末はWi-Fiを使って通常の電話番号で通話できる
  4. 3Gの終了とは、事業者が3Gの料金プランの名前を変更することを指す

正解:1。3Gの音声は回線交換で運ばれていました。4Gで音声を運ぶ VoLTE に対応していない端末は、3Gの電波がなくなると通話の手段を失うことがあります。

2は誤りで、終了するのは3Gの無線方式であり、4G・5Gは続きます。3は、Wi-Fiにつながること自体と携帯電話番号での通話は別の話で、3G専用端末が通常の番号で通話を続けられるとは言えません。4は、終了が方式の電波とサービスの停止を指す点を取り違えています。

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よくある質問

4GとLTEは同じものですか?

日常では同じ意味で使われることが多いですが、ITU-R の4Gの枠組み(IMT-Advanced)が対象としたのは LTE-Advanced です。LTE は3.9Gと呼ばれた時期もあります。試験では、LTE と LTE-Advanced を区別した選択肢に注意してください。

6Gはいつ使えるようになりますか?

2026年9月時点では、3GPP が最初の6G仕様を Release 21 で作る計画で、機能の凍結(Stage 3)は2028年12月が予定されています。商用サービスの開始時期は決まった日付として書けないため、試験では「標準化の途中」という位置づけで押さえてください。詳しくは6Gとはで扱います。

世代の開始年は暗記したほうがよいですか?

年を細かく覚えるより、順番と、各世代で何が変わったか(アナログ→デジタル、回線交換→IP)を説明できることを優先してください。国内の年は事業者ごとに異なるため、覚えるなら出典を確かめた年だけにします。

出典・参考

  1. [1]MCPC モバイルシステム技術検定 2級(出題カテゴリの図)
  2. [2]MCPC 検定テキスト(モバイルシステム技術テキスト 第11版の改版の要点)
  3. [3]NTTドコモ 報道発表「FOMA」および「iモード」のサービス終了について(2019年10月29日)
  4. [4]NTTドコモ 沿革
  5. [5]ITU-R IMT-2020
  6. [6]ITU-R IMT-2030
  7. [7]3GPP Release 10(LTE-Advanced)
  8. [8]3GPP Release 21

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