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モバイル2級 第1章 モバイルシステムの概要の要点と対策

モバイルシステム技術テキスト第11版 第1章「モバイルシステムの概要」の学習ガイド。移動通信の世代とITUの呼び名、端末・無線・コアの構成を表で整理し、間違えやすい点、学習の順番、独自の確認問題3問で対策します。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第1章は、この後の12章すべての 地図にあたる章 です。端末・無線アクセス網・コア網・インターネットという全体の構成と、1Gから5G(そして6G)までの世代の流れを押さえます。
  • 世代は ITU-R の呼び名(IMT-2000・IMT-Advanced・IMT-2020・IMT-2030) と組にして覚えると、4択の言い換えに強くなります。
  • この記事の説明は、章の見出しを手がかりに当サイトが一次資料(3GPP・ITU・通信事業者の公式発表)で確かめて書いた独自の解説で、テキストの記述ではありません。

第1章の全体像:何を学ぶ章か

テキスト第11版の目次では、第1章は「モバイルシステムの概要」です(リックテレコムの書誌ページ、2026年9月27日確認)。当サイトでは、この章を「モバイルシステムを構成する要素」と「移動通信の世代の歴史」の2本柱で整理しています。出題カテゴリでは「モバイルシステム概要と移動体通信サービス」(MCPC の2級ページの図で13%)に当たると当サイトは推定しています。

当サイトによる整理(章名の出典:リックテレコム書誌ページ)
テーマ押さえる中身後の章とのつながり
システムの構成端末 → 基地局(無線アクセス網)→ コア網 → インターネット・サーバ第3章(無線)・第4章(コア)・第5章(インターネット)
世代の流れ1G アナログ、2G デジタル、3G 高速データ、4G 全IP化、5G NR と新しいコア第3章・第4章の方式名
標準化の担い手ITU-R が要求条件、3GPP が技術仕様を作る第3章・第4章の Release 番号
端末とサービスの変化音声中心からデータ・アプリ中心へ第2章・第8章・第9章

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第1章を読むときの考え方のコツ

第1章でいちばん大事なのは、「どの話が、構成図のどこで起きているか」を毎回確かめる習慣 を付けることです。たとえば「LTE」は端末と基地局の間の無線方式の名前、「EPC」は基地局より奥のコア網の名前です。どちらも4G の話ですが、構成図の上では置き場所が違います。この区別があいまいなまま第3章・第4章へ進むと、無線の用語とコアの用語が混ざり、4択の選択肢の言い換えに気づきにくくなります。

次に、標準化の役割分担 を押さえます。ITU-R は「この世代ではこれくらいの性能が必要」という要求条件を示し、3GPP は実際に機器を作れる技術仕様を作ります。3GPP の仕様は Release という単位で出され、5G の最初の完全な仕様群は Release 15 です。この関係を知っていると、「IMT-2020」「Release 15」「NR」という3つの言葉が同じ5G の話を別の角度から指していることがわかります。

最後に、世代が変わるたびに 何が「初めて」になったか を1語で言えるようにします。1G は携帯できる電話、2G はデジタル化、3G は本格的なデータ通信、4G は音声まで含めた全IP化、5G は用途に合わせて網を使い分ける設計です。年号を細かく覚えるより、この変化の軸を持っておくほうが、見たことのない言い回しの問題にも対応しやすくなります。

押さえる用語と対比

世代ごとの方式名と、ITU-R の呼び名、国内での開始時期を1つの表にまとめました。国内の開始時期はドコモの沿革と報道発表で確認しています。

3GPP・ITU-R・NTTドコモ公式情報をもとに当サイトが作成(2026年9月27日確認)
世代主な方式ITU-R の呼び名国内の目安
1Gアナログ方式(なし)1979年12月 自動車電話(日本電信電話公社)
2GPDC・GSM などのデジタル方式(なし)1993年3月 ドコモのデジタル方式
3GW-CDMA・CDMA2000IMT-20002001年10月 FOMA 本格サービス
4GLTE / LTE-AdvancedIMT-Advanced2010年12月 LTE(Xi)
5GNR + 5GCIMT-20202020年3月 商用サービス
6G標準化の途中IMT-20302026年時点で未定

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5G の利用シナリオは eMBB(高速大容量)・URLLC(高信頼・低遅延)・mMTC(多数同時接続) の3つです。世代の詳しい流れは 移動通信の世代とは、5G の無線は LTEと5G NRの違い、次の世代は 6Gとは で確認できます。

間違えやすい点

当サイトの整理
誤解しやすい言い方正しい整理
3GPP が IMT-2020 を定めたIMT-2020 は ITU-R の要求条件の呼び名。3GPP は技術仕様(NR など)を作り、ITU に提案する立場
iモードは3Gの方式名iモードはサービス名。開始は1999年2月で、2G の時代に始まった
5G のスマホは必ず 5GC につながるNSA 構成では LTE のコア(EPC)を使う。5GC を使うのは SA 構成
LTE は最初から4Gと呼ばれた3.9G と呼ばれた時期がある。IMT-Advanced を満たすのは LTE-Advanced
世代が変わると前の世代は同時に終わる世代は重なって運用され、終了時期は事業者ごとに違う(例:ドコモの FOMA は2026年3月31日終了)

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具体例:スマホで動画を開くとき、どこを通るか

構成図を実際の動きに当てはめてみます。5G の SA 構成のスマホで動画アプリを開いた場合、データはおおよそ次の順に流れます。4択で「どの装置の役割か」を問われたときは、この流れのどこに当たるかを考えると選択肢を絞れます。

  1. 端末が基地局(gNB)と無線でつながる(無線アクセス網。第3章の範囲)
  2. コア網の AMF が接続と移動を管理し、SMF がデータの通り道(セッション)を用意する(第4章の範囲)
  3. 利用者のデータは UPF を通ってインターネットへ出る(第4章・第5章の範囲)
  4. インターネット上の配信サーバや CDN から動画が届く(第5章の範囲)

4G(LTE)なら、基地局が eNodeB、接続と移動の管理が MME、データの出口が S-GW・P-GW に置き換わります。装置の名前は世代で変わっても、「無線 → コア(制御とデータ)→ インターネット」という骨組みは同じだと押さえておくと、世代をまたいだ比較問題に強くなります。

学習の順番と時間の目安

次の時間は 当サイトの目安 で、公式の推奨ではありません。第1章は用語の数が多くないので、全体像をつかむことを優先します。

  1. システムの構成図を自分で描く(端末・基地局・コア・インターネット):30分
  2. 世代の表を、方式名・ITU-R の呼び名・開始時期の3列で白紙に再現する:45分
  3. 5G の3つの利用シナリオと NSA / SA の違いを1行ずつで説明する:30分
  4. 確認問題と、登録不要の モバイル2級 無料お試し20問 で理解度を確かめる:30分

合計でおよそ2〜3時間が当サイトの目安です。ここで作った構成図は、第3章・第4章を読むときの「今どこの話か」を示す地図として使えます。

確認問題1:ITU-R の呼び名

(当サイトの独自問題)移動通信の世代と ITU-R の呼び名の組合せとして、最も適切なものはどれか。

  1. 3G ― IMT-2020
  2. 4G ― IMT-2000
  3. 5G ― IMT-2020
  4. 6G ― IMT-Advanced

正解:3。5G は IMT-2020 に対応します。

1:IMT-2020 は5G です。3G は IMT-2000。2:IMT-2000 は3G です。4G は IMT-Advanced。4:IMT-Advanced は4G で、6G は IMT-2030 です。

確認問題2:5G の利用シナリオ

(当サイトの独自問題)多数の IoT 機器を同時に接続する用途を表す 5G の利用シナリオとして、最も適切なものはどれか。

  1. eMBB(高速大容量)
  2. URLLC(高信頼・低遅延)
  3. mMTC(多数同時接続)
  4. NSA(ノンスタンドアローン)

正解:3。mMTC は多数の機器の同時接続を想定したシナリオです。

1:eMBB は動画など大容量の通信向けです。2:URLLC は遠隔制御など遅延と信頼性が重要な用途向けです。4:NSA は利用シナリオではなく、LTE と組み合わせるネットワークの構成の呼び名です。

確認問題3:サービスと世代

(当サイトの独自問題)国内の移動通信の歴史の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 1G はデジタル方式で、音声を符号化して送っていた
  2. iモードは2G の時代に始まったサービスである
  3. LTE は IMT-2000 の要求条件を満たす方式である
  4. 5G の商用サービスは国内では2010年に始まった

正解:2。iモードは1999年2月開始で、FOMA(3G)の本格サービス(2001年10月)より前です。

1:1G はアナログ方式です。3:IMT-2000 は3G の呼び名で、LTE は4G 系です。4:2010年12月は LTE(Xi)の開始で、5G の商用サービスは2020年3月です。

よくある質問

第1章は暗記より理解が大事ですか?

両方必要ですが、第1章は後の章の地図になるので、構成図を描けることを優先するのが当サイトのおすすめです。年号は世代の順番がわかる程度でまず十分です。

第1章から何問出ますか?

章ごとの出題数は公表されていません。MCPC の2級ページには出題カテゴリの比率を示す図があり、当サイトの読み取りでは第1章を含むカテゴリは13%です。最新の図は公式ページで確認してください。

旧版のテキストでも第1章は同じですか?

当サイトは旧版の目次の詳細を確認していません。6G など新しい話題は第11版で扱いが増えている可能性があるため、一次資料で補ってください。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム モバイルシステム技術テキスト 第11版(目次、2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリと比率、2026年9月27日確認)
  3. [3]3GPP Release 15
  4. [4]3GPP 5G System Overview
  5. [5]NTTドコモ 沿革

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