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モバイルシステム技術テキスト第11版で変わったこと

モバイルシステム技術テキスト第11版の書誌情報と、MCPCが公表した改版の要点(NTN・6G・生成AI・RAG・DMARC・SBOMなど)を表で整理。13章の構成と出題カテゴリの対応、第10版から読み足す手順も解説します。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 『モバイルシステム技術テキスト 第11版』は、第42回(2026年5月)以降 のモバイルシステム技術検定2級に対応するテキストです(MCPC 編、リックテレコム、ISBN 978-4-86594-464-8)。
  • MCPC が挙げる改版の要点は、NTN(非地上系ネットワーク)、6G、Bluetooth プロファイル、生成AI・LLM、RAG、DMARC、SBOM など。通信の新しい方式と、生成AI・セキュリティの新しい話題が中心です。
  • 出版社の目次では全13章で、「第10章 生成AIとAI活用」があります。出題カテゴリで最も比率が大きいのは「生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーション」の23%です。
  • 旧版を持っている人は、改版の要点の範囲を個別に補えば学習は進められますが、どの版の範囲から出題されるかは公表されていません。

第11版はいつ出て、どの回から対応する?

書誌情報は、MCPC と出版社の公開ページで確認できる範囲を表にしました(2026年9月27日確認)。

発刊月と頁数は案内によって表記が異なるため、両方を併記しました
項目内容確認先
書名モバイルシステム技術テキスト 第11版MCPC・リックテレコム
編者MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)リックテレコム
出版社リックテレコムMCPC・リックテレコム
発刊2026年2月(出版社は「2月下旬刊行」、2級の検定ページは「2026年3月発刊」と表記)MCPC・リックテレコム
判型・頁数B5判。MCPC の案内は407頁、出版社の書誌は422ページMCPC・リックテレコム
価格4,180円(税込)MCPC・リックテレコム
ISBN978-4-86594-464-8MCPC・リックテレコム
対応する検定第42回(2026年5月)以降のモバイルシステム技術検定2級MCPC

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頁数や発刊月の表記が案内によって違うので、購入するときは ISBN で照合すると旧版との取り違えを防げます。中古で買う場合は特に、表紙の「第11版」の表記と ISBN を確かめてください。

第11版では何が変わった?改版の要点

MCPC のテキスト案内では、第11版の改版の要点として次の項目が挙げられています。以下の説明は、各項目がどんな技術かを当サイトが一次資料で確かめて書いた独自の要約で、テキストの記述ではありません。

改版の要点の出典:MCPC 公式テキストのページ(2026年9月27日確認)。説明は当サイトの独自要約
改版の要点どんな技術か(当サイトの要約)一次資料詳しい解説
NTN(非地上系ネットワーク)人工衛星や、高度およそ8〜50kmを飛ぶ無人航空機(HAPS を含む)に中継装置や基地局を載せて使うネットワーク。3GPP は Release 17 を NTN の規定を含む最初のリリースとしている3GPP NTN overviewNTNとは
6G5G の次の世代。3GPP は Release 20 で研究、Release 21 で規格化の作業を行うとし、ITU の IMT-2030 の日程に合わせるとしている(2026年9月時点)3GPP Release 206Gとは
Bluetooth プロファイル音楽の再生(A2DP)やハンズフリー通話(HFP)など、用途ごとに機器どうしの使い方を決めた仕様。Bluetooth LE では心拍数計などの GATT ベースのプロファイルがあるBluetooth SIG SpecificationsBluetooth Low Energyとは
生成AI・LLM文章や画像などを新たに生成する AI と、その中心になる大規模言語モデル。出版社の紹介では、LLM を核とした学習・推論の技術を新たに解説したとされるリックテレコム 書誌ページ生成AIとLLMとは
RAG検索で取り出した外部の文書を、言語モデルの生成に組み合わせる手法。2020年の論文で提案されたarXiv 2005.11401RAGとは
DMARC送信元ドメインの持ち主が、認証に失敗したメールの扱い方針を示し、受信側から報告を受け取る仕組み。2026年に標準化トラックの RFC 9989 などが公開され、以前の RFC 7489 を置き換えたRFC EditorDMARC・SPF・DKIMとは
SBOMソフトウェアを構成する部品(コンポーネント)の一覧。米 CISA は「ソフトウェアの材料表」にあたる入れ子の一覧と説明しているCISA SBOMSBOMとは

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MCPC の案内には、このほか機械学習の解説の強化や、AI 活用の原則と法整備についての記述も挙げられています。法制度は改正が続く分野なので、テキストで読んだ内容も、受検の直前に所管官庁の公開情報で最新の状態を確かめる習慣を付けてください。

第11版は何章構成?出題カテゴリとの対応は?

出版社の書誌ページに掲載されている目次は、次の13章です。出題カテゴリとの対応は公式には示されていないため、右の列は当サイトの推定です。

章名の出典:リックテレコムの書誌ページ(2026年9月27日確認)。比率の出典:MCPC 2級のページの図
章対応する出題カテゴリ(当サイトの推定)カテゴリの比率
第1章 モバイルシステムの概要/第2章 移動体通信サービスモバイルシステム概要と移動体通信サービス13%
第3章 無線アクセスネットワーク技術/第4章 コアネットワーク技術/第5章 インターネット基盤技術ワイヤレス通信の原理とネットワーク技術15%
第6章 モバイル端末・機器のハードウェア技術/第7章 端末周辺技術/第8章 モバイル端末のソフトウェア技術モバイル端末基本機能と端末周辺技術20%
第9章 モバイルインターネットとコンテンツ技術モバイルインターネットとモバイルコンテンツ技術20%
第11章 情報セキュリティ情報セキュリティ管理9%
第10章 生成AIとAI活用/第12章 IoTシステム/第13章 モバイルシステムを利用したアプリケーション生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーションの種類とその概要23%

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出題カテゴリ名に「生成AI」があるのはどういう意味?

2026年9月27日時点の2級ページでは、比率が最も大きいカテゴリの名前が「生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーションの種類とその概要」になっています。テキストにも「第10章 生成AIとAI活用」があり、生成AI がテキストと出題カテゴリの両方で独立した扱いになっていることがわかります。

ただし、このカテゴリは生成AI だけでなく、IoT システムや、決済・位置情報などのアプリケーションもまとめた23%です。「23問すべてが生成AI」という意味ではありません。カテゴリの中での内訳は公表されていないので、生成AI・IoT・アプリケーションのどれかに偏らず、3つの章をひととおり押さえるのが安全です。

モバイルの検定で生成AI が扱われる理由は、スマートフォンのアプリやサービスに生成AI が組み込まれ、端末上や通信の近くで AI を動かす使い方が広がっているからだと考えられます(公式が理由を説明しているわけではありません)。LLM の基本は 生成AIとLLMとは で、外部の文書を組み合わせる仕組みは RAGとは で確認できます。

第10版を持っている人は、どう読み足せばいい?

どの版の範囲から出題されるかは公表されていません。公式に言えるのは「第42回以降の対応テキストは第11版」ということだけです。そのうえで、旧版を使う場合は次の手順で範囲を補います。

  1. 手元の本の奥付で版と発行年を確かめる。
  2. 上の「改版の要点」の7項目を、旧版の目次・索引で探す。見つからない項目、または記述が短い項目に印を付ける。
  3. 印を付けた項目を、当サイトの解説記事や一次資料(3GPP・RFC・Bluetooth SIG など)で読み、1行で説明できるようにする。
  4. 第10章に当たる生成AI の範囲は、旧版では章として独立していない可能性があるので、生成AI・LLM・RAG・AI 活用の原則をまとめて確認する。
  5. 問題を解いて、改版の要点の範囲で正答率が低くないかを確かめる。低ければ第11版の購入を検討する。

手順5は、登録不要の モバイル2級 無料お試し20問 でも試せます。当サイトの問題は第11版の範囲とカテゴリの比率に合わせたオリジナルです。旧版で受けてよいかの判断材料は テキスト第10版で受けても大丈夫? にまとめています。

よくある質問

第11版はいつから検定に対応していますか?

MCPC のテキスト案内では、第42回(2026年5月)以降の検定に対応するとされています(2026年9月27日確認)。次の第43回(試験期間 2026年10月23日〜2027年2月22日)も第11版が対応テキストです。

頁数が407頁と422ページで違うのはなぜですか?

MCPC の案内と出版社の書誌ページで表記が異なっています。理由は公表されていません。購入時は ISBN 978-4-86594-464-8 で照合してください。

第11版で章の数は変わりましたか?

第11版の目次は全13章です。旧版の章立てとの比較は、手元の旧版の目次と照らし合わせて確認してください。当サイトでは旧版の目次の詳細は確認していません。

テキストの内容をこのサイトで読めますか?

読めません。当サイトはテキストの本文・図表を掲載していません。改版の要点の説明は、一次資料をもとにした当サイトの独自要約です。

出典・参考

  1. [1]MCPC 公式テキスト(第11版の書誌・改版の要点、2026年9月27日確認)
  2. [2]リックテレコム モバイルシステム技術テキスト 第11版(目次・書誌、2026年9月27日確認)
  3. [3]MCPC モバイルシステム技術検定[2級]CBT方式(出題カテゴリと比率、2026年9月27日確認)
  4. [4]3GPP NTN overview(2026年9月27日確認)
  5. [5]3GPP Release 20(6G の研究、2026年9月27日確認)
  6. [6]Bluetooth SIG Specifications(プロファイル一覧、2026年9月27日確認)
  7. [7]Lewis et al., Retrieval-Augmented Generation for Knowledge-Intensive NLP Tasks(arXiv 2005.11401)
  8. [8]RFC 9989 Domain-Based Message Authentication, Reporting, and Conformance (DMARC)
  9. [9]CISA Software Bill of Materials (SBOM)(2026年9月27日確認)

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