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Bluetooth Low Energyとは|プロファイルと2級

Bluetooth Low Energy(BLE)とクラシックの違いを、チャネル数・速度・接続形態の比較表で整理。GATTとプロファイルの関係、取り違えやすい点の表、全選択肢に解説をつけた独自の確認問題3問で2級に備えられます。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • Bluetoothには、音声などを連続して送るのが得意な クラシック(BR/EDR) と、少ないデータを省電力でやり取りする Low Energy(LE、BLE) の2つの無線方式があります。どちらも2.4GHz帯を使います。
  • Bluetooth SIGの整理では、クラシックは1MHz間隔の79チャネル、LEは2MHz間隔の40チャネル(うち3つがアドバタイズ用)です(2026年9月確認)。
  • プロファイルは「この用途ではこう通信する」という取り決めです。LEのプロファイルの多くは、データを サービスとキャラクタリスティック で公開するGATTの上に作られています。
  • モバイル2級では出題カテゴリ「モバイル端末基本機能と端末周辺技術」(公式の出題比率20%)に当たり、テキスト第11版の改版の要点にも「Bluetoothプロファイル」が挙がっています。出題頻度は公表されていません。

BluetoothとBLE、プロファイルとは一言でいうと何?

Bluetooth Low Energy(BLE)とは、Bluetoothのうち、センサー値や通知のような少量のデータを、少ない電力でやり取りするために作られた無線方式です。

Bluetoothの仕様を管理する業界団体はBluetooth SIGです。Bluetoothの中には、ワイヤレスイヤホンの音楽や通話のように連続したデータを送る用途で使われてきたクラシック(BR/EDR:Basic Rate/Enhanced Data Rate)と、LE(Low Energy)の2つの無線方式があります。名前は同じBluetoothでも、チャネルの分け方も通信の手順も違います。

プロファイル とは、「心拍計はこの形でデータを渡す」「音楽はこの手順で送る」のように、用途ごとに通信の仕方を決めた取り決めです。同じプロファイルに対応していれば、メーカーが違う機器同士でもつながります。MCPCはモバイルシステム技術テキスト第11版の改版の要点として「Bluetoothプロファイルのアップデート」を挙げています(2026年9月27日確認)。

クラシックとBLEは、表で比べるとどう違う?

Bluetooth SIG の技術概要・仕様一覧をもとに当サイトが整理(2026年9月確認)
観点クラシック(BR/EDR)Low Energy(LE)
周波数帯2.4GHz帯(ISMバンド)2.4GHz帯(ISMバンド)
チャネル1MHz間隔で79チャネル2MHz間隔で40チャネル(アドバタイズ用3・データ用37)
データレート最大3Mb/s(EDR)2Mb/sから125kb/sまで(Coded PHYは低速で遠くへ)
接続の形1対1(ピコネットを含む)1対1(ピコネットを含む)、ブロードキャスト、メッシュ
得意な用途音楽・通話など連続した音声の伝送センサー値・通知・位置の手がかりなど少量のデータ
プロファイルの例A2DP(音楽の伝送)、HFP(ハンズフリー通話)Heart Rate Profile、HID over GATT Profile(HOGP)、Find Me Profile

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表の「接続の形」の違いは、使われ方の違いにつながります。LEは接続しないまま周囲に短いデータを発信し続けるブロードキャストができるため、店舗や施設で端末に位置の手がかりを知らせるビーコンなどにも使われます。位置情報サービスでの使われ方は位置情報サービスの仕組みで扱っています。

音声はクラシック、という整理は出発点としては有効ですが、LEでも音声を扱えるようになっています。Bluetooth SIGはLE Audioを、補聴などの用途も含めた音声の機能強化として紹介しており、仕様一覧にはBasic Audio Profile(BAP)やHearing Access Profileが並んでいます。「LEは音声を扱えない」と言い切る選択肢には注意してください。

プロファイルとGATTは、どういう関係?

LEの通信は、データを持つ側と取りに行く側に分かれます。LEのプロファイルの多くは、GATT(Generic Attribute Profile)という共通の枠組みの上に作られています。GATTの下では、ATT(Attribute Protocol)がデータのやり取りを担います。

GATTの考え方を当サイトが整理した説明用の例。実際の項目名や構成は各仕様で確認してください
階層意味心拍計での例(説明用)
プロファイル用途ごとの通信の取り決め全体心拍計とスマートフォンがどう振る舞うか
サービス関連するデータのまとまり心拍に関するデータのまとまり
キャラクタリスティックサービスの中の個々の値1回ごとの心拍数の値、センサーの装着位置

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この「プロファイル>サービス>キャラクタリスティック」の入れ子を押さえると、HOGP(HID over GATT Profile)という名前の意味も読めます。キーボードやマウスのような入力機器(HID)を、GATTの仕組みの上で扱うためのプロファイル、ということです。

一方、A2DPやHFPのようなクラシックのプロファイルは、GATTではなくクラシック側の仕組みの上で定められています。「すべてのプロファイルはGATTの上にある」と言い切る記述は正しくありません。

最近の仕様の動きとしては、Bluetooth Core 6.0で、2台の機器の距離を高い精度で測るChannel Soundingが加わりました。Bluetooth SIGはセンチメートル単位の精度をうたっています。2026年9月時点で、Bluetooth SIGの仕様一覧にはCore 6.0から6.3までが掲載されています。

モバイル2級では、どの範囲でどう問われる?

Bluetoothは、モバイル2級の出題カテゴリ「モバイル端末基本機能と端末周辺技術」に当たります。MCPCの試験ページの図では、このカテゴリの出題比率は20%です(2026年9月27日確認)。カテゴリの中でBluetoothが何問あるかは公表されていません。

公式テキスト(モバイルシステム技術テキスト第11版)の目次では、第7章「端末周辺技術」が近い範囲です。章と出題カテゴリの対応は当サイトの推定で、使っているのは目次の章名だけです。改版の要点に挙がっていることは、テキストの内容が新しくなった目印にはなりますが、何問出るかを示すものではありません。

4択での確かめられ方は公表されていないため、以下は当サイトの想定です。

  • 数値の対比:79チャネルと40チャネル、1MHz間隔と2MHz間隔を入れ替えた記述を見抜けるか。
  • プロファイルと用途の組合せ:A2DP・HFP・HOGPなどの名前と用途を結べるか。
  • GATTの用語:サービスとキャラクタリスティックの入れ子の向きを取り違えさせる記述に気づけるか。
  • ほかの近距離無線との区別:NFCやWi-Fiの説明をBluetoothのものとして出す選択肢を切れるか。

かざして使う近距離無線はNFCとおサイフケータイ、同じ2.4GHz帯の無線LANはWi-Fi 6・6E・7の違い、IoT向けの近距離無線はZigbeeとZ-Waveで比べられます。試験全体の形式はモバイルシステム技術検定2級の概要にまとめています。

BLEとプロファイルで、間違えやすいのはどこ?

当サイトの学習用の整理。公式の出題傾向を示すものではありません
取り違えやすい記述正しい整理見分けるコツ
BLEは79チャネル・1MHz間隔79チャネル・1MHz間隔はクラシック。LEは40チャネル・2MHz間隔LEは「数が半分、間隔が倍」
LEのアドバタイズ用チャネルは37アドバタイズ用は3、データ用が37少ないほうがアドバタイズ
LEは音声を扱えないLE Audioとして音声のプロファイルが用意されている「扱えない」の言い切りに注意
すべてのプロファイルはGATTの上にあるA2DP・HFPなどクラシックのプロファイルは別の仕組みの上GATTはLE側の枠組み
キャラクタリスティックの中にサービスがあるサービスの中にキャラクタリスティックがある「まとまり」がサービス
クラシックとLEは同じ方式で、そのまま通信できるチャネルも手順も違う別の方式。LE専用機器とクラシック専用機器は直接はつながらない名前より方式で判断する
Bluetoothは5GHz帯も使うクラシックもLEも2.4GHz帯5GHz帯は無線LANの話

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確認問題1:Bluetooth LEの説明として最も適切なものは?

次のうち、Bluetooth Low Energy(LE)の説明として最も適切なものを選んでください。

  1. 1MHz間隔の79チャネルを使い、最大3Mb/sで音声を送ることを主な目的とする
  2. 5GHz帯を使い、チャネル幅を広げて数百Mb/sの転送を行うことを目的とする
  3. 2MHz間隔の40チャネルを使い、そのうち3チャネルをアドバタイズに使う
  4. 13.56MHzを使い、機器を数cmまで近づけたときにだけ通信を行う方式である

正解:3。Bluetooth SIGの技術概要では、LEは2MHz間隔の40チャネルを使い、3つがアドバタイズ用、37がデータ用です。

1はクラシック(BR/EDR)の説明で、79チャネル・1MHz間隔・最大3Mb/s(EDR)はLEの値ではありません。2は5GHz帯を使う無線LANに近い説明で、Bluetoothは2.4GHz帯を使います。4はNFCの説明で、NFCは13.56MHzを使うかざす通信です。

確認問題2:GATTの用語の組合せは?

次の文の空欄Ⅰ・Ⅱに入る語句の組合せとして適切なものを選んでください。

「BLEのGATTでは、関連するデータを Ⅰ というまとまりで公開し、その中の個々の値を Ⅱ と呼ぶ。」

  1. Ⅰ:サービス Ⅱ:キャラクタリスティック
  2. Ⅰ:キャラクタリスティック Ⅱ:サービス
  3. Ⅰ:プロファイル Ⅱ:アドバタイズ
  4. Ⅰ:ピコネット Ⅱ:チャネル

正解:1。GATTでは、サービスが関連するデータのまとまりで、キャラクタリスティックがその中の個々の値です。

2は入れ子の向きが逆です。3のプロファイルは用途全体の取り決めで、アドバタイズは接続前に周囲へ発信する動作のことなので、データの構造を表す語ではありません。4のピコネットは機器同士の接続の形、チャネルは電波の周波数の区切りで、どちらもGATTの用語ではありません。

確認問題3:Bluetoothについて適切でない記述は?

Bluetoothに関する次の記述のうち、適切でないものを選んでください。

  1. A2DPは、音楽などの音声をBluetoothで伝送するためのプロファイルである
  2. HOGPは、キーボードなどの入力機器をGATTの上で扱うプロファイルである
  3. LEは1対1の接続のほか、ブロードキャストやメッシュの形でも使われる
  4. クラシックとLEは同じ方式なので、LE専用機器はクラシック機器と直接つながる

正解:4。クラシック(BR/EDR)とLEは、チャネルの分け方も通信の手順も異なる別の方式です。LEにしか対応していない機器は、クラシックにしか対応していない機器とは直接通信できません。

1は適切で、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)は音声の伝送のためのプロファイルです。2も適切で、HOGPはHID over GATT Profileの略です。3も適切で、Bluetooth SIGはLEの接続の形として1対1・ブロードキャスト・メッシュを挙げています。

確認問題を解いたら、次に何をする?

数値の問題で迷った場合は、「クラシックは79・1MHz・3Mb/s、LEは40・2MHz・3+37」と一息で言えるまで繰り返すのが近道です。プロファイルの問題で迷った場合は、名前の略語を開いて(A2DP=Advanced Audio Distribution Profileなど)用途を推測する練習が効きます。

ほかの分野と混ぜて本番と同じ4択で試すなら、モバイル2級の無料お試し20問を登録不要で解けます。公式の出題比率に合わせた20問で、全問に解説がついています。

続けて読むなら、同じ第7章の範囲のNFCとおサイフケータイとWi-Fi 6・6E・7の違いが近いテーマです。

よくある質問

BLEは、クラシックより必ず通信距離が短いのですか?

一概には言えません。LEには低速の代わりに遠くまで届きやすいCoded PHYという方式もあります。通信距離は出力やアンテナ、環境で大きく変わるため、試験では「必ず」と言い切る記述に注意してください。

スマートフォンはクラシックとLEの両方に対応していますか?

多くのスマートフォンは両方の方式に対応しており、イヤホンにはクラシック、スマートウォッチやセンサーにはLE、のように使い分けています。対応状況は機種ごとの仕様で確認してください。

プロファイルの名前は全部覚える必要がありますか?

出題の細かさは公表されていないため断定できません。当サイトとしては、音楽(A2DP)・通話(HFP)・入力機器(HOGP)のように代表的なものを用途と結び、あとはGATTの「サービスとキャラクタリスティック」の考え方を優先して押さえることを勧めます。

出典・参考

  1. [1]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリと出題比率の図、2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC 公式テキストの案内(第11版の改版の要点、2026年9月27日確認)
  3. [3]Bluetooth SIG: Bluetooth Technology Overview(2026年9月27日確認)
  4. [4]Bluetooth SIG: Specifications(プロファイル・Core仕様の一覧、2026年9月27日確認)
  5. [5]Bluetooth SIG: Bluetooth Core 6.0 feature overview(2026年9月27日確認)

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