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Wi-Fi 6・6E・7の違い|モバイル2級の要点

Wi-Fi 6・6E・7の違いを、IEEE規格名・周波数帯・チャネル幅・新機能の比較表で整理。6GHz帯の意味、OFDMAやMLOの取り違えやすい点、全選択肢に解説をつけた独自の確認問題3問で2級に備えられます。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • Wi-Fi 6はIEEE 802.11ax、Wi-Fi 7はIEEE 802.11be に対応する世代名です。Wi-Fi 6Eは新しい規格ではなく、Wi-Fi 6を6GHz帯でも使えるようにしたものです。
  • Wi-Fi 6の軸は多数の端末を効率よくさばくこと(OFDMA・MU-MIMO・TWT)。Wi-Fi 7は6GHz帯の320MHz幅、マルチリンク動作(MLO)、4K QAMで高速化と安定化を狙います(Wi-Fi Alliance、2026年9月確認)。
  • 6GHz帯は、それより前の世代の機器が入ってこない帯域で、広いチャネルを取りやすいのが利点です。日本では2022年に6GHz帯無線LANの制度整備が行われました。
  • モバイル2級では出題カテゴリ「モバイル端末基本機能と端末周辺技術」(公式の出題比率20%)に当たる範囲です。出題頻度は公表されていません。

Wi-Fi 6・6E・7は、一言でいうと何が違う?

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は混雑した場所で多数の端末を効率よくつなぐための世代、Wi-Fi 6EはそのWi-Fi 6を6GHz帯にも広げたもの、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は6GHz帯の広いチャネルと複数リンクの同時利用でさらに速く安定させた世代です。

「Wi-Fi 6」のような数字の名前は、業界団体のWi-Fi Allianceが2018年10月に発表した世代名です。このときWi-Fi 6=802.11ax、Wi-Fi 5=802.11ac、Wi-Fi 4=802.11nという対応が示されました。IEEEの規格名と世代名の両方で出されても答えられるよう、組にして覚えておきましょう。

IEEEの規格としては、802.11axが2021年2月に承認された802.11ax-2021、802.11beが2024年9月に承認された802.11be-2024です。Wi-Fi Allianceの相互接続認証(Wi-Fi CERTIFIED 7)は2024年に始まりました(いずれも2026年9月確認)。

周波数帯・チャネル幅・新機能は、世代でどう違う?

  • OFDMA:1つのチャネルを細かい単位(RU)に分け、複数の端末に同時に割り当てる方式。多数の端末が少しずつ通信する場面で待ち時間を減らします。仕組みの基本はOFDMAの解説で扱っています。
  • MU-MIMO:複数のアンテナを使い、複数の端末と同時にデータをやり取りする技術。MIMOとビームフォーミングも参照してください。
  • 1024 QAM/4K QAM:1回の変調で運べる情報量を増やす方式。Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 7の4K QAMで伝送速度が20%高まると説明しています。
  • TWT:端末とアクセスポイントが起きる時刻を取り決め、それ以外は休むことで電池の消費を抑える機能。IoT機器との相性がよい機能です。
  • MLO(マルチリンク動作):複数の帯域やチャネルのリンクを同時に、または切り替えながら使う機能。Wi-Fi Allianceはリンク間でトラフィックを効率よく振り分けられると説明しています。
Wi-Fi Alliance・IEEEの公式ページをもとに当サイトが整理(2026年9月確認)
世代名IEEE規格周波数帯最大チャネル幅主な新機能
Wi-Fi 6802.11ax2.4GHz・5GHz160MHzOFDMA、MU-MIMO、1024 QAM、TWT(ターゲット・ウェイク・タイム)
Wi-Fi 6E802.11ax(6GHz帯で動作)2.4GHz・5GHz・6GHz160MHzWi-Fi 6の機能を6GHz帯でも使える
Wi-Fi 7802.11be2.4GHz・5GHz・6GHz320MHz(6GHz帯)マルチリンク動作(MLO)、4K QAM、1台の端末への複数RUの割当て

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表の用語を短く言い直すと次のとおりです。

IEEE 802.11beは、最大スループット30Gbit/s以上を実現するモードを持つことを目標に掲げています。ただしこれは規格上の目標値で、実際の通信速度は端末・環境・混雑で大きく変わります。数値を問う選択肢では「規格上の値」か「実効の値」かを確かめてください。

6GHz帯が使えると、何がうれしい?

6GHz帯の最大の特徴は、それより前の世代の機器が入ってこない帯域だということです。2.4GHz帯や5GHz帯には、古い規格の機器や多くの端末がひしめいています。6GHz帯はWi-Fi 6E以降の機器しか使えないため、効率の悪い古い通信に時間を取られにくくなります。

もう一つは、広いチャネルを取りやすいことです。チャネル幅が広いほど一度に運べるデータが増えます。Wi-Fi 7の320MHz幅は6GHz帯でのみ使え、Wi-Fi Allianceはこれでスループットが Wi-Fi 6の2倍になると説明しています。

一方で、一般に周波数が高い電波ほど壁や床で弱まりやすく、同じ出力なら届く範囲は狭くなりがちです。「6GHz帯は常に最良」とは言えず、部屋をまたぐ通信では2.4GHz帯や5GHz帯のほうが安定する場面もあります。

日本での扱いは電波法の制度で決まります。総務省は2022年4月に情報通信審議会から「6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件」の一部答申を受け、同年7月には電波監理審議会から関係省令の改正案を適当とする答申を受けたと発表しています。使える周波数の範囲や屋外で使えるかといった条件は、その後の制度改正で変わりうるため、最新の条件は総務省の資料で確かめてください。

モバイル2級では、どの範囲でどう問われる?

無線LANの世代は、モバイル2級の出題カテゴリ「モバイル端末基本機能と端末周辺技術」に当たります。MCPCの試験ページの図では、このカテゴリの出題比率は20%です(2026年9月27日確認)。カテゴリの中で無線LANが何問あるかは公表されていません。

公式テキスト(モバイルシステム技術テキスト第11版)の目次では、第7章「端末周辺技術」が近い範囲です。章と出題カテゴリの対応は当サイトの推定で、使っているのは目次の章名だけです。

4択での確かめられ方は公表されていないため、以下は当サイトの想定です。

  • 世代名とIEEE規格の組合せ:Wi-Fi 6/7と802.11ax/802.11beを正しく結べるか。
  • 新機能の帰属:OFDMA・TWTはWi-Fi 6、MLO・320MHz幅はWi-Fi 7、と機能と世代を結べるか。
  • 6Eの位置づけ:Wi-Fi 6Eを「新しいIEEE規格」と誤解させる記述を見抜けるか。
  • 周波数帯の性質:6GHz帯の利点と、届く範囲などの注意点を両方言えるか。

無線LANの暗号化はWPA3の解説、同じ2.4GHz帯を使う近距離無線はBluetooth Low Energyで整理しています。試験全体の形式はモバイルシステム技術検定2級の概要にまとめています。

Wi-Fi 6・6E・7で、間違えやすいのはどこ?

当サイトの学習用の整理。公式の出題傾向を示すものではありません
取り違えやすい記述正しい整理見分けるコツ
Wi-Fi 6EはIEEE 802.11aeという別規格6EはWi-Fi 6(802.11ax)を6GHz帯で使うもの。規格は802.11axのまま6Eは「Wi-Fi 6の使える帯域が増えたもの」
Wi-Fi 7は802.11axWi-Fi 7は802.11be。802.11axはWi-Fi 6ax→be はアルファベット順
320MHz幅はどの帯域でも使える320MHz幅は6GHz帯で使う広い幅には広い空き帯域が必要
OFDMAはWi-Fi 7で初めて入ったOFDMAはWi-Fi 6の中心機能Wi-Fi 7の新機能はMLOと4K QAM
MLOは複数のアクセスポイントに同時につなぐことMLOは複数の帯域やチャネルのリンクをまとめて、または切り替えて使うこと「リンク」は帯域・チャネルの単位
6GHz帯は古い機器も設定次第で使える6GHz帯を使えるのはWi-Fi 6E以降に対応した機器世代の制約はハードウェアで決まる
周波数が高いほど遠くまで届く一般に高い周波数ほど障害物で弱まりやすい「高速」と「遠くまで」は別の性質

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確認問題1:Wi-Fi 7の特徴として最も適切なものは?

次のうち、Wi-Fi 7の特徴として最も適切なものを選んでください。

  1. 6GHz帯を使えるようにした最初の世代で、最大のチャネル幅は160MHzである
  2. OFDMAとTWTを取り入れ、多数の端末の同時接続と省電力に配慮した世代である
  3. 2.4GHz帯だけで動作し、IoT機器向けに通信距離を延ばすことを目的とした世代である
  4. 6GHz帯の320MHz幅とマルチリンク動作で、高速化と通信の安定化を図った世代である

正解:4。Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 7の特徴として6GHz帯で使える320MHz幅のチャネル、マルチリンク動作(MLO)、4K QAMを挙げています。

1はWi-Fi 6Eの説明です。6GHz帯を初めて使えるようにしたのはWi-Fi 6(6E)で、最大幅は160MHzでした。2はWi-Fi 6の説明で、OFDMAとTWTはWi-Fi 6の機能です。3は誤りで、Wi-Fi 7は2.4GHz・5GHz・6GHzの各帯域で動作し、IoT向けの長距離化が主目的の世代ではありません。

確認問題2:世代名とIEEE規格の組合せは?

次の文の空欄Ⅰ・Ⅱに入る語句の組合せとして適切なものを選んでください。

「Wi-Fi 6はIEEE Ⅰ に対応し、Wi-Fi 7はIEEE Ⅱ に対応する。」

  1. Ⅰ:802.11ax Ⅱ:802.11be
  2. Ⅰ:802.11ac Ⅱ:802.11ax
  3. Ⅰ:802.11ax Ⅱ:802.11ac
  4. Ⅰ:802.11be Ⅱ:802.11ax

正解:1。Wi-Fi Allianceの世代名ではWi-Fi 6=802.11ax、IEEEの802.11be(Extremely High Throughput)がWi-Fi 7に当たります。

2は1世代ずつずれており、802.11acはWi-Fi 5、802.11axはWi-Fi 6です。3はⅠは正しいものの、Ⅱの802.11acはWi-Fi 6より前の世代です。4は二つを入れ替えた組合せです。

確認問題3:Wi-Fiの新機能について適切でない記述は?

無線LANに関する次の記述のうち、適切でないものを選んでください。

  1. Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の機能を6GHz帯でも使えるようにしたものである
  2. 6GHz帯は新しい帯域なので、以前の世代の機器も設定次第で接続できる
  3. TWTは、起きる時刻を取り決めて待機し、端末の電池の消費を抑える機能である
  4. OFDMAは、チャネルを細かく分けて複数の端末に同時に割り当てる方式である

正解:2。6GHz帯で通信するには、端末とアクセスポイントの両方が6GHz帯に対応している必要があります。以前の世代の機器は設定を変えても6GHz帯では通信できません。それが「古い機器が入ってこない」という6GHz帯の利点にもつながっています。

1は適切で、6Eは新しいIEEE規格ではなくWi-Fi 6の拡張です。3も適切で、TWTは省電力のための機能です。4も適切で、OFDMAはWi-Fi 6の中心的な機能です。

確認問題を解いたら、次に何をする?

世代の問題で迷った場合は、比較表を見ずに「世代名・IEEE規格・一番の新機能」を3つ組で書き出してみてください。3世代分がすらすら出れば、組合せ問題の選択肢はほぼ見分けられます。

ほかの分野と混ぜて本番と同じ4択で試すなら、モバイル2級の無料お試し20問を登録不要で解けます。公式の出題比率に合わせた20問で、全問に解説がついています。

無線LANの話は暗号化とセットで問われる可能性があるため、続けてWPA3とはを読むと、同じ章の範囲をまとめて押さえられます。

よくある質問

Wi-Fi 6Eのルータがあれば、手元の端末も6GHz帯でつながりますか?

端末側も6GHz帯に対応している必要があります。対応していない端末は、同じルータの2.4GHz帯や5GHz帯でつながります。

Wi-Fi 7の「30Gbit/s以上」は実際に出る速度ですか?

IEEE 802.11beが目標として掲げる規格上の最大値で、実際の速度は端末の性能、電波の状態、混雑具合で大きく変わります。試験では「規格上の値」と「実効速度」を区別して読んでください。

日本で6GHz帯を屋外で使えますか?

利用できる周波数や屋外での可否、出力の条件は電波法の制度で決まり、改正されることがあります。本記事では断定せず、総務省の最新の資料で確認することを勧めます。

出典・参考

  1. [1]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリと出題比率の図、2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC 公式テキストの案内(モバイルシステム技術テキスト第11版、2026年9月27日確認)
  3. [3]Wi-Fi Alliance: Wi-Fi CERTIFIED 7(2026年9月27日確認)
  4. [4]Wi-Fi Alliance: Wi-Fi CERTIFIED 6(2026年9月27日確認)
  5. [5]Wi-Fi Alliance: Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi 6(2018年10月3日)
  6. [6]IEEE 802.11be-2024(2024年9月26日承認)
  7. [7]IEEE 802.11ax-2021(2021年2月9日承認)
  8. [8]総務省「6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件」情報通信審議会からの一部答申(2022年4月19日)
  9. [9]総務省 電波法施行規則等の一部を改正する省令案等に関する意見募集の結果及び電波監理審議会からの答申(2022年7月15日)

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