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モバイル技術基礎検定の通信方式まとめ|世代と多元接続の比較表

モバイル技術基礎検定の頻出テーマを当サイトの整理で1枚に。1G〜5Gの世代、FDMA・TDMA・CDMA・OFDMAの多元接続、回線交換とパケット交換、セル・ハンドオーバ・位置登録を比較表で解説します。スマホ実務検定では3-2〜3-6が範囲外である点、独自の確認問題3問つき。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • この記事は当サイトの整理です。テキストの本文ではなく、総務省の情報通信白書や通信事業者の発表などの一次資料をもとに、比較表の形でまとめ直しています。
  • 国内の移動通信は、1979年の第1世代から2020年の第5世代まで、約10年ごとに世代が交代してきました(総務省 令和2年版 情報通信白書、2026年9月27日確認)。
  • 多元接続は 1G=FDMA(周波数で分ける)、2G=TDMA(時間で分ける)、3G=CDMA(符号で分ける)、4G(LTE)=下りOFDMA・上りSC-FDMA の順で覚えます。
  • 3Gまでは音声は回線交換、データはパケット交換の2つの網が並んでいましたが、LTE以降は音声もパケット交換になり、網全体がIP化されました。
  • テキストの「出題範囲一覧」では、スマートフォン・モバイル実務検定は3-2〜3-6(電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G)が対象外です。モバイル技術基礎検定は全章全節が範囲です。当サイトは MCPC とは関係のない非公式の個人運営教材です。

この比較表はどう使う?(当サイトの整理)

モバイル技術基礎検定とスマートフォン・モバイル実務検定は、どちらも『モバイル基礎テキスト 第9版』(リックテレコム、2024年9月、224頁、2,420円、ISBN 978-4-86594-417-4)に対応しています。テキストは2024年6月末時点の情報で書かれています(書誌は出版社ページで2026年9月27日確認)。通信の仕組みはテキストの第3章「モバイル通信・通話の仕組み」に当たります。

テキストの「出題範囲一覧」の表では、技術基礎は全章全節が範囲で、スマホ実務は3-2〜3-6(電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G)が対象外、代わりにテキスト外の時事問題が全体の1割前後とされています。つまり、この記事の多元接続と世代の話は主に技術基礎の受験者向けです。セル・ハンドオーバ・位置登録(3-1)や無線LAN(3-7)、FTTH(3-9)は、スマホ実務でも範囲に入ります。

第3章の節と、2検定の範囲(出題範囲一覧による。まとめ方は当サイトの整理)
節内容技術基礎スマホ実務
3-1セルラー方式とハンドオーバ/位置登録範囲範囲
3-2〜3-6電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G範囲対象外
3-7〜3-9無線LAN、データ通信の増加、光回線(FTTH)範囲範囲

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世代ごとの特徴は?(1G〜5G)

総務省の情報通信白書は、国内の移動通信が約10年周期で世代交代し、最大通信速度は第1世代の約10kbpsから、2010年に始まった第4世代の1Gbpsへと、30年で約10万倍になったと説明しています(令和2年版、2026年9月27日確認)。

1G〜5Gの比較(開始年・方式は情報通信白書とNTTドコモ沿革で2026年9月27日確認。まとめ方は当サイトの整理)
世代国内の開始方式・多元接続主なサービスと変化
1G1979年(日本電信電話公社の自動車電話)アナログ。FDMA、上りと下りも周波数で分ける(FDD)音声通話が中心。1987年に携帯電話サービス
2G1993年(NTTドコモのデジタル方式)デジタル。国内はPDC方式。TDMAパケット交換によるデータ通信、携帯向けのネット接続サービス
3G2001年(NTTドコモのFOMA、W-CDMA)。cdma2000は2002年(KDDI)ITUのIMT-2000として標準化。CDMA高速化、定額制の広がり。高速化した3.5Gも登場
4G2010年(NTTドコモのLTE「Xi」)。2012年にソフトバンク・KDDILTE。下りOFDMA、上りSC-FDMA、MIMO音声もパケット交換になり網全体がIP化。LTEは3.9Gと呼ばれることもある
5G2020年4Gを発展させた新しい無線方式とコア超高速・超低遅延・多数同時接続。IoTの基盤

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3Gのサービスは各社で終わりつつあります。KDDI(au)の「CDMA 1X WIN」は2022年3月31日、ソフトバンクは2024年4月15日(石川県内は能登半島地震の影響で7月31日まで延長)、NTTドコモの「FOMA」は2026年3月31日に終了しました(各社の発表、2026年9月27日確認)。テキストは2024年6月末時点の情報なので、ドコモの終了は「予定」として書かれている可能性があります。スマホ実務の時事問題では、こうした最近の出来事が問われることも考えられます。

世代ごとの詳しい解説は移動体通信の世代(1G〜6G)、LTEと5Gの違いはLTEと5G NRにあります。

多元接続4方式はどう違う?

多元接続とは、限られた電波を多くの利用者で同時に分け合う方法のことです。何で分けるかに注目すると、4つの方式を区別できます。

多元接続4方式の比較(当サイトの整理)
方式分けるものたとえ使われた世代特徴
FDMA(周波数分割多元接続)周波数道路を車線で分ける1G利用者ごとに別の周波数を割り当てる。仕組みが単純
TDMA(時分割多元接続)時間(タイムスロット)1つの車線を時間で交代して使う2G(PDC・GSM)同じ周波数を時間で区切って順番に使い、周波数の利用効率を上げる
CDMA(符号分割多元接続)拡散符号同じ部屋で、別々の言語で同時に話す3G(W-CDMA・cdma2000)同じ周波数・同じ時間を多数で共有。隣の基地局にも同じ周波数を置ける
OFDMA(直交周波数分割多元接続)直交する多数の細い搬送波(サブキャリア)と時間細かく区切った区画を、必要な分だけ配る4G(LTEの下り)、5G広い帯域を効率よく使え、電波の反射による遅れに強い

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総務省の白書は、3GのCDMAについて、拡散符号で利用者や基地局を区別できるため、隣り合う基地局に同じ周波数を置けるようになったと説明しています。LTEの上りのSC-FDMAは、OFDMAと同じく周波数を細かく分けて割り当てつつ、端末の消費電力を抑えられるように設計された方式です(令和2年版、2026年9月27日確認)。OFDMAとSC-FDMAの違いはOFDMAとSC-FDMAの違いで詳しく扱っています。

回線交換とパケット交換はどう違う?

回線交換とパケット交換の比較(当サイトの整理)
項目回線交換パケット交換
つなぎ方通信の間、相手までの通り道を1本占有するデータを小さな塊(パケット)に分けて、網の中を共有して送る
向いている用途途切れると困る音声通話メールやWebなど、量が変わるデータ通信
回線の使い方話していない間も通り道を確保している送るデータがあるときだけ網を使うので効率がよい
料金の考え方主に通話の時間主にデータの量(定額制も広がった)
移動通信での歩み3Gまでの音声通話2Gでデータ通信に使われ始め、LTE以降は音声もパケット(VoLTE)

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白書は、3Gまでは回線交換方式の音声網とパケット交換方式のデータ網が並んでいたが、LTE以降は音声もパケット交換になり、網全体がIP化されたと説明しています(令和2年版、2026年9月27日確認)。4Gの音声通話の仕組みはVoLTEとIMSで扱っています。

セル・ハンドオーバ・位置登録はどう区別する?

この3つはテキストの3-1に当たり、スマホ実務でも範囲に入ります。「通信中か、待ち受け中か」で区別すると混ざりません。

セル・ハンドオーバ・位置登録(当サイトの整理)
用語一言でいうと起きる場面
セル(セルラー方式)1つの基地局が電波でカバーする範囲。エリアを多数のセルに分け、離れたセルで同じ周波数を使い回す網の設計の考え方
ハンドオーバ通信しながら移動したとき、つながる基地局を途切れないように切り替えること通話中・通信中の移動
位置登録端末がいる区域を網に知らせておくこと。着信のときはその区域で呼び出す待ち受け中の移動

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セルを小さくすると、同じ周波数を使い回せる回数が増えて多くの利用者を収容できますが、セルの境界を越える回数が増え、ハンドオーバも増えます。詳しくはハンドオーバーとセルを参照してください。

間違えやすい組み合わせは?

取り違えやすい記述と正しい整理(当サイトの整理)
取り違えやすい記述正しい整理見分け方
2GからCDMAが中心になった国内の2G(PDC)はTDMA。CDMAが中心になったのは3G世代と分けるものを対にして覚える
FDMAは時間で分け、TDMAは周波数で分けるFは Frequency(周波数)、Tは Time(時間)頭文字で判断する
LTEは上りも下りもOFDMALTEは下りがOFDMA、上りがSC-FDMA電池で動く端末が送るのは上り
3Gまでも音声はパケットで運んでいた3Gまでの音声は回線交換。音声がパケットになったのはLTE以降「全IP化」はLTEから
待ち受け中にセルを移るたびにハンドオーバする待ち受け中は位置登録の考え方。ハンドオーバは通信中通信中かどうか
3Gが終わると携帯電話が使えなくなる終わったのは3Gの方式。4G・5G(VoLTE対応の端末)は使える方式の終了か、サービス全体の終了か

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当サイトは MCPC とは関係のない、個人運営の非公式教材です。合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末サンプル問題は使わず、説明と問題はすべて独自に作成しています。

確認問題1:世代と多元接続の組み合わせは?

移動通信の世代と、その世代で中心となった多元接続の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. 第1世代(1G) ― FDMA
  2. 第2世代(2G) ― CDMA
  3. 第3世代(3G) ― OFDMA
  4. 第4世代(4G・LTE)の下り ― TDMA

正解:1。1Gはアナログ方式で、利用者ごとに異なる周波数を割り当てるFDMAを使っていました(総務省 令和2年版 情報通信白書)。

2 は誤りで、国内の2G(PDC)はTDMAです。3 は誤りで、3GはCDMA(W-CDMA・cdma2000)です。4 は誤りで、LTEの下りはOFDMAです。

確認問題2:パケット交換の説明は?

パケット交換の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 通信の間、相手までの通り道を1本占有し続ける方式
  2. 利用者ごとに別々の周波数を割り当てる方式
  3. データを小さな塊に分けて、網を多くの利用者で共有して送る方式
  4. 同じ周波数を時間で区切り、順番に使う方式

正解:3。パケット交換は、データを小さな塊に分けて送り、送るデータがあるときだけ網を使うため、回線を効率よく使えます。

1 は回線交換の説明です。2 はFDMA、4 はTDMAの説明で、どちらも電波の分け方(多元接続)の話で、交換方式の話ではありません。

確認問題3:3Gで同じ周波数を隣に置けた理由は?

3Gで、隣り合う基地局に同じ周波数を配置できるようになった理由として、最も適切なものはどれか。

  1. 時間を細かく区切り、基地局ごとに送信する時間を分けたから
  2. 拡散符号で利用者や基地局を区別できるようになったから
  3. アナログ変調をやめ、周波数ごとに利用者を分けたから
  4. 音声通話をすべてパケット交換に切り替えたから

正解:2。3GのCDMAでは、拡散符号で利用者や基地局を区別できるため、セル間の干渉を周波数で避ける必要がなくなり、隣の基地局にも同じ周波数を置けるようになりました(総務省 令和2年版 情報通信白書)。

1 はTDMAの考え方で、3Gの特徴ではありません。3 の周波数ごとに分ける方式はFDMAです。4 の音声のパケット化はLTE以降の変化で、周波数の配置とは関係がありません。

よくある質問

スマホ実務検定でも、FDMAやCDMAの問題は出ますか?

テキストの出題範囲一覧では、3-2〜3-6(電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G)はスマホ実務の対象外です。ただし3-1のセル・ハンドオーバ・位置登録や、3-7以降の無線LAN・FTTHは範囲に入ります。また時事問題はテキスト外から出るため、3Gの終了のような出来事は押さえておくと安心です。

5Gの多元接続は何ですか?

5GもOFDMをもとにした方式で、4Gより柔軟に周波数の区切り方を変えられるように設計されています。テキストでは5Gは第10章「5G/IoT/AIの最新動向」で扱われ、両検定の範囲に入ります。

最大通信速度の数字は覚える必要がありますか?

当サイトは、正確な数字より「世代が進むほど大幅に速くなった」という流れを押さえるほうが大切だと考えています。白書の「第1世代の約10kbpsから第4世代の1Gbpsへ、約10万倍」は、流れをつかむ目安として便利です。

この記事の表はテキストと同じ内容ですか?

いいえ。テキストの本文や図表は使っておらず、総務省の白書や事業者の発表をもとに当サイトがまとめ直したものです。テキストとの細かい表現の違いがあれば、受験ではテキストの記述を優先してください。

出典・参考

  1. [1]総務省 令和2年版 情報通信白書 移動通信システムの進化(世代の方式、2026年9月27日確認)
  2. [2]総務省 令和2年版 情報通信白書 約10年周期で進む世代交代(2026年9月27日確認)
  3. [3]総務省 令和2年版 情報通信白書 第5世代移動通信システム(2026年9月27日確認)
  4. [4]NTTドコモ 沿革(2026年9月27日確認)
  5. [5]NTTドコモ「FOMA」および「iモード」のサービス終了について(2026年9月27日確認)
  6. [6]KDDI 3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を22年3月31日に終了(2026年9月27日確認)
  7. [7]ソフトバンク 3Gサービスを4月15日に終了(2024年3月13日発表、2026年9月27日確認)
  8. [8]リックテレコム『モバイル基礎テキスト 第9版』(2026年9月27日確認)
  9. [9]MCPC スマートフォン・モバイル実務検定(時事問題、2026年9月27日確認)

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