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モバイル技術基礎 第1章の要点|つながる仕組みと電話番号

モバイル基礎テキスト第9版の第1章(携帯電話のつながる仕組み、端末のあゆみ、MNOとMVNO、通信技術の概要、電話番号)の学習ガイド。060番号の追加や3Gの終了など第9版の後の変化も総務省・事業者の資料で確認。独自の確認問題3問つき。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第1章は、モバイル技術基礎検定とスマートフォン・モバイル実務検定の共通テキスト『モバイル基礎テキスト 第9版』(リックテレコム、2024年9月、224頁、2,420円)の最初の章で、携帯電話がつながる仕組みから電話番号までを見渡す入口の章です。
  • 押さえる軸は3つ。端末→基地局→交換機(コアネットワーク)→相手という通信の道筋、MNO(自社で設備を持つ)とMVNO(設備を借りる)の違い、電話番号の種類(070/080/090、020、050など)です。
  • テキストは2024年6月末時点の情報で書かれています。その後、NTTドコモのFOMA(3G)が2026年3月31日に終了し、060番号を携帯電話に使える制度が整いました(提供開始は延期。2026年9月27日確認)。
  • スマホ実務検定でも第1章はすべて出題範囲です。章ごとの出題数は公式に公表されていません。

この章で押さえることは?「つながる道筋」と「事業者」と「番号」

第1章の見出しは「「スマートフォン・モバイル」を知ろう!」で、テキスト全体の地図にあたる章です。後の章で詳しく学ぶ通信方式(第3章)、サービス(第2章)、端末(第5章)の入口がすべてここに顔を出します。

対応テキストは『モバイル基礎テキスト 第9版』(MCPC監修、リックテレコム、2024年9月、224頁、2,420円、ISBN 978-4-86594-417-4)で、出版社のページにモバイル技術基礎検定とスマートフォン・モバイル実務検定の両方に対応すると書かれています(2026年9月27日確認)。本文は2024年6月末時点の情報で書かれています。

この記事は章・節の見出しだけを参照し、説明はすべて当サイトが一次資料をもとに独自に書いたものです。テキストの本文・図表・巻末のサンプル問題は使っていません。

節ごとの要点は?6つの節を1行でつかむ

第1章の節と学習の要点(節の見出しはテキストの目次、要点は当サイトの整理)
節要点(当サイトの整理)
1-1 携帯電話のつながる仕組み端末は電波で最寄りの基地局につながり、そこから有線の網と交換機(コアネットワーク)を通って相手に届く。無線なのは端末と基地局の間だけ
1-2 モバイル端末のあゆみ自動車電話・肩掛け型からフィーチャーフォン、スマートフォンへ。1G(アナログ)→2G(デジタル)→3G→4G→5Gと世代が進んだ
1-3「通話」から「モバイルインターネット」へiモード(1999年2月開始)のような携帯向けネットサービスを経て、通話中心からデータ通信中心へ移った
1-4 モバイル通信事業者の種別自社で網を整備するMNOと、MNOの設備を借りるMVNO。MNOは国内4社
1-5 モバイル通信技術の概要セルラー方式、世代ごとの主な方式(3GのW-CDMA、4GのLTE、5GのNR)の名前と特徴の大づかみ
1-6 電話番号の仕組み音声の携帯電話番号、M2M用番号、IP電話の050、固定電話、緊急通報番号などの区別

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携帯電話はどうつながる?基地局・セル・コアネットワーク

スマートフォンで電話をかけると、電波が届くのは相手の端末ではなく、最寄りの基地局です。基地局がカバーする範囲をセルと呼び、国土をたくさんのセルで覆うのがセルラー方式です。基地局から先は光ファイバなどの有線の網で、交換機やサーバ群(まとめてコアネットワークと呼ぶ)を経由して、相手のいるセルの基地局まで届けられます。

コアネットワークは、相手の端末がいまどのセルの近くにいるかを把握しています。待受け中の端末が自分の居場所を網に知らせる位置登録と、通話しながら移動してもセルを切り替えて通信を続けるハンドオーバは、第3章で詳しく扱います(ハンドオーバとセルも参照)。

世代の流れは試験の定番です。国内では、NTTドコモが3Gの「FOMA」を2001年10月に始め、携帯電話向けのインターネットサービス「iモード」は1999年2月に始まりました(2026年9月27日確認)。世代ごとの方式の違いは移動通信の世代で整理しています。

MNOとMVNOはどう違う?設備を持つか借りるか

総務省は、MNOを自社でネットワークを整備する携帯会社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)、MVNOを通信設備を持つ会社からネットワークを借りて携帯電話サービスを提供する事業者と説明しています(2026年9月27日確認)。MVNOは基地局などの無線局を自分では開設しません。いわゆる格安SIM・格安スマホの多くはMVNOです。

MNOとMVNOの比較(総務省の説明をもとに当サイトが整理)
項目MNOMVNO
基地局などの無線設備自社で整備し、周波数の割当てを受ける持たない。MNOから借りる
通信エリア自社の網のエリア借りているMNOと同等
料金・手続き店舗が多い。多様なプランオンライン手続きが中心。低容量の安いプランが多い
注意点—混雑する時間帯に速度が落ちることがある

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MNOが別のブランド名で提供する低価格の料金(いわゆるサブブランドやオンライン専用ブランド)は、設備を持つMNO自身のサービスなので、MVNOとは区別します。詳しくはMVNOとMNOの違いへ。

電話番号の仕組みは?番号の頭で種類が決まる

電話番号は、国(総務省)が電気通信番号計画で種類ごとに番号帯を決め、事業者に指定しています。総務省の電気通信番号制度のページでは、主な番号が次のように整理されています(2026年9月27日確認)。

主な電気通信番号の種類(総務省の電気通信番号制度のページをもとに当サイトが整理、2026年9月27日確認)
番号種類ポイント
070・080・090(11桁)音声伝送携帯電話番号スマートフォン・携帯電話の番号。060も制度上追加された
020(11桁)・0200(14桁)データ伝送携帯電話番号(M2M等専用番号)IoT機器などの通信用。020は2017年1月1日に始まり、0200は2019年12月25日に創設
050(11桁)特定IP電話番号インターネットの技術を使うIP電話の番号
0AB〜J固定電話番号市外局番から始まる固定電話の番号
0120など(0AB0)付加的役務電話番号フリーダイヤルのように特別なサービスに使う番号
110・118・119緊急通報番号警察・海上保安・消防への緊急通報

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M2M等専用番号が作られた背景は、携帯電話の番号の不足です。総務省によると、070/080/090の合計2億7,000万番号のうち、2016年3月時点で2億3,260万番号が指定済みで、IoT・M2Mの回線が携帯電話の番号を使い続けると枯渇が早まるおそれがありました(2026年9月27日確認)。

番号を変えずに事業者を変えるMNP(携帯電話番号ポータビリティ)は第9章の範囲で、手続きはMNPとワンストップ方式で扱います。

間違えやすい所は?「無線の区間」と「番号の種類」

第1章で取り違えやすい点(当サイトの整理)
誤解正しい整理
スマホどうしの通話は、端末から相手の端末まで電波で直接届く電波が使われるのは端末と基地局の間。基地局から先は有線の網とコアネットワーク
MVNOは自社の基地局で安く提供しているMVNOは無線局を開設せず、MNOの設備を借りる
サブブランドはMVNOの一種サブブランドはMNO自身が別の名前で提供するもの
020はフリーダイヤルの番号020はM2M等専用番号。フリーダイヤルは0120など
050は携帯電話の番号050はIP電話の番号。携帯電話の音声は070/080/090(060も追加)
iモードは3Gと同時に始まったiモードは1999年2月、FOMA(3G)は2001年10月に開始

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スマホ実務検定での扱いは?第1章は全節が範囲(重みは非公表)

テキストの「出題範囲一覧」の表によると、モバイル技術基礎検定はテキストの全章全節が出題範囲です。スマートフォン・モバイル実務検定は、第3章の3-2〜3-6(電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G)だけが範囲外で、それ以外は範囲に入ります。加えて、テキストに載っていない時事問題が全体の1割前後出ます(当サイトがテキスト実物で確認)。MCPCのスマホ実務検定のページにも、出題カテゴリの1つとして「時事問題(公式テキスト非掲載)」が書かれています(2026年9月27日確認)。

したがって第1章は、両方の検定で全節が範囲です。ただし章ごとの出題数や比率は、どちらの検定も公式に公表されていません。当サイトでは、MNOとMVNO、電話番号といった販売の現場で説明する内容は、スマホ実務検定でも問われやすいと考えています(当サイトの推定)。

3Gの終了や060番号のように、テキストの後に動いた制度は、スマホ実務検定の時事問題の題材になりえます。次の節の内容は、テキストより新しい一次資料で確認しておいてください。

テキストの後に変わった点は?(一次資料で確認)

テキストは2024年6月末時点の情報です。第1章に関わる動きのうち、その後に一次資料で確認できたものを並べます(2026年9月27日確認)。

  • 3Gサービスの終了がそろった:KDDI(au)の「CDMA 1X WIN」は2022年3月31日に終了。ソフトバンクは石川県以外で2024年4月15日、石川県で2024年7月31日に終了。NTTドコモの「FOMA」と「iモード」は2026年3月31日に終了し、VoLTEに対応しない機種では音声通話が使えなくなりました。
  • 060番号の追加:総務省は2024年12月20日に電気通信番号計画を変更し、060-1〜9で始まる11桁の番号を携帯電話事業者に指定できるようにしました。2026年7月以降に順次使える予定でしたが、2026年7月8日に事業者が提供開始の延期を公表し、総務省は2026年度末までに必要な対応をとるよう促しています。060で始まる番号が実際にいつから配られるかは、事業者の発表を確認してください。
  • 070/080/090はそのまま使える:060の追加後も、いま使っている番号は継続して使えると総務省は説明しています。

3Gの終了の詳細は3G停波でまとめています。

確認問題1:MVNOの説明として適切なものは?

MVNO(仮想移動体通信事業者)の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 自ら基地局を整備し、周波数の割当てを受けて全国にサービスを提供する事業者
  2. スマートフォンの製造だけを行い、通信サービスは提供しない事業者
  3. 光ファイバの固定回線だけを提供し、携帯電話サービスは扱わない事業者
  4. 自ら無線局を開設せず、MNOの設備を借りて通信サービスを提供する事業者

正解:4。MVNOは自ら無線局(基地局)を開設せず、MNOのネットワークを借りてサービスを提供する事業者です。総務省も、通信設備を持つ会社からネットワークを借りて携帯電話サービスを提供する事業者と説明しています。

1 は自社で網を整備するMNOの説明です。2 は端末メーカーで、通信事業者ではありません。3 は固定通信の事業者の説明で、MVNOとは関係ありません。

確認問題2:M2M等専用番号として使われる番号帯は?

携帯電話の番号の不足に対応するため、2017年1月1日から、IoT機器などの機械どうしの通信専用に使えるようになった番号帯はどれか。

  1. 050
  2. 020
  3. 0120
  4. 070

正解:2。020はM2M等専用番号(データ伝送携帯電話番号)で、2017年1月1日に制度が始まりました。番号の不足から、2019年12月25日には14桁の0200番号も作られています。

1 の050はIP電話の番号です。3 の0120はフリーダイヤルなどに使う付加的役務電話番号です。4 の070は音声の携帯電話番号で、M2M専用ではありません。

確認問題3:スマホが電波で最初につながる相手は?

スマートフォンで電話をかけたとき、端末が電波で最初につながる相手として、最も適切なものはどれか。

  1. 通話の相手のスマートフォン
  2. 静止軌道を回る通信衛星
  3. 最寄りの携帯電話の基地局
  4. 相手の自宅近くの交換機

正解:3。携帯電話の通信で電波を使うのは、端末と最寄りの基地局の間です。基地局から先は有線の網とコアネットワークで相手の近くの基地局まで運ばれます。

1 のように端末どうしが電波で直接つながるわけではありません。2 の衛星を使う通信も一部にありますが、ふつうの携帯電話の通話では基地局につながります。4 の交換機には、基地局と有線の網を経由して届きます。

確認問題(当サイトのオリジナル)のあとは?共通ドリルで仕上げる

第1章は用語の定義がそのまま問われやすい章です。迷った問題は「電波の区間はどこか」「設備を持つか借りるか」「番号の頭の数字は何の種類か」の3点で見直してください。

本番と同じ60問・60分の形式で確かめたい方は、モバイル技術基礎検定の無料お試しまたはスマートフォン・モバイル実務検定の無料お試しを使ってください。どちらも登録不要です。次は第2章 モバイルのサービスへ進みます。

当サイトはMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)とは関係のない、非公式の個人運営の教材です。合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末サンプル問題は使っていません。

よくある質問

第9版より前のテキストでも勉強できますか?

章の大枠は近いと考えられますが、3Gの終了や番号制度など時期で変わる内容があります。最新の第9版(2024年9月)を使い、さらにその後の変化は総務省や事業者の資料で確認するのが安全です。

060で始まる携帯電話番号はもう使えますか?

制度上は2024年12月20日から060を携帯電話事業者に指定できるようになりましたが、2026年7月8日に事業者が提供開始の延期を公表しています(2026年9月27日確認)。実際に配られる時期は各事業者の発表を確認してください。

スマホ実務検定でも第1章は出ますか?

テキストの出題範囲一覧では、スマホ実務検定で範囲外なのは第3章の3-2〜3-6だけです。第1章はすべて範囲に入ります。章ごとの出題数は公表されていません。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム『モバイル基礎テキスト 第9版』(2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイル技術基礎検定(2026年9月27日確認)
  3. [3]MCPC スマートフォン・モバイル実務検定(2026年9月27日確認)
  4. [4]総務省 MNO・MVNO・サブブランドとは(2026年9月27日確認)
  5. [5]総務省 電気通信番号制度(2026年9月27日確認)
  6. [6]総務省 M2M等専用番号の創設(2026年9月27日確認)
  7. [7]総務省 携帯電話番号への060番号の追加(2026年9月27日確認)
  8. [8]NTTドコモ「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内(2026年9月27日確認)
  9. [9]KDDI 3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を22年3月31日に終了(2026年9月27日確認)
  10. [10]ソフトバンク 3Gサービスの提供終了(2026年9月27日確認)

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