モバイルの用語モバイル基礎

通話の付加サービスとは|留守番電話・割込通話と検定

携帯電話の通話の付加サービス(留守番電話・割込通話・転送電話・三者通話・発信者番号通知)を、ネットワーク側と端末側に分けて一覧表で整理。ドコモとauの公式ページで料金や保存件数を確認し、VoLTEで変わった点とモバイル技術基礎検定の独自確認問題3問を載せます。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 通話の付加サービスとは、基本の音声通話に上乗せして使える機能のことです。留守番電話、割込通話(キャッチホン)、転送電話、三者通話、発信者番号通知などがあります。
  • 多くは携帯電話会社のネットワーク側で動くサービスです。そのため、留守番電話や転送電話は、端末の電源が切れていたり圏外にいたりしても働きます。
  • 料金や名前は会社で違います。例:ドコモの留守番電話サービスは月額330円(税込)・最長3分・20件、auのお留守番サービスEXは月額330円・3分×100件・録音から1週間保存(2026年9月27日確認)。
  • VoLTEの端末では、auの割込通話が申込み制・月額220円になるなど、設定や条件が変わった例があります。
  • スマートフォン・モバイル実務検定の公式サンプル問題にも、付加サービスの「不適切な記述」を選ぶ形の問題があります(形式だけ確認)。

通話の付加サービスとは?

通話の付加サービスとは、電話をかける・受けるという基本の通話に加えて、「出られない電話の伝言を預かる」「通話中の別の電話に出る」「別の番号に着信を回す」といった便利な機能を足すサービスです。携帯電話会社の多くは、これらを月額の有料オプション、または無料の機能として提供しています。

販売や窓口の現場では、「電源を切っていても留守電は残るのか」「キャッチホンの保留中の料金は誰が払うのか」といった質問がよく出ます。仕組みを「どこで動いているか」で整理しておくと、答えを取り違えにくくなります。

公式テキスト『モバイル基礎テキスト 第9版』では、第2章「様々なモバイルのサービス」の中に「通話に関する付加サービス」の節があります(使っているのは目次の見出しだけです)。この記事の料金や件数は、各社の公式ページで2026年9月27日に確認した例です。

ネットワーク側と端末側の違いは?

付加サービスを理解するカギは、処理をしている場所です。携帯電話会社の設備(ネットワーク側)で動くものと、スマートフォン本体(端末側)で動くものがあります。

ネットワーク側のサービスと端末側の機能の違い(当サイトの整理)
比べる点ネットワーク側のサービス端末側の機能
処理する場所携帯電話会社の交換機やサービスセンタースマートフォン本体
例留守番電話サービス、転送電話、割込通話、三者通話本体に伝言を録音する機能(名称は機種で異なる)、連絡先ごとの着信音、端末の着信拒否設定
電源OFF・圏外のとき働く(例:伝言を預かる、別の番号へ転送する)働かない(端末が着信を受けられないため)
申込み・料金事業者との契約が必要なものが多い(有料・無料は会社で違う)端末の機能なので、事業者への申込みは不要なことが多い
伝言の保存先事業者の設備(保存期間・件数に上限あり)端末の記憶領域

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NTTドコモの留守番電話サービスは、「携帯電話の電源を切っている場合など」にも伝言を預かり、伝言は同社の留守番電話サービスセンターで保管すると説明しています。転送でんわサービスも、「電波の届かないところにいたり、携帯電話の電源を切っている場合でも」転送できると案内しています(2026年9月27日確認)。これがネットワーク側のサービスの特徴です。

一方、端末本体に録音する機能は、端末が着信を受けてはじめて動きます。電源を切っていたり圏外だったりすると、伝言は残りません。試験では「電源OFFでも伝言を残せるのはどちらか」という形で問われやすいところです。

主なサービスの一覧は?

代表的な付加サービスを、NTTドコモとauの公式ページの内容で並べます。名前は会社で違いますが、中身は共通しているものが多いので、「何をするサービスか」で覚えてください。

主な通話の付加サービス(NTTドコモ・auの公式ページで2026年9月27日に確認。金額は税込、今後変わることがある)
サービス何をするかドコモの例auの例
留守番電話出られない・電源OFFのときに、相手の伝言を預かる留守番電話サービス:月額330円、録音は最長3分、20件まで、72時間保管お留守番サービスEX:月額330円、3分×100件、録音から1週間保持
割込通話(キャッチホン)通話中の別の着信に、今の通話を保留にして出るキャッチホン:月額220円。通話中に別の相手へ発信もできる割込通話サービス:VoLTE対応機種は申込みが必要で月額220円。保留中の通話料は発信者側の負担
転送電話着信を、あらかじめ登録した別の電話番号へ回す転送でんわサービス:月額無料(申込みは必要)。海外への転送は別の申込み着信転送サービス:月額無料。相手から自分までの通話料は相手、自分から転送先までは自分の負担
三者通話通話中に別の人を呼び出し、3人で話す(この記事では確認していません)三者通話サービス:月額220円。発信者に人数分の通話料
発信者番号通知自分の電話番号を相手の画面に表示する発信者番号通知サービス:申込み不要・無料。通話ごとの設定が事前設定より優先(この記事では確認していません)
番号通知のお願い番号を通知しない着信に、通知してかけ直すようガイダンスを流す番号通知お願いサービス:ガイダンスの後に自動で通話を終える(この記事では確認していません)

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NTTドコモは、メロディコール・留守番電話・キャッチホン・転送でんわの4つをまとめたオプションパックを、通常の月額660円(税込)より安い月額440円(税込)で提供しています。auにも「電話きほんパック」があります。セットの中身と金額は変わることがあるため、店頭で説明するときは最新の料金表を確認してください。

発信者番号を通知しない着信では、ドコモの端末には、通知しない理由(非通知設定・公衆電話・通知不可能)が表示されます。通知不可能には、海外からの着信などが含まれます(2026年9月27日確認)。

auは、着信転送サービスとお留守番サービスEXは同時に使えず、転送を始めると留守番電話は停止されると案内しています。「フル転送」と「無応答転送・話中転送」も同時には設定できません。組合せの制限は、窓口でつまずきやすい点です。

VoLTEで変わったことは?

4GのLTEで音声通話を行うVoLTEでは、音声がパケットとしてIMS(IPマルチメディアサブシステム)で処理されます。付加サービスもIMS側で提供されるようになり、使い方や条件が変わった例があります。仕組みはVoLTEとIMSの関係で説明しています。

  • 申込みと料金の違い:auの割込通話サービスは、au VoLTE対応のスマートフォンなどでは申込みが必要で月額220円ですが、一部のVoLTE非対応の機種(公式ページの例:GRATINA 4G KYF34、iPhone 7以前)では申込み不要・無料と案内されています。
  • 設定の場所:auは、VoLTE対応スマートフォンでお留守番サービスEXを使うには、端末の「設定」メニューの着信転送サービスで留守番電話を有効にしておく必要があるとしています。
  • 方式の変更で設定がリセット:auは、4G(VoLTE)/5Gの契約と5G SAの契約の間で変更すると、割込通話や転送の設定が初期化されると案内しています。
  • 3G終了の影響:NTTドコモは、FOMAの終了(2026年3月31日)後、一部の4G機種ではネットワークサービス(発信者番号通知・着信通知など)の設定を変更できないと案内しています。

つまり、同じ「留守番電話」「キャッチホン」でも、端末がVoLTEに対応しているか、どの方式の契約かで手続きが変わることがあります。店頭では「端末の機種」と「契約の方式」を先に確認するのが基本です。3Gの終了については3G停波とはにまとめています。

検定で問われやすい点は?

MCPCは、両検定の公式サンプル問題をPDFで公開しています(2026年9月27日確認)。スマートフォン・モバイル実務検定のサンプルには、通話に関する付加サービスについて不適切な記述を1つ選ぶ形の問題があります。当サイトは形式だけを確認しており、問題文や選択肢は使っていません。

モバイル技術基礎検定・スマートフォン・モバイル実務検定とも、テキストの第2章は出題範囲です。どちらも公式の出題カテゴリごとの比率は公表されていません。当サイトの作問の観点では、次の点が選択肢になりやすいと考えています(出題の傾向や頻度を示すものではありません)。

  • サービス名と中身の組合せ(割込通話=通話中の別着信に出る、転送=別番号に回す、三者通話=3人で話す)
  • ネットワーク側のサービスは電源OFF・圏外でも働くこと
  • 転送時の通話料の負担(相手→自分は相手、自分→転送先は自分)
  • 発信者番号の通知・非通知は通話ごとにも設定できること
  • 「無料」「申込み不要」などの条件は会社や機種で違うこと

第2章のほかの節はモバイル技術基礎 第2章の要点で扱っています。災害時の伝言サービスは災害用伝言板と171の違いへ。

当サイト(ICT模試)は MCPC とは関係のない非公式の個人運営教材で、合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末のサンプル問題は使わず、確認問題はすべて独自に作っています。

確認問題1:電源OFFでも伝言が残るのはどれ?

スマートフォンの電源を切っているときにかかってきた電話でも、相手の伝言を残すことができるものとして、最も適切なものはどれか。

  1. 端末本体に伝言を録音する機能
  2. 端末の着信拒否の設定
  3. 携帯電話会社の留守番電話サービス
  4. 端末のマナーモード

正解:3。留守番電話サービスは、携帯電話会社の設備(サービスセンター)で伝言を預かるネットワーク側のサービスなので、端末の電源が切れていても伝言を残せます。

1 の端末本体に録音する機能は、端末が着信を受けてはじめて動くため、電源OFFでは使えません。2 の着信拒否は着信を受けない設定で、伝言を残す機能ではありません。4 のマナーモードは着信音を鳴らさない設定で、電源を切っていれば動きません。

確認問題2:割込通話の説明はどれ?

割込通話(キャッチホン)の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 通話中にかかってきた別の電話に、今の通話を保留にして出られる
  2. かかってきた電話を、あらかじめ登録した別の電話番号へ回す
  3. 通話中に別の人を呼び出して、3人で同時に会話する
  4. 番号を通知しない着信に、通知してかけ直すようガイダンスを流す

正解:1。割込通話は、通話中に別の着信があったことを知らせ、今の通話を保留にして後からの電話に出られるサービスです。

2 は転送電話、3 は三者通話、4 は番号通知のお願いをするサービス(ドコモでは番号通知お願いサービス)の説明です。名前と中身の組合せを入れ替えた選択肢はよく作られるので、「何をするか」で見分けてください。

確認問題3:付加サービスの不適切な記述は?

携帯電話の通話の付加サービスについて、不適切な記述はどれか(2026年9月時点の事業者の案内による)。

  1. 着信転送では、転送した契約者の携帯電話から転送先までの通話料は、転送を設定した契約者が負担する
  2. 発信者番号の通知・非通知は、事前の設定だけでなく通話ごとにも指定できる
  3. 留守番電話サービスの伝言は事業者の設備で預かるため、圏外のときにかかった電話の伝言も残せる
  4. 割込通話で先の通話を保留にしている間、保留中の相手の通話料は、保留にした側の利用者が負担する

正解:4。auの割込通話サービスの案内では、通話料は保留中もかかり、その負担は発信者側です。保留にした側(着信を受けた側)が保留中の相手の通話料を払うわけではありません。

1 はauの着信転送サービスの案内どおりで、相手から自分までは相手、自分から転送先までは自分の負担です。2 はドコモの発信者番号通知サービスの案内どおりで、通話ごとの設定が事前の設定より優先されます。3 は留守番電話がネットワーク側のサービスであることの説明で、適切です。

よくある質問

留守番電話の伝言は、いつまで残りますか?

会社とサービスで違います。2026年9月27日に確認した例では、ドコモの留守番電話サービスは72時間保管で最大20件、auのお留守番サービスEXは録音から1週間で3分×100件です。ドコモは「ドコモ留守電アプリ」で最大100件を保存でき、auはiPhoneのビジュアルボイスメールで端末に保存した伝言は上限を超えて残せると案内しています。

格安SIMでも留守番電話やキャッチホンは使えますか?

提供しているかどうか、有料か無料かは事業者やプランで違います。ドコモの転送でんわサービスのように、特定の料金プラン(ahamo)では使えないと案内されているサービスもあります。契約前に、使いたい付加サービスが提供されているかを確認してください。

キャッチホンと三者通話は同時に使えますか?

機種や方式で違います。auは、au VoLTE非対応機種では割込通話サービスと三者通話サービスを同時に使えない(2者の通話中に別の着信があっても三者通話に移れない)と案内しています(2026年9月27日確認)。

検定では料金の金額まで覚える必要がありますか?

当サイトの考えでは、金額は会社ごとに違い変更もあるため、まずは「何をするサービスか」「ネットワーク側か端末側か」「通話料をだれが払うか」を優先してください。金額が出る場合も「〇年時点」の条件つきになるはずです。

出典・参考

  1. [1]NTTドコモ 留守番電話サービス(2026年9月27日確認)
  2. [2]NTTドコモ キャッチホン(2026年9月27日確認)
  3. [3]NTTドコモ 転送でんわサービス(2026年9月27日確認)
  4. [4]NTTドコモ 発信者番号通知サービス(2026年9月27日確認)
  5. [5]au 割込通話サービス(2026年9月27日確認)
  6. [6]au 三者通話サービス(2026年9月27日確認)
  7. [7]au 着信転送サービス(2026年9月27日確認)
  8. [8]au お留守番サービスEX(2026年9月27日確認)
  9. [9]NTTドコモ「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内(2026年9月27日確認)
  10. [10]MCPC 検定試験サンプル問題(形式のみ確認、2026年9月27日確認)

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