試験情報・勉強法モバイル2級

モバイルシステム技術検定1級の勉強法|エキスパート編の読み方

モバイルシステム技術検定1級の勉強法を、467頁のエキスパート編を科目ごとに読む順番の決め方、2級の知識の確かめ方、サンプル問題の使い方、科目合格を使った12週間の計画表で具体的に解説します。

最終更新
公開
読了目安
約8分
執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 1級の公式テキストは『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版』(2023年7月・467頁)。1冊を最初から通読するより、受ける科目に関係する章から読むほうが計画を立てやすくなります。
  • 試験は3科目(ネットワーク/端末・アプリケーション/モバイルシステム)の科目合格制。1科目ずつ準備して受ける方法が取れます。
  • エキスパート編を読む前に、土台になる2級の知識が抜けていないかを確かめると、読むスピードが上がります。
  • 公式の過去問題はなく、サンプル問題が公開されています。問題の形はサンプルで確かめます。
  • 当サイトの問題集は2級・IoT中級・IoT基礎だけで、1級の問題は扱っていません。

1級の勉強は、何から始めればよい?

最初にやることは、テキストを開く前に受ける科目と受ける回を決めることです。1級は科目合格制なので、3科目を同じ重さで一度に準備する必要はありません。次の第43回は試験期間が2027年1月15日〜3月1日、申込が2027年1月8日〜2月22日です(2026年9月27日に公式ページで確認)。

そのうえで、次の3点をこの順番で進めます。

  1. 公式のサンプル問題で、1級の問題の形と文章量を知る
  2. 2級の知識のうち、受ける科目の土台になる部分が抜けていないかを確かめる
  3. エキスパート編の目次から、受ける科目に関係する章を選んで読む

受検資格や受検料など試験の全体はモバイルシステム技術検定1級とはにまとめています。

エキスパート編と2級のテキストは、どう違う?

公式テキストのページで2026年9月27日に確認
項目2級のテキスト1級のテキスト
書名モバイルシステム技術テキスト 第11版モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版
発行リックテレコム、2026年2月(2級ページの表記は2026年3月)リックテレコム、2023年7月
判型・頁数B5・407頁B5・467頁
価格(税込)4,180円5,060円
公式が挙げる改版の要点NTN、6Gのコンセプト、生成AI・RAG、DMARC、SBOM など5G・ローカル5Gの進展、コアネットワーク技術の進化、IoT・AIの活用、Web3時代への移行

← 表は横にスクロールできます →

注意したいのは、1級のテキストのほうが発行が古いことです。2級の第11版で新しく加わった話題(NTNや6Gなど)を、2023年発行のエキスパート編がどこまで扱っているかは、目次で確かめる必要があります。規格や制度の最新の状況は、テキストの記述と合わせて3GPPや総務省などの一次情報で確認する習慣をつけておくと、記述の古さに振り回されません。

科目ごとに、どの順で読めばよい?

テキストの章と試験の3科目の対応は、公式には示されていません。そこで、2級の出題カテゴリを手がかりに、自分で章を振り分けます。下の表は当サイトの整理で、公式の対応表ではありません。

  1. 目次の章を、3科目のどれに近いかで3色に塗り分ける(どれとも言えない章は「共通」にする)
  2. 受ける科目の章のうち、2級で学んだ内容の続きにあたる章を最初に読む
  3. 2級で扱いが薄かった、または初めて見る話題の章を次に読む
  4. 「共通」の章は、受ける科目の章を1周した後に読む
1級の科目と、土台になる2級の出題カテゴリ(当サイトの整理)
1級の科目土台になりやすい2級の出題カテゴリ読むときの観点
ネットワークモバイルシステム概要と移動体通信サービス/ワイヤレス通信の原理とネットワーク技術世代ごとの無線方式・コアネットワークの構成を、比較表にして違いで覚える
端末・アプリケーションモバイル端末基本機能と端末周辺技術/モバイルインターネットとモバイルコンテンツ技術端末の部品・OS・アプリの仕組みを、利用者から見た動きとつなげる
モバイルシステム情報セキュリティ管理/生成AI、IoTシステム及び主要アプリケーション個々の技術ではなく、システム全体の構成と役割分担で考える

← 表は横にスクロールできます →

振り分けができたら、次の手順で読む順を決めます。

エキスパート編は、何周どう読む?

当サイトがすすめる読み方の例(必要な時間を保証するものではない)
周回やること終わったと判断する目安
1周目受ける科目の章を止まらずに読み、分からない用語に印をつける章ごとの話題を一言で言える
2周目印をつけた用語を定義1文で書き、似た方式は比較表にする比較表を見ずに違いを2つ言える
3周目図表・数値・方式名だけを追い、自分で4択の問題を作る自作の問題で、誤りの選択肢がなぜ誤りか説明できる

← 表は横にスクロールできます →

エキスパート編の本文や図を書き写してノートを作る必要はありません。自分の言葉で要点を書くほうが記憶に残り、似た用語の違いにも気づきやすくなります。

科目合格を使うと、どんな計画になる?

1科目を12週間で準備する場合の例です。3科目一括で受ける場合は、この表を科目ごとに少しずつずらして並べ、最後の2週間を3科目の見直しにあてます。

1科目を12週間で準備する例(週あたりの時間は人によって調整する)
週やること
1〜2週サンプル問題に触れる。2級の土台になる分野を確かめ、抜けている部分を2級のテキストで戻る。目次を科目で塗り分ける
3〜6週受ける科目の章の1周目。用語に印をつけながら通して読む
7〜9週2周目。用語の定義を1文で書き、似た方式の比較表を作る
10〜11週3周目。自作の4択で確かめ、説明できなかった部分だけ読み直す
12週比較表と間違えた箇所だけを見直して受検する

← 表は横にスクロールできます →

1級は同じ開催回で再申込ができず、不合格だった科目は次の回に回ります。1回ごとに「今回合格する科目」をはっきり決めておくと、準備が散らばりません。受け方の判断は1級の難易度と科目合格の使い方で整理しています。

2級の知識が抜けていないか、どう確かめる?

1級は2級合格者だけが受ける試験なので、2級の範囲は分かっている前提でエキスパート編を読むことになります。2級から時間がたっている人ほど、最初に確認しておく価値があります。

確認の方法は、2級の出題カテゴリごとに問題を解き、間違えたカテゴリを2級のテキストで読み直すことです。登録不要のモバイル2級の無料お試し20問は2級の出題カテゴリの比率で出題するので、どのカテゴリが弱くなっているかの目安にできます。2級の勉強の進め方はモバイル2級の勉強法、ネットワーク科目で土台になる5Gコアの考え方は5GC(5Gコアネットワーク)で扱っています。

公式のサンプル問題は、いつ・どう使う?

公式FAQでは過去問題はないとされ、代わりに検定ごとのサンプル問題がPDFで公開されています(2026年9月27日確認)。数は多くないので、使う時期を決めておくのがおすすめです。

サンプル問題の使い方の例(当サイトの整理)
時期使い方見るポイント
勉強を始める前時間を計らずに一度解く問題文の長さ、選択肢の書き方、聞かれ方
2周目が終わった後間違えた問題の関連する章を読み直す誤りの選択肢がなぜ誤りか説明できるか
受検の直前時間を計って解き直す1問あたり約84秒のペースで進められるか

← 表は横にスクロールできます →

サンプル問題の答えを覚えることが目的ではありません。問題の形を知り、テキストのどの深さまで読めばよいかの目安にするために使います。

勉強が止まったときは、どこを見直す?

つまずき別の見直し方(当サイトの整理)
止まったところ見直すこと
用語は知っているが説明できない2級のテキストの該当箇所に戻り、定義を1文で書く
似た方式や世代の違いが混ざる比べる観点(速度・周波数・構成・用途など)を先に決めて比較表を作る
テキストの記述が今も正しいか分からない発行年(2023年7月)を意識し、規格や制度は一次情報で最新の状況を確かめる
読んでも覚えられない章を読み終えるたびに、自分で4択を3問作って解く
範囲が広くて進まない受ける科目を1つに絞り、その科目の章だけを先に1周する

← 表は横にスクロールできます →

当サイトで1級の問題は解ける?

当サイトの問題集はモバイルシステム技術検定2級・IoTシステム技術検定中級・IoTシステム技術検定基礎の3つだけで、1級の問題は扱っていません。1級の問題演習は、公式のサンプル問題と、テキストを読みながら自分で作る確認問題が中心になります。当サイトは、上で説明した2級の知識の確認に使ってください。

当サイトはMCPCとは関係のない個人運営の非公式教材です。合格を保証するものではありません。

よくある質問

1級の過去問はありますか?

公式FAQでは過去問題はないとされ、代わりに各検定のサンプル問題が公開されています(2026年9月27日確認)。1級のサンプル問題もあります。

エキスパート編だけで2級のテキストは要りませんか?

1級は2級の範囲を分かっている前提の試験です。2級のテキストが手元にあれば、エキスパート編で分からなかった部分を戻って確認するのに使えます。2級の第11版は2026年発刊で、エキスパート編より新しい話題も含んでいます。

勉強時間はどれくらい必要ですか?

公式の目安はなく、2級からの経過年数や仕事の分野で大きく変わります。この記事の12週間の計画は一例です。最初の2週間の進み具合を見て、受ける科目数を調整してください。

出典・参考

  1. [1]MCPC 公式テキストのご案内(2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイルシステム技術検定[1級](2026年9月27日確認)
  3. [3]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](2026年9月27日確認)
  4. [4]MCPC 検定試験サンプル問題(2026年9月27日確認)
  5. [5]MCPC よくあるご質問(2026年9月27日確認)

本番と同じペースで腕試し

記事の次は、本番形式の問題で。

公式の出題カテゴリの比率どおりに組んだ無料お試しを、登録不要・カード不要で解けます。続きの模試と章別ドリルは買い切りで、月額はかかりません。

モバイルシステム技術検定 2級

100問・100分の模試と章別ドリル・¥4,980(税込・買い切り)

モバイル2級の無料お試し20問
料金と収録内容を見る →

当サイトは、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)とは関係のない個人が運営する非公式の学習教材です。掲載している問題はすべて当サイトのオリジナルで、実際の試験問題・過去問題・再現問題ではありません。試験の日程・受検料・出題範囲は公式サイト(https://www.mcpc-jp.org/license/ )で必ず確認してください。合格を保証するものではありません。合格の目安は当サイトの推定です。技術・制度の記述は「最終確認日」時点のものです。

← 対策記事の一覧へ