この記事の要点
- MCPCの公表資料では、1級の科目別合格率はネットワーク48.1%、端末・アプリケーション47.6%、モバイルシステム53.8%で、どの科目も5割前後です。
- 2級の合格率は60.7%。ただし1級は2級合格者だけが受ける試験なので、同じ「5割」でも一般の試験の5割とは意味が違います。
- 合格基準(合格点)は公式に非公開です。「何割取れば合格」とは言えません。
- 3科目一括か分割かは、1回で合格できそうな科目数で決めるのが現実的です。
- 当サイトの問題集は2級・IoT中級・IoT基礎だけで、1級の問題は扱っていません。
モバイルシステム技術検定1級は難しい? 合格率から言えることは?
MCPCが公表している合格率の資料では、1級の合格率は科目ごとに示されていて、いずれも5割前後です。受けた人のおよそ2人に1人が、その科目で不合格になっている計算です。
2級の合格率(60.7%)より低いことに加え、1級は2級に合格した人だけが受ける試験です。2級を突破した人の中で5割前後という点を踏まえると、2級より一段難しい試験だと考えてよいでしょう。ただし、どれくらい難しいかを数字で断定することはできません。その理由は後の表で説明します。
科目別の合格率は? 2級や他の検定と比べるとどうなる?
| 検定・科目 | 合格率 | 受検資格 |
|---|---|---|
| 1級 ネットワーク | 48.1% | 2級合格者 |
| 1級 端末・アプリケーション | 47.6% | 2級合格者 |
| 1級 モバイルシステム | 53.8% | 2級合格者 |
| 2級 | 60.7% | なし |
| モバイル技術基礎検定 | 73.0% | なし |
| IoTシステム技術検定 中級 | 68.0% | なし |
| IoTシステム技術検定 上級(論述) | 48.9% | IoT中級合格者など |
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資料のファイル名には2024年3月を示す数字が入っていますが、集計した期間や、累積の値か各回の値かは書かれていません。回ごとの合格率は公表されていないため、「最近の回は難しくなった」といった比較はできません。
合格率だけで難易度を判断してはいけないのはなぜ?
| 見落としやすい点 | 理由 | どう読むか |
|---|---|---|
| 受けている人が違う | 1級は2級合格者だけが受ける | 2級の60.7%と単純に比べない |
| 科目ごとの数字である | 1級に認定された人の割合ではない | 3科目そろえる難しさは別に考える |
| 集計の期間が分からない | 累積か各回かが書かれていない | 特定の回の難しさとは読まない |
| 合格点が非公開 | 何点で合格かが分からない | 合格率から合格点を逆算しない |
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よくある誤りが、「3科目とも合格率が約5割だから、1回で3科目そろう確率は5割×5割×5割で約1割」という計算です。同じ人の科目ごとの出来は互いに関係している(ネットワークに強い人はモバイルシステムも解けることが多い、など)ため、独立した確率として掛け算はできません。公表されている数字からは、1回で3科目そろう人の割合は分かりません。
2級と比べて、1級はどこが深くなる?
| 比べる点 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 出題のまとまり | 6つの出題カテゴリをまとめて100問 | 3科目に分けて各43問 |
| 1問あたりの時間 | 60秒(100問・100分) | 約84秒(43問・60分) |
| 公式テキスト | 第11版・407頁(2026年) | エキスパート編 第9版・467頁(2023年) |
| 合否の出方 | 試験直後に表示 | 合否公開日に一斉公開 |
| 不合格だったとき | 同じ回の申込期間中なら再受検できる | 同じ回では再申込できない |
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1級は、科目ごとに60分・43問をかけて問う構成です。範囲を3つに分けているぶん、2級より一つの分野を深く問える形だと考えられます。1問あたりの時間が長いことも、知識をそのまま答えるだけでなく、仕組みを理解して判断する問題を想定した時間配分と読めます。ただし、出題の傾向や難易度の配分は公表されていないため、これは形式から読み取れる範囲の推測です。
もう一つの違いは、不合格だったときの取り返し方です。2級は同じ回のうちに受け直せますが、1級は次の回(おおむね半年後)まで待つことになります。1回の受検の重みが大きい点も、体感の難しさにつながります。
科目合格制は、どう使えばよい?
| 受け方 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 3科目一括(35,750円) | 3科目とも準備できる時間がある人 | 180分を続けて受ける。不合格の科目は次の回に回る |
| 1〜2科目ずつ(1科目13,750円) | 仕事が忙しく、得意科目から固めたい人 | 3回に分けると一括より5,500円高い。認定まで時間がかかる |
| 一括で受け、残りだけ次の回 | まず全体の手応えを知りたい人 | 不合格の科目は次の回まで待つ(同じ回で再申込できない) |
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2026年9月27日に確認した1級の公式ページには、科目合格の有効期限の記載が見当たりませんでした。分割して長い期間をかける予定なら、先に検定事務局に確認しておくと安心です。
自分に合う受け方は、どう決める?
いま1級を受けるべきか、まだ早いかはどう判断する?
合格率が5割前後ということは、準備が足りないまま受けると不合格になる可能性が十分ある、ということです。受ける前に、次の表で自分の状況を確かめておくと、受検料と時間をむだにしにくくなります。表は当サイトの目安で、公式の基準ではありません。
| 確かめること | 受けてよい状態 | まだ早い状態 |
|---|---|---|
| 2級の知識 | 2級の出題カテゴリごとに、主な用語を自分の言葉で説明できる | 2級の合格から時間がたち、用語の違いがあいまいになっている |
| 公式テキスト | 受ける科目の章を少なくとも2周し、比較表を作った | まだ通読していない章が残っている |
| サンプル問題 | 公式のサンプル問題を解き、誤りの選択肢の理由も説明できる | サンプル問題をまだ見ていない |
| 時間の確保 | 試験日までの週ごとの勉強時間を決めている | 仕事の繁忙期と試験期間が重なっている |
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「まだ早い状態」が多いときは、無理に3科目を受けず、準備ができた1科目だけを受ける選択もあります。1級は科目合格を積み上げられるため、1回で全部そろえることにこだわる必要はありません。
当サイトの問題集は、1級の対策に使える?
当サイトの問題集はモバイルシステム技術検定2級・IoTシステム技術検定中級・IoTシステム技術検定基礎の3つだけで、1級の問題は扱っていません。1級向けの問題として使うことはおすすめしません。
役に立つのは、1級の土台になる2級の知識が抜けていないかを確かめる場面です。2級から時間がたっている人は、登録不要のモバイル2級の無料お試し20問で、どの出題カテゴリが弱くなっているかを先に確認しておくと、1級のテキストで戻る場所を決めやすくなります。2級そのものの難しさはモバイル2級の難易度で整理しています。
当サイトはMCPCとは関係のない個人運営の非公式教材です。合格を保証するものではありません。
よくある質問
1級の合格点は何割ですか?
合格基準と解答は公式に非公開です(2026年9月27日確認)。合格率から合格点を逆算することもできないため、当サイトでも合格点は示していません。
合格率が一番高いモバイルシステムから受けるべきですか?
科目間の合格率の差は数ポイントで、受ける人の得意分野のほうが影響は大きいと考えられます。合格率の高さより、自分の仕事や2級で得意だった分野に近い科目から受けるほうが計画を立てやすいでしょう。
2級に余裕で受かった人なら、1級もすぐ受かりますか?
2級の点数と1級の合否の関係は公表されていません。1級は範囲を科目ごとに深く問う構成で、公式テキストも別の本(エキスパート編)になるため、2級の手応えだけで判断しないほうが安全です。
1級の受検者数は公表されていますか?
2026年9月27日に確認した範囲では、回ごとの受検者数は公表されていません。MCPCの沿革には、第1回の1級(2006年11月)の受検者が770名だったことが載っています。
出典・参考
本番と同じペースで腕試し
記事の次は、本番形式の問題で。
公式の出題カテゴリの比率どおりに組んだ無料お試しを、登録不要・カード不要で解けます。続きの模試と章別ドリルは買い切りで、月額はかかりません。
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当サイトは、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)とは関係のない個人が運営する非公式の学習教材です。掲載している問題はすべて当サイトのオリジナルで、実際の試験問題・過去問題・再現問題ではありません。試験の日程・受検料・出題範囲は公式サイト(https://www.mcpc-jp.org/license/ )で必ず確認してください。合格を保証するものではありません。合格の目安は当サイトの推定です。技術・制度の記述は「最終確認日」時点のものです。