この記事の要点
- 1級を受けられるのは2級の合格者だけです。申込には2級の認定番号か1級の科目合格番号が必要です(2026年9月27日確認)。
- 2級は100問・100分で、試験直後に画面に合否が出て、同じ回のうちに再受検できます。1級は3科目(各43問・60分)で、合否は実施期間の終了から約2週間後の公開、同じ試験期間内の再受験はできません。
- テキストは2級が『モバイルシステム技術テキスト 第11版』(2026年2月発売)、1級が『エキスパート編 第9版』(2023年7月発売)で、1級のほうが古い本です。
- 範囲は、2級が「用語と仕組みを知っている」、1級が「構成要素の役割や手順を説明できる」くらいの深さの差があると当サイトは見ています(出題傾向は公表されていません)。
- 2級合格から1級受検までは、1科目あたり1か月前後の準備を見込むのが当サイトの目安です。
受検資格はどうつながっている?
モバイルシステム技術検定の2級は、公式ページで「どなたでも受検可能」とされています。一方、1級の受検資格は2級の合格者で、申込のときに2級の認定番号、または1級の科目合格番号を入力します(公式の1級・2級ページで2026年9月27日確認)。
つまり、1級はいきなり受けられず、必ず2級を通ってから受ける試験です。2級に合格した時点で、1級の範囲の土台(移動通信の世代、無線の基礎、端末、セキュリティなど)はひととおり学んだ前提になります。
- 2級に合格し、2級の認定番号を受け取る
- 1級の申込期間に、受ける科目(1〜3科目)を選んで申し込む(2級の認定番号を入力)
- 科目ごとに合否が出る。1〜2科目の合格は「科目合格」として残る(2015年度から無期限)
- 残りの科目は、次の回以降に1級の科目合格番号で申し込む
- 3科目すべてに合格すると1級に認定される
形式・受検料・合否は、どう違う?(比較表)
| 項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 受検資格 | なし(どなたでも受検可能) | 2級合格者 |
| 問題数・時間 | 100問・100分 | 1科目43問・60分。2科目120分、3科目180分を連続 |
| 解答形式 | 4者択一・CBT | 4者択一・CBT |
| 受検料(一般・税込) | 18,150円 | 1科目13,750円/2科目27,500円/3科目35,750円 |
| 合否の出方 | 試験終了後、画面に表示 | 結果レポートに合否は載らず、実施期間終了の約2週間後にマイページで公開 |
| 同じ回での再受検 | 可能(受検日の翌日から申込でき、3日後以降の日程を選べる) | できない(欠席の場合だけ申込期間中に再申込できる) |
| 科目合格 | なし | あり(2015年度から無期限) |
| 次の回の日程 | 第43回:試験期間2026年10月23日〜2027年2月22日 | 第43回:試験期間2027年1月15日〜3月1日 |
| 公表されている合格率 | 60.7% | ネットワーク48.1%/端末・アプリケーション47.6%/モバイルシステム53.8% |
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受け方でいちばん大きな違いは、不合格のときにすぐ取り返せるかどうかです。2級は同じ回のうちに受け直せますが、1級は次の回(おおむね半年後)まで待ちます。1級は1回の受検の重みが大きいぶん、「本番前に仕上がりを確かめてから受ける」ことがより大切になります。
1問あたりの時間は、2級が60秒、1級が約84秒です。1級は1問に長く時間をかけられる形ですが、問題文の長さや難しさの配分は公表されていないので、公式のサンプル問題や模試で自分のペースを確かめてください。
範囲の深さはどう違う?(例)
公式には「1級は2級より何がどれだけ深いか」の説明はありません。ここでは、テキストの章見出しと公式の科目の範囲から、当サイトが想定している深さの違いを例で示します。実際の出題の傾向を示すものではありません。
| テーマ | 2級で求められそうなこと | 1級で求められそうなこと |
|---|---|---|
| 5Gのコアネットワーク(5GC) | 5GCが5Gのコアで、SA方式で使われることを知っている | AMF(接続と移動の管理)、SMF(セッションの管理)、UPF(ユーザデータの転送)などのNF(ネットワーク機能)の役割の違いを説明できる |
| ハンドオーバ | 移動中に基地局を切り替える仕組みだと知っている | 測定の報告から切替の指示、接続先での完了までの手順の流れを追える |
| 無線の状態 | 待受中と通信中がある程度の理解 | 5G NR の RRC の3つの状態(RRC_IDLE・RRC_INACTIVE・RRC_CONNECTED)の違いと、INACTIVE を設けた理由を説明できる |
| コアネットワークのサービス | VoLTE で音声を4Gで運ぶと知っている | IMS を使った音声、SMS、緊急情報の配信、位置情報などのサービスがコアのどこで実現されるかを整理できる |
| システムの要件と運用 | セキュリティ対策の用語を知っている | 非機能要件や運用の設計、関連する法制度をシステム全体の中で判断できる |
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3GPP は、5GC がネットワークの要素を「ネットワーク機能(NF)」として定義するサービスベースアーキテクチャ(SBA)をとり、AMF が端末と無線アクセス網への接続を、SMF がセッションを扱い UPF を制御すると説明しています(3GPP の 5G System Overview で2026年9月27日確認)。2級では「5GCとは何か」で足りた用語が、1級ではこうした構成要素の役割分担のレベルで問われると考えて準備するのが安全です。5GCの基本は5GC(5Gコアネットワーク)、ハンドオーバはハンドオーバーとセルとはで扱っています。
テキストはどう違う?
| 項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 書名 | モバイルシステム技術テキスト 第11版 | モバイルシステム技術テキスト エキスパート編 第9版 |
| 発売 | 2026年2月(2級ページの表記は2026年3月発刊) | 2023年7月 |
| 頁数・価格(税込) | 407頁・4,180円 | 467頁(出版社ページは480ページ)・5,060円 |
| ISBN | 978-4-86594-464-8 | 978-4-86594-367-2 |
| 構成 | 出題カテゴリにそって全体を学ぶ | 第1章のあと、3部(ネットワーク/IoT、端末/アプリケーション、モバイルシステム)に分かれる |
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注意したいのは、1級のテキストのほうが3年近く古いことです。エキスパート編の第10版の告知は、2026年9月27日時点で公式テキストのページにも出版社のページにも見当たりません。2級の第11版で新しく加わった話題が1級のテキストにない場合もあるので、2級のテキストは1級の準備中も手元に置いておくと役立ちます。エキスパート編の構成は1級のテキスト(エキスパート編第9版)で詳しく説明しています。
2級に合格したあと、いつ1級を受ける?
1級の試験期間は年2回で、第43回は2027年1月15日〜3月1日(申込は2027年1月8日〜2月22日)です(公式の1級ページで2026年9月27日確認)。2級の第43回は2026年10月23日〜2027年2月22日なので、秋に2級に合格すれば、同じ冬のうちに1級の1科目目を受ける計画も立てられます。
| 2級合格の時期(例) | 1級の受け方(例) | 考え方 |
|---|---|---|
| 2026年10〜11月 | 第43回(2027年1〜3月)に1科目 | 2級の知識が新しいうちに、仕事に近い科目を1つ取る |
| 2026年12月〜2027年1月 | 第43回の終盤に1科目、または第44回に回す | 1科目あたり1か月前後の準備を確保できるかで決める |
| 2027年2月 | 第44回以降 | 第43回の申込締切(2月22日)までの準備期間が短い |
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2級に合格した直後は、無線やネットワークの基礎が頭に残っていて、エキスパート編を読むスピードが上がります。時間を空けすぎると2級の知識を思い出すところからやり直しになるので、2級合格から半年以内に1級の1科目目を受けるのが、当サイトとしてのおすすめです。1科目ごとの準備の配分は1級の学習計画(1科目1か月)を参考にしてください。
確認問題1:2級と1級の制度の違いとして正しいものは?
2026年9月27日時点の公式の案内にもとづき、2級と1級の違いとして正しい記述はどれか。
- 2級は試験直後に合否が表示され同じ回で再受検できるが、1級は約2週間後の公開で同じ試験期間内の再受験ができない
- 2級も1級も、試験直後に画面に合否が表示される
- 1級は誰でも受けられるが、2級は1級の科目合格者だけが受けられる
- 2級は3科目の科目合格制で、1級は100問・100分の1回の試験である
正解:1。2級は試験終了後に画面に合否が表示され、同一開催回内で再受検できます。1級は実施期間終了の約2週間後にマイページで公開され、同一試験期間内の再受験はできません。
2 は1級の合否の出方が違います。3 は受検資格が逆で、1級が2級合格者に限られます。4 は形式が逆で、科目合格制なのは1級です。
確認問題2:1級で想定される深さの例として適切なものは?
5Gのコアネットワークについて、この記事で「1級で求められそうなこと」として挙げた内容に最も近いものはどれか。
- 5Gが4Gの次の世代の移動通信であることを知っている
- スマートフォンで5Gの表示が出る条件を知っている
- AMF・SMF・UPF などのネットワーク機能が、それぞれ何を受け持つかを説明できる
- 5Gの通信料金のプランの違いを説明できる
正解:3。1級では、5GC を構成するネットワーク機能の役割分担(AMF は接続と移動の管理、SMF はセッションの管理、UPF はユーザデータの転送)まで説明できる深さを想定して準備するのが安全です。
1 と 2 は、2級や入門の段階で足りる知識です。4 の料金プランは、1級の公式の科目の範囲(ネットワーク科目は無線アクセス・コアネットワーク・IPネットワーク応用・移動体通信サービスなど)とは観点が違います。
当サイトで1級と2級の両方を準備できる?
当サイトでは、2級(100問・100分の模試と章別ドリル)と1級(科目ごとに43問・60分の模試と章別ドリル)の問題集をそれぞれ用意しています。1級の問題は、2級の問題と重ならないように、エキスパート編の章立てにそって独自に作っています。
2級の知識が抜けていないか心配な人はモバイル2級の無料お試し、1級の問題の深さを見たい人は1級ネットワーク科目の無料お試しから始めてください。
当サイトはMCPCとは関係のない個人運営の非公式教材です。合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末サンプル問題は使っていません。
よくある質問
2級と1級を同じ時期に申し込めますか?
1級の申込には2級の認定番号が必要なので、2級に合格してからでないと申し込めません。2級は試験直後に合否が出るため、2級に合格したあと、1級の申込期間内であれば続けて申し込めます。
1級のほうが合格率が低いので、2級よりずっと難しいのですか?
公表資料の合格率は2級60.7%、1級は科目別に47.6〜53.8%です。ただし1級は2級合格者だけが受けるうえ、科目ごとの数字なので、単純に比べることはできません。詳しくは1級の難易度の記事で説明しています。
2級のテキストは1級の準備でも使えますか?
1級の対応テキストはエキスパート編 第9版ですが、2級の第11版は1級のテキストより新しい本です。エキスパート編で分からない基礎の確認や、新しい話題の補いに使えます。
出典・参考
本番と同じペースで腕試し
記事の次は、本番形式の問題で。
出題カテゴリの配分どおりに組んだ無料お試しを、登録不要・カード不要で解けます。続きの模試と章別ドリルは買い切りで、月額はかかりません。
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