比較・学習計画サイバー管理士

情報セキュリティ管理士と個人情報保護士の違い|どちらを受ける

同じ全日本情報学習振興協会の情報セキュリティ管理士と個人情報保護士を、問題数・時間・合格基準・受験料・合格率で比較。重なる範囲(個人情報保護法・安全管理)と違う範囲、先に受ける順番と続けて受ける学習計画を解説します。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 情報セキュリティ管理士(2026年2月度から情報・サイバーセキュリティ管理士)と個人情報保護士は、どちらも一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施する民間の認定試験です。
  • 管理士は180問・120分、個人情報保護士は100問(課題Ⅰ・Ⅱ各50問)・150分です。合格基準はどちらも70%以上(難易度により調整あり)で、保護士は課題ごとの正答率70%以上と明記されています。受験料はどちらも一般11,000円・学割8,800円(税込、2026年9月27日確認)。
  • 範囲は、管理士がセキュリティの管理とサイバー対策、保護士が個人情報保護法・マイナンバー法の理解と保護の対策です。安全管理の対策と個人情報保護法の基本は両方に出ます。
  • 2026年は管理士の第63回が11月29日、保護士の第85回が12月13日で、2週間しか離れていません。セキュリティの知識を先に固め、管理士のあとに保護士へ続ける計画が組みやすい日程です。

同じ協会の2つの試験は、どう違う?

情報セキュリティ管理士と個人情報保護士は、同じ一般財団法人 全日本情報学習振興協会が実施しています。申込の仕組み(公開会場・CBT・オンラインIBTから選ぶ)や受験料の体系、合格者に渡される合格証書と認定カードの仕組みはよく似ています。

違うのは何を認定する試験かです。協会の説明では、管理士は企業や団体で情報セキュリティのリーダーとしてリスクと対策をマネジメントできる知識を認定する資格です。個人情報保護士は、個人情報保護法に従って個人情報を体系的に理解し、事業の中で管理・運営・活用できる知識と能力を持つ人を認定する資格とされています(2026年9月27日確認)。

ひと言でまとめると、管理士は情報全般をどう守るか(セキュリティ)、保護士は個人情報を法律に沿ってどう扱うか(法令と実務)に重心があります。協会の企業向けページでも、顧客データを預かる部門には、個人情報保護士や情報セキュリティ管理士を全員に取得するよう通達している企業も多いと紹介されています。

形式・合格基準・受験料はどう違う?比較表

協会の公式ページで2026年9月27日に確認(受験料は税込)
比べる点情報・サイバーセキュリティ管理士個人情報保護士
問題数・時間180問・120分(1問40秒)100問(課題Ⅰ・Ⅱ各50問)・150分(1問90秒)
課題Ⅰ 情報セキュリティ総論/Ⅱ 脅威と情報セキュリティ対策/Ⅲ サイバーセキュリティ対策Ⅰ 個人情報保護法とマイナンバー法の理解/Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ
合格基準70%以上(難易度により調整し、70%以下でも合格とする場合あり)課題Ⅰ・課題Ⅱの各課題で正答率70%以上(調整あり)
受験料一般11,000円・学割8,800円一般11,000円・学割8,800円
受験方法の費用公開会場0円/CBT 1,500円/オンラインIBT 3,000円公開会場0円/CBT 1,500円/オンラインIBT 3,000円
合格率過去平均49.6%(令和5年度平均42.3%)過去平均41.5%
次の試験第63回 2026年11月29日(日)10:00〜12:15(申込 10月22日まで)第85回 2026年12月13日(日)10:00〜12:45(申込締切 10月29日)
合格後の上位の講習情報セキュリティ監査人認定講習会個人情報保護士マネジメントクラス、個人情報保護監査人

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管理士の試験内容ページは合格基準を全体で「70%以上」と表記していますが、協会のSMART合格講座のページでは「Ⅰ〜Ⅲ 各々70%以上」とされています。課題ごとに届いているかを意識して準備するのが安全です。詳しくは課題別の合格基準の記事で扱っています。

どちらもクレジットカード払いなら24回までの分割払いができます。CBT会場は開催日時が異なる場合があるので、CBTで受ける人は申込ページで日程を確認してください。

重なる範囲はどこ?個人情報保護法と安全管理

2つの試験の範囲がいちばん重なるのは、情報を守るための管理策です。保護士の課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」は、脅威と対策、組織的・人的セキュリティ、オフィスセキュリティ、情報システムセキュリティで構成されています。これは管理士の課題Ⅱ(従業員・委託先の監督、ゾーニング、入退管理、オフィス内の対策など)や課題Ⅲ(アクセス制御、不正プログラム対策、暗号など)と内容がかなり近い部分です。

もう一つの重なりは個人情報保護法の基本です。管理士の課題Ⅰには「情報セキュリティ関連法規」があり、個人情報保護法の用語や事業者の義務は、管理士でも押さえておきたい分野です。当サイトの管理士の問題集でも、第1章を個人情報保護法・マイナンバー法にあてています。

  • 組織的な対策:規程の整備、責任者の設置、教育、委託先の監督
  • 人的な対策:従業員の監督、守秘義務、退職時の管理
  • 物理的な対策:入退管理、ゾーニング、クリアデスク、機器や書類の持ち出し管理
  • 技術的な対策:アクセス制御、認証、マルウェア対策、暗号化、ログの管理
  • 法令の基本:個人情報・個人データ・要配慮個人情報などの用語、漏えい時の対応

この重なりがあるので、どちらかに合格してからもう一方を受けると、安全管理の分野は復習だけで済みます。

違う範囲はどこ?サイバー対策と保護法の実務

違いがはっきり出るのは、管理士の課題Ⅲ サイバーセキュリティ対策と、保護士の課題Ⅰ 個人情報保護法とマイナンバー法の理解です。

片方にしかない、または片方で特に深く問われる範囲(公式の範囲をもとにした当サイトの整理)
管理士で深く問われる範囲保護士で深く問われる範囲
外部からの攻撃と対策、不正アクセス、電子メールの脅威個人情報・個人データ・保有個人データごとの義務
暗号技術、認証技術、セキュアな通信技術個人関連情報・仮名加工情報・匿名加工情報の扱い
無線LANの脅威と対策、電子媒体の管理実効性を担保する仕組み(監督・罰則など)
2026年追加:Web攻撃対策、ログ・インシデント対応、クラウド・API行政機関等における個人情報等の取扱い
2026年追加:ランサムウェア・標的型攻撃、サプライチェーン攻撃マイナンバー法の理解
QC七つ道具・新QC七つ道具、ストラテジ―

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保護士の課題Ⅰは、協会のページで第1編(個人情報保護法総説)から第11編(マイナンバー法の理解)までの11編に分けて示されています。条文の考え方や定義を正確に区別する力が問われるので、法律の文章に慣れていない人には時間がかかる分野です。

一方、管理士の課題Ⅲは技術用語の数が多く、2026年2月度試験からの追加項目もあります。ITに詳しくない人は、用語の意味を一つずつ押さえるところから始める必要があります。

どちらを先に受けるといい?

当サイトの考えでは、仕事で必要な方を先に受けるのが基本です。そのうえで、特に指定がない場合は次の基準で選んでください。

先に受ける試験の選び方(当サイトの判断)
あなたの状況先に受ける理由
顧客情報・従業員情報の取扱いが主な仕事(総務・人事・営業事務など)個人情報保護士日々の判断に直結する法律の知識から身につけられる
社内のIT機器・システムやセキュリティ教育を任されている管理士サイバー攻撃や技術的な対策の範囲が仕事と重なる
IT系の経験があり、法律の勉強は初めて管理士得意な技術分野で1つ合格し、共通の管理策を固めてから法律へ進める
法律の勉強に慣れていて、ITは苦手個人情報保護士課題Ⅰで得点しやすく、課題Ⅱでセキュリティの基本に触れられる
2026年中に2つとも取りたい管理士(11/29)→保護士(12/13)日程順に受けられ、共通範囲の記憶が新しいうちに2つ目を受けられる

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保護士は課題ごとに70%以上が必要と明記されているので、法律(課題Ⅰ)とセキュリティ(課題Ⅱ)のどちらかが極端に苦手だと不合格になりえます。管理士に先に合格しておくと、保護士の課題Ⅱの不安が小さくなるのも、この順番をすすめる理由です。

2つを続けて受けるなら、どんな学習計画?

2026年の日程では、管理士の第63回(11月29日)と保護士の第85回(12月13日)がちょうど2週間違いです。申込の締切は管理士が10月22日、保護士が10月29日なので、両方受けるなら10月中に2つとも申し込む必要があります(2026年9月27日確認)。

管理士→保護士を続けて受ける計画の例(当サイトの提案)
時期やること
10月(申込)管理士(10月22日まで)と保護士(10月29日まで)に申し込む
10月後半〜11月前半管理士の課題Ⅰ〜Ⅲを1周。個人情報保護法は定義と基本的な義務だけ先に押さえる
11月中旬〜11月28日管理士の通し模試(180問・120分)を2回。弱い課題を章ドリルで補強
11月29日管理士を受験
11月30日〜12月6日保護士の課題Ⅰ(個人情報保護法の各義務、仮名加工・匿名加工、マイナンバー法)に集中
12月7日〜12月12日保護士の課題Ⅱは管理士の知識を確認する程度にし、課題Ⅰの弱点を反復
12月13日保護士を受験

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保護士は150分・100問なので、1問に使える時間は管理士の2倍以上あります。管理士の180問・120分のペースに慣れていれば、時間の面での心配は小さくなります。

2週間で2つを準備するのが厳しいと感じたら、保護士は次の回にずらしても構いません。申込後は取り消しができず、欠席しても受験料の支払い義務があるので、無理のない日程で申し込んでください。管理士の2週間の進め方は2週間の学習計画にまとめています。

確認問題1:個人情報保護士の形式はどれ?

個人情報保護士認定試験の問題数と試験時間として正しいものはどれか(2026年9月時点の協会の案内による)。

  1. 180問・120分
  2. 80問・60分
  3. 60問・120分
  4. 100問(課題Ⅰ・Ⅱ各50問)・150分

正解:4。個人情報保護士は、課題Ⅰ(個人情報保護法とマイナンバー法の理解)と課題Ⅱ(個人情報保護の対策と情報セキュリティ)が50問ずつの計100問で、試験時間は150分です。

1 の180問・120分は情報・サイバーセキュリティ管理士の形式です。2 の80問・60分は情報・サイバーセキュリティ初級の形式です。3 の60問・120分は、IPAの情報セキュリティマネジメント試験の形式です。

確認問題2:2つの試験に共通する点は?

情報・サイバーセキュリティ管理士認定試験と個人情報保護士認定試験に共通する点として、正しいものはどれか(2026年9月時点)。

  1. 一般の受験料が11,000円(税込)である
  2. 問題数が180問である
  3. 試験時間が150分である
  4. 出題範囲に「マイナンバー法の理解」という課題がある

正解:1。どちらも一般11,000円・学割8,800円(税込)で、CBT受験は1,500円、オンラインIBT受験は3,000円が別にかかります。

2 の180問は管理士だけで、保護士は100問です。3 の150分は保護士だけで、管理士は120分です。4 の「マイナンバー法の理解」は保護士の課題Ⅰの第11編で、管理士の課題名にはありません。

当サイトで対策できるのはどちら?

当サイトで扱っているのは情報・サイバーセキュリティ管理士の問題集です。個人情報保護士の問題は扱っていません。管理士の問題集は、第1章で個人情報保護法・マイナンバー法の基本を、第4〜5章で組織・人・物理的な対策を扱っているので、保護士と重なる部分の予習にもなります。

まずは登録不要の無料お試し20問で、管理士の問題の形式を確かめてください。当サイトは全日本情報学習振興協会とは関係のない、個人が運営する非公式の教材で、合格を保証するものではありません。問題はすべてオリジナルで、公式テキスト・公式問題集・サンプル問題の文章は使っていません。

よくある質問

情報セキュリティ管理士と個人情報保護士は、どちらが難しいですか?

公表されている過去の平均合格率は、管理士が49.6%、個人情報保護士が41.5%です(2026年9月27日確認)。ただし受ける人の層が違うので、数字だけで難しさは決められません。法律の文章が苦手な人には保護士、IT用語が苦手な人には管理士が難しく感じられやすいと当サイトは考えています。

2つの試験を同じ日に受けられますか?

2026年は管理士が11月29日、個人情報保護士が12月13日と、別の日に行われます。同じ日に両方を受ける形にはなっていません。

片方に合格すると、もう一方の試験が免除されますか?

協会のページでは、片方の合格でもう一方の試験や課題が免除される制度は案内されていません(2026年9月27日確認)。ただし範囲が重なるので、学習時間は短くできます。

合格したあとの更新は必要ですか?

どちらも認定カードに有効期限があり、協会の案内では有効期限は発行年月から2年間(一部の資格は異なる場合あり)です。有効期限が過ぎても認定そのものは失効しないとされています。更新の詳細は認定カード更新の記事をご覧ください。

出典・参考

  1. [1]全日本情報学習振興協会 情報・サイバーセキュリティ認定試験(確認 2026-09-27)
  2. [2]同 試験内容・試験日程(確認 2026-09-27)
  3. [3]同 個人情報保護士認定試験(確認 2026-09-27)
  4. [4]同 企業担当者向けページ(確認 2026-09-27)
  5. [5]同 認定カード更新(確認 2026-09-27)
  6. [6]情報・サイバーセキュリティ管理士SMART合格講座(確認 2026-09-27)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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