比較・学習計画

ITパスポート・基本情報とMCPC検定の違い

IoTやモバイルの資格を探す人向けに、ITパスポート・基本情報技術者試験とMCPCのモバイル2級・IoT中級を主催・範囲・形式・受験料で比較。どの順に受けるかの判断手順と組み合わせ方の例が分かります。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • ITパスポートと基本情報技術者は IPA が実施する 国家試験(情報処理技術者試験)。モバイル2級・IoT中級は MCPC が実施する 民間の検定 です。
  • 範囲は、国家試験が IT 全般を 広く 扱うのに対し、MCPC 検定はモバイル通信や IoT に 絞って深く 扱います。
  • 受験料は ITパスポート・基本情報とも 7,500円、モバイル2級・IoT中級は一般 18,150円(いずれも税込、2026年9月時点)。
  • IPA の2試験は CBT で 随時 受けられ、MCPC の2検定は開催回ごとの 受検期間 の中で日を選びます。
  • IT の基礎に不安があれば国家試験から、通信・IoT の業務で専門性を示したいなら MCPC 検定から、という順番の考え方があります。

主催・形式・受験料はどう違う?

IoT やモバイルに関係する資格を探すと、IPA の国家試験と MCPC の検定の両方が候補に挙がります。まず4つの試験の基本情報を並べます(すべて 2026年9月27日に各公式ページで確認、2026年9月時点)。

ITパスポート・基本情報技術者・モバイル2級・IoT中級の比較
項目ITパスポート基本情報技術者モバイル2級IoT中級
実施IPA(国家試験)IPA(国家試験)MCPC(民間)MCPC(民間)
問題・時間100問・120分科目A 60問・90分/科目B 20問・100分100問・100分80問・90分
解答形式四肢択一科目A 四肢択一/科目B 多肢選択4者択一4者択一
方式・時期CBT・随時CBT・随時CBT・受検期間内CBT・受検期間内
受験資格なしなしなしなし
受験料(税込)7,500円7,500円一般 18,150円一般 18,150円
合格基準IPA の案内を確認IPA の案内を確認非公開非公開

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MCPC の検定には会員や有資格者の割引があります。モバイル2級の場合、幹事・正・賛助会員 14,850円、相互協力会員 15,950円、ITコーディネータ有資格者 13,750円です(税込、2026年9月時点)。

IPA の受験手数料は、IPA のスケジュール・手数料のページで「7,500円(情報処理技術者試験は消費税込み)」と案内されています。

出題範囲は何が違う?

大きな違いは 広さと深さ です。IPA の試験は、IT を使うすべての人や IT 技術者に共通する知識を広く扱います。MCPC の検定は、モバイル通信や IoT システムを扱う技術者向けに、分野を絞って深く扱います。

範囲の違い(公式の説明と出題カテゴリから当サイトが整理)
試験想定される受験者(IPA は公式の対象者像の要約、MCPC は当サイトの整理)範囲の特徴
ITパスポート職業人として IT の共通的な基礎知識をもつ人企業活動・データ利活用・システム開発・データベース・ネットワーク・情報セキュリティなどを広く
基本情報技術者IT を活用したサービスやシステムを作る人材技術者に必要な基本的知識・技能と実践的な活用能力を、科目A(知識)と科目B(実践)の2本立てで
モバイル2級モバイルシステムに関わる技術者移動体通信・無線の原理・端末・モバイルインターネット・セキュリティ・生成AIと IoT
IoT中級IoT システムに関わる技術者システム構成・センサと通信方式・データ活用・セキュリティ・プロトタイピング

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モバイル2級の出題カテゴリは、概要と移動体通信サービス 13%/ワイヤレス通信の原理とネットワーク技術 15%/端末基本機能と端末周辺技術 20%/モバイルインターネットとコンテンツ技術 20%/情報セキュリティ管理 9%/生成AI・IoTシステム及び主要アプリケーション 23% です(MCPC の図による)。LTE や 5G の仕組み、Wi-Fi や Bluetooth、スマートフォンの部品といった話題は、IPA の試験では一部しか扱われない分野です。

逆に、企業活動やシステム開発の管理のような分野は MCPC の検定の中心ではありません。両者は 重なる部分(ネットワークの基礎・情報セキュリティ) と 重ならない部分 がはっきりしています。

どの順番で受ければいい?

どちらが上ということはありません。今の自分に足りないものと、仕事で求められるものから順番を決めます。

  1. 会社の指定を確かめる:資格手当や昇格の要件に書かれている試験を最優先にする。
  2. IT の基礎を確かめる:2進数、IP アドレス、暗号の基本(共通鍵と公開鍵)を説明できないなら、ITパスポートや基本情報の学習を先にすると MCPC の検定の理解も速くなる。
  3. 仕事の分野を確かめる:通信事業者・端末・モバイルアプリの仕事ならモバイル2級、センサや機器をつなぐ仕事なら IoT中級が業務に近い。
  4. 受ける時期を決める:IPA の試験は随時なので予定を合わせやすい。MCPC の検定は受検期間が決まっているので、先に MCPC の日程を押さえ、空いた時期に IPA の試験を入れる。
  5. 費用を確かめる:受験料は IPA の試験の方が安い。会社が費用を負担するかどうかも確かめる。

組み合わせるなら、どんな計画になる?

よくある2つのパターンを例として示します。期間は当サイトの目安で、個人差があります。

組み合わせの計画例(当サイトの提案)
パターン1〜2か月目3〜4か月目向いている人
基礎を固めてから専門へITパスポート(または基本情報)モバイル2級か IoT中級IT の実務経験が浅い人・新入社員
専門から入って基礎を補うモバイル2級か IoT中級基本情報技術者通信・IoT の業務経験があり、体系的な証明もほしい人
モバイルと IoT の両方モバイル2級IoT中級モバイルと IoT の両方に関わる技術者

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モバイル2級と IoT中級の両方を受ける場合の順番は MCPC 検定の全体像 で詳しく説明しています。通信系の国家資格(工事担任者・陸上無線技術士)との違いは 工事担任者・無線技術士とモバイル2級の違い にまとめました。

先に学んだ知識は、次の試験でどこまで使える?

二つの試験を続けて受けるなら、重なる知識を先に固めておくと効率が上がります。範囲の重なりを当サイトの見方で整理しました(どの試験にどれだけ出るかを示すものではありません)。

学んだ知識の使い回し(当サイトの整理)
知識IPA の試験での位置づけMCPC 検定での位置づけ
IP アドレス・TCP/UDP・DNSネットワークの基礎モバイルインターネット・IoT 通信の土台
暗号・認証・マルウェア情報セキュリティの中心情報セキュリティ管理(2級 9%)、IoT情報セキュリティ(中級 20〜25%)
データベース・データの扱いテクノロジ系の一分野IoTデータ活用(中級 25〜30%)の前提
AI・機械学習の基本新しい技術として扱われる生成AI(2級 23% のカテゴリ)、データ活用(中級)
無線(LTE・5G・Wi-Fi・Bluetooth)一部の用語2級・中級の中心の一つ
企業活動・システム開発の管理ITパスポートの大きな柱中心ではない

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表の上の3行は、どちらの試験でも得点源になり得る知識です。先に IPA の試験を受けた人は、MCPC 検定では 無線・端末・IoT デバイス に時間を多く割くと、重ならない部分を効率よく埋められます。逆に MCPC 検定を先に受けた人は、IPA の試験で 企業活動や開発管理 の分野を重点的に補うことになります。

会社ではどう扱われる?

資格の扱いは会社ごとに違うので、一般論として言えることだけを書きます。

  • 国家試験 は、業種を問わず名前が知られており、履歴書や入札の要件で使われる場面がある。
  • MCPC の検定 は、通信・モバイル・IoT に関わる企業で、分野の専門知識を示すものとして使われている。MCPC の「合格者の声」には、通信事業者や SIer、電機メーカーの社員の声が掲載されている。
  • どちらも、資格手当や昇格要件の対象かどうかは 社内規程で確かめる しかない。

IoTシステム技術検定が仕事でどう役立つかは IoTシステム技術検定は意味ない? で、判断の材料を整理しています。

MCPC の検定の問題の形式を体験したい方は、モバイル2級の無料お試し20問 か IoT中級の無料お試し20問 を解いてみてください。登録なしで、公式の出題カテゴリの比率に合わせた20問と解説を見られます。当サイトは MCPC・IPA とは関係のない非公式の教材で、ITパスポート・基本情報の問題は扱っていません。

よくある質問

IoT の国家資格はありますか?

IPA の試験区分一覧(13区分)に、名前に IoT が入る試験はありません(2026年9月27日確認)。組込み機器に近い区分としてはエンベデッドシステムスペシャリスト試験があります。IoT に絞った試験としては、MCPC の IoTシステム技術検定などの民間検定があります。

基本情報に合格していると、MCPC の検定で免除はありますか?

MCPC のモバイル2級・IoT中級のページでは、そうした免除の案内を確認できませんでした。どちらも受検資格はなく、誰でも受けられます。

ITパスポートとモバイル2級は、どちらが難しいですか?

範囲の性格が違うので単純には比べられません。IT 全般に広く慣れている人はITパスポートを、通信の仕組みに慣れている人はモバイル2級を易しく感じると考えられます。

出典・参考

  1. [1]IPA ITパスポート試験(確認 2026-09-27)
  2. [2]IPA 基本情報技術者試験(確認 2026-09-27)
  3. [3]IPA 試験区分一覧(確認 2026-09-27)
  4. [4]IPA スケジュール・手数料(確認 2026-09-27)
  5. [5]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](確認 2026-09-27)
  6. [6]MCPC IoTシステム技術検定[中級](確認 2026-09-27)
  7. [7]MCPC 合格者の声(確認 2026-09-27)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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