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モバイル2級 第6章 端末ハードウェア技術の要点と対策

モバイルシステム技術テキスト第11版 第6章「モバイル端末・機器のハードウェア技術」の学習ガイド。SoCとArm、リチウムイオン電池、有機ELと液晶、センサ、CMOSイメージセンサを表で整理し、独自の確認問題3問で対策します。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第6章は、スマートフォンなどの端末の中身(部品) を扱う章です。処理を担う SoC、電力を支える電池、表示のディスプレイ、周りを測るセンサ、撮影のイメージセンサが柱になります。
  • 4択で崩されやすいのは、SoC(部品の形)と Arm(命令セットと設計を提供する会社・仕様) の区別、加速度・ジャイロ・地磁気の測る量 の区別です。
  • この記事の説明は、章の見出しを手がかりに当サイトがメーカー・公的機関の一次資料で確かめて書いた独自の解説で、テキストの記述ではありません。

第6章の全体像:何を学ぶ章か

テキスト第11版の目次では、第6章は「モバイル端末・機器のハードウェア技術」です(リックテレコムの書誌ページ、2026年9月27日確認)。当サイトは、出題カテゴリ「モバイル端末基本機能と端末周辺技術」(MCPC の2級ページの図で20%)に当たると推定しています。このカテゴリには第7章・第8章も含まれると当サイトは見ています。

当サイトによる整理(章名の出典:リックテレコム書誌ページ)
部品押さえる中身キーワード
処理CPU・GPU・NPU などを1チップにまとめるSoC・Arm・NPU
電力充電できる電池の性質と安全リチウムイオン電池・PSE マーク
表示自発光かバックライトか有機EL・液晶
センサ動き・向き・環境を数値にする加速度・ジャイロ・地磁気・MEMS
撮影光を電気信号に変えるCMOS イメージセンサ・裏面照射型・積層型

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第6章を読むときの考え方のコツ

第6章は部品の名前が次々に出てくるので、「その部品は入力・処理・出力・電源のどれか」 で分類しながら読むのがコツです。センサとイメージセンサは入力、SoC は処理、ディスプレイは出力、電池は電源です。この4つの箱を用意しておくと、新しい用語が出ても置き場所が決まり、似た名前の取り違えが減ります。

次に、名前の種類 を区別します。SoC は「部品の形」、Arm は「命令セットと設計の仕様、およびそれを提供する会社」、個々のチップの商品名は「製品名」です。4択では、形・仕様・会社・製品の区別を崩した選択肢がよく作られます。「〇〇はチップを製造する会社である」のような文を見たら、その言葉がどの種類の名前かを確かめてください。

センサは、何を測り、どの単位で表すか をセットで押さえます。Android の公式ドキュメントでは、加速度を m/s²、ジャイロを rad/s、地磁気を μT で表しています。さらに、ハードウェアのセンサの値を組み合わせて計算で求める「ソフトウェアのセンサ」もあります。ジャイロは時間とともに誤差がたまるので、加速度で傾きを、地磁気で方位を補う、というセンサフュージョンの考え方までつなげて説明できると理解が深まります。電池は、発熱・外力・想定外の充電を避けるという安全の視点で押さえます。

押さえる用語と対比

Arm・Android Developers・Apple・ソニーセミコンダクタの公開情報をもとに当サイトが作成(2026年9月27日確認)
対比AB
SoC と ArmSoC:CPU・GPU・NPU などを1つのチップにまとめた部品の形Arm:命令セットと CPU コアの設計をライセンスする会社・仕様。自社でチップを製造しない
ディスプレイ有機EL:画素そのものが光る。黒を沈めやすく薄くできる液晶:バックライトの光を通したり遮ったりして表示する
センサ(Android の単位)加速度:m/s²(静止時も重力を検出)ジャイロ:rad/s(角速度)。地磁気:μT
イメージセンサCMOS:画素ごとに増幅して読み出す。低消費電力で高速CCD:電荷を順に運び、出口でまとめて電圧に変える
センサの種類ハードウェアのセンサ:部品が直接測るソフトウェアのセンサ:複数の値から計算で求める(重力・線形加速度など)

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詳しくは SoCとArmとは、リチウムイオン電池の安全、有機ELと液晶の違い、スマホのセンサ、CMOSイメージセンサとは で解説しています。

間違えやすい点

当サイトの整理
誤解しやすい言い方正しい整理
Arm はスマホ向けのチップを製造する会社Arm は設計と命令セットをライセンスし、各社がそれを組み込んだ SoC を作る
静止している端末の加速度センサは0を示す静止していても重力の約9.8m/s²を検出する。この性質で傾きがわかる
ジャイロだけで向きを長時間正確に保てる角速度を積分するため誤差(ドリフト)がたまる。他のセンサで補う(センサフュージョン)
有機ELはバックライトで光る有機ELは自発光。バックライトを使うのは液晶
スマートフォン本体は PSE マークの対象経済産業省の FAQ では、スマートフォン本体は電気用品安全法の対象外。主な機能が給電のモバイルバッテリーは2019年2月から対象

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具体例:電池の mAh を Wh に換算する

電池の容量は mAh(ミリアンペア時)で表示されることが多いですが、蓄えられるエネルギーの量を比べるには電圧をかけた Wh(ワット時)が便利です。換算は Wh = mAh × 電圧(V)÷ 1000 です。

計算例は当サイトが作成した架空の値です
例計算結果
定格3.85V・5,000mAh の電池5,000 × 3.85 ÷ 1,000約19.3Wh
定格3.7V・10,000mAh のモバイルバッテリー10,000 × 3.7 ÷ 1,00037Wh
同じ5,000mAh で定格3.7V の電池5,000 × 3.7 ÷ 1,00018.5Wh(mAh が同じでも Wh は電圧で変わる)

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よくある誤りは「mAh が大きいほど必ずエネルギーが多い」と考えることです。電圧が違う電池どうしは Wh で比べます。モバイルバッテリーから端末へ充電するときは、電圧の変換などで損失が出るため、表示の容量どおりには充電できない点もあわせて押さえておきましょう。

学習の順番と時間の目安

次の時間は 当サイトの目安 で、公式の推奨ではありません。手元のスマートフォンの仕様表を見ながら進めると、用語が具体的になります。

  1. SoC の中身(CPU・GPU・NPU・モデムなど)と Arm の立場を整理する:45分
  2. 電池の安全(発熱・外力・充電)と PSE マークの考え方を確認する:30分
  3. 有機ELと液晶の違いを「自発光かどうか」から説明する:30分
  4. センサの測る量と単位、センサフュージョンを表にする:60分
  5. イメージセンサ(CMOS と CCD、裏面照射型、積層型)を確認する:30分
  6. 確認問題と モバイル2級 無料お試し20問 で仕上げる:30分

合計でおよそ4時間前後が当サイトの目安です。製品名や数値の性能は変わりやすいので、仕組みの説明を優先して覚えてください。

確認問題1:SoC と Arm

(当サイトの独自問題)SoC と Arm の関係の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. SoC は会社名で、Arm はチップを製造する工場の名前である
  2. SoC はチップの形で、Arm は命令セットと設計を提供する
  3. SoC は OS の名前で、Arm はその OS のカーネルを指す
  4. SoC は電池の規格で、Arm はその安全基準の名前である

正解:2。SoC は複数の機能を1チップにまとめた部品の形、Arm は命令セットと CPU の設計をライセンスします。

1:SoC は会社名ではなく、Arm はチップを製造しません。3:SoC も Arm も OS ではありません。4:どちらも電池とは関係のない用語です。

確認問題2:センサ

(当サイトの独自問題)端末が回転する速さ(角速度)を測るセンサとして、最も適切なものはどれか。

  1. 加速度センサ
  2. ジャイロセンサ
  3. 地磁気センサ
  4. 照度センサ

正解:2。ジャイロセンサは角速度を測り、Android では rad/s で表します。

1:加速度センサは重力を含む速さの変わり方を測ります。3:地磁気センサは磁場の向きと強さを測ります。4:照度センサは周りの明るさを測ります。

確認問題3:ディスプレイ

(当サイトの独自問題)有機ELディスプレイの特徴として、最も適切なものはどれか。

  1. バックライトの光を液晶で遮って表示するため、黒が浮きやすい
  2. 画素そのものが光るため、黒を沈めやすく薄く作りやすい
  3. 電子ペーパーと同じ原理で、表示の保持に電力をほぼ使わない
  4. 画素の光り方が一定なので、焼き付きが起きることはない

正解:2。有機ELは自発光で、画素ごとに光を止められます。

1:バックライトを使うのは液晶です。3:表示の保持に電力をほぼ使わないのは電子ペーパーの特徴です。4:同じ画像を高輝度で長く出し続けると焼き付きが起きることがあります。

よくある質問

NPU とは何ですか?

機械学習の推論などの計算を効率よく行うための処理装置で、SoC の中に CPU や GPU と並んで組み込まれることが多い部品です。端末の上で AI の処理を行う話は第10章(生成AIとAI活用)ともつながるので、名前と役割を押さえておくと役立ちます。

特定のメーカーの SoC 名を覚える必要はありますか?

当サイトでは、製品名よりも SoC・Arm・NPU といった用語の役割の区別を優先することをおすすめしています。製品名は入れ替わりが早いためです。

MEMS は第6章と第7章のどちらで学べばいいですか?

当サイトではセンサの作り方として第6章で押さえ、測った値の使い方(位置情報など)を第7章とつなげて学ぶ順番をおすすめしています。

電池の容量の計算は出ますか?

出題形式の詳細は公表されていません。安全の考え方や性質の理解を優先し、計算は基本の単位(mAh・Wh)の意味を押さえる程度から始めてください。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム モバイルシステム技術テキスト 第11版(目次、2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリと比率、2026年9月27日確認)
  3. [3]Arm Architecture
  4. [4]Android Developers Sensors overview
  5. [5]NITE リチウムイオン電池搭載製品の事故(2026年7月発表)
  6. [6]経済産業省 電気用品安全法 モバイルバッテリーに関するFAQ
  7. [7]Apple About the OLED display on iPhone
  8. [8]ソニーセミコンダクタ 積層型CMOSイメージセンサー

本番と同じペースで腕試し

記事の次は、本番形式の問題で。

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