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CMOSイメージセンサとは|CCDとの違いとIoT中級

CMOSイメージセンサを「画素ごとに増幅して読み出す」仕組みで一言に定義。CCDとの比較表、裏面照射型・積層型・グローバルシャッタの違い、IoTの画像検査で選ぶ観点と独自の確認問題3問を全選択肢の解説つきで扱います。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • CMOSイメージセンサは、画素ごとのフォトダイオードで光を電荷に変え、画素の中のトランジスタで増幅して電圧として読み出す半導体センサ。A/D変換などの回路を同じチップに載せやすい。
  • CCDは電荷を画素から画素へ順に運び、出口でまとめて電圧に変える。CMOSは消費電力が小さく、読み出しが速く、一部だけ読むこともできる。
  • ソニーは配線層の反対側から光を受ける裏面照射型を2009年に商品化したとしている。画素部と回路部を別のチップで作って重ねるのが積層型。
  • 一般的なCMOSは行ごとに順に露光するローリングシャッタで、速く動く物がゆがむ。全画素を同時に露光するのがグローバルシャッタ。
  • IoT中級では「センサ/アクチュエータ技術と通信方式」(25〜30%、2026年9月27日確認)に当たる。

CMOSイメージセンサとは?一言でいうと

CMOSイメージセンサとは、光を受ける画素を縦横に並べ、画素ごとに光の量を電気信号に変えて読み出す半導体の撮像素子です。CMOS(相補型金属酸化膜半導体)は、ふつうのマイコンやメモリと同じ半導体の製造方式の名前です。

光が画像データになるまでは、おおむね次の順番です。

  1. レンズが光を集め、カラーフィルタが画素ごとに赤・緑・青のどれかの光だけを通す。
  2. 画素のフォトダイオードが、受けた光の量に応じた電荷をためる。
  3. 画素の中のトランジスタが電荷を電圧に変えて増幅し、行・列を選んで読み出す。
  4. A/D変換で数値にする。ソニーは、画素の列ごとにA/D変換器を並べる「列並列A/D変換」で雑音を抑える方式を説明している。
  5. 画像処理(色の補間・雑音除去・圧縮など)を経て、画像データになる。

IoTでは、工場の外観検査、店舗や道路のカメラ、農作物の生育の観察、メーターの読み取りなどで使われます。撮った画像をディープラーニングで判定する使い方が増えています。スマートフォンのカメラでの画像処理はスマホのカメラと画像処理で扱っています。

CCDと何が違う?比較表で見る

CMOSイメージセンサとCCDの比較(一般的な傾向。当サイトの整理)
項目CMOSイメージセンサCCD
信号の運び方画素ごとに電圧に変えて増幅し、行と列を選んで読む電荷のまま画素から画素へ順に運び、出口でまとめて電圧に変える
周辺回路A/D変換や制御回路を同じチップに載せやすい駆動や変換の回路を別に用意することが多い
消費電力小さい大きめ
読み出し速い。一部の領域だけを読むこともできる全画素を順に運ぶため、速くしにくい
シャッタローリングシャッタが一般的。グローバルシャッタの製品もある全画素を同時に露光するグローバルシャッタが一般的
いまの主流スマートフォン・監視カメラ・産業用の多くで使われる多くの用途でCMOSに置き換わり、既存の装置や一部の用途で使われる

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昔は「雑音が少ないのはCCD」と説明されることが多くありましたが、画素の構造や読み出し回路の改良で、現在はCMOSが高画質の分野でも広く使われています。試験では、信号の運び方(電荷を運ぶか、画素で増幅するか)の違いを軸に選択肢を読むのが確実です。

裏面照射・積層・グローバルシャッタは何を変えた?

CMOSイメージセンサの主な構造・方式(ソニーセミコンダクタソリューションズの説明をもとに当サイトが整理、2026年9月27日確認)
技術何を変えたか効くこと
裏面照射型シリコン基板の裏側(配線層の反対側)から光を受ける配線やトランジスタに光を遮られず、感度が上がる。ソニーは2009年に従来比約2倍の感度で商品化
積層型画素部と信号処理回路を別々のチップで作り、重ね合わせるそれぞれに合った製造工程を使え、高画質化・高機能化・小型化を両立しやすい
グローバルシャッタ全画素を一括で露光してから読み出す高速で動く物でもゆがまない。照明の発光と同期させやすい
ローリングシャッタ行ごとに時間をずらして露光・読み出しする構造が簡単で一般的。ただし速く動く物は斜めにゆがむことがある

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ローリングシャッタのゆがみは、ピンぼけとは原因が違います。行ごとに撮る時刻がずれるため、横に速く動く物が斜めに写ったり、プロペラのような回転体が曲がって写ったりします。フラッシュの光が一部の行にしか写らないこともあります。

IoTで選ぶ観点(当サイトの整理)は次のとおりです。ベルトコンベアで流れる部品の検査のように速く動く物を撮るならグローバルシャッタ、暗い場所の監視なら感度の高い裏面照射型、機器を小さくしたい・センサの近くで処理したいなら積層型が候補になります。

IoT中級ではどこで問われる?

IoTシステム技術検定 中級の公式ページに示された出題カテゴリのうち、「センサ/アクチュエータ技術と通信方式(デバイス、ネットワーク、LPWA、プロトコル)」25〜30% に当たります(2026年9月27日確認)。この中でイメージセンサが何問出るかは公表されていません。

公式テキスト『IoT技術テキスト 第4版』では、第5章「IoTデバイス」に当たる範囲です。章とカテゴリの対応は当サイトの推定で、使っているのは目次の章名だけです。画像を分析する話は「IoTデータ活用技術」とも重なります。

4択の形としては、当サイトの作問の観点で次のようなものが考えられます(出題の傾向や頻度を示すものではありません)。

  • CMOSとCCDの読み出し方の違いについて適切な記述を選ぶ
  • 裏面照射型・積層型の構造の説明を選ぶ
  • 動く物の撮影で起きるゆがみの原因と対策を選ぶ
  • 用途に合うイメージセンサの方式を選ぶ

試験の形式はIoTシステム技術検定 中級とはへ。合格基準は公式に非公開です。

取り違えやすい点は?

イメージセンサで間違えやすい点(当サイトの整理)
つまずき正しい整理見分け方
CMOSは電荷を運び、CCDは画素で増幅すると逆に覚える電荷を運ぶのがCCD(電荷結合素子)、画素で増幅するのがCMOSCCDの名前の「電荷結合」を手がかりにする
裏面照射は、裏から光を回り込ませる仕掛けだと思う配線層の反対側を受光面にする構造「配線に遮られない」が要点
積層型と裏面照射型を同じものだと思う積層型は画素部と回路部を別チップで重ねる構造「重ね合わせ」か「受光面の向き」か
ローリングシャッタのゆがみをピンぼけと混同する行ごとの露光の時間差によるゆがみ速く動く物が斜めに写るか
画素数が多いほど暗い所に強いと思う同じ大きさのセンサなら、画素数を増やすと1画素は小さくなる感度は画素の大きさや構造にも左右される

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確認問題1:CMOSとCCDの違いはどれ?

CMOSイメージセンサとCCDの比較として、最も適切なものはどれか。

  1. CCDは画素ごとに増幅し、CMOSは電荷を運んで出口でまとめて電圧に変える
  2. CMOSは画素ごとに増幅し、A/D変換などの回路も同じチップに載せやすい
  3. CMOSは電荷を画素から画素へ運ぶ方式のため、CCDより消費電力が大きい
  4. CCDは周辺回路を同じチップに載せやすいため、一部の領域の読み出しが得意

正解:2。CMOSイメージセンサは画素の中のトランジスタで増幅し、周辺回路も同じ半導体の工程で作れるため、同じチップに載せやすいのが特長です。

1 は両者の説明が逆です。3 は電荷を運ぶのはCCDの方式で、消費電力が小さいのはCMOSです。4 の周辺回路の集積と一部の領域の読み出しは、CMOSの特長です。

確認問題2:動く部品がゆがんで写る原因は?

ベルトコンベアで速く流れる部品をCMOSカメラで撮ると、部品の形が斜めにゆがんで写った。原因と対策の組合せとして、最も適切なものはどれか。

  1. 行ごとの露光の時間差が原因で、グローバルシャッタ方式に替える
  2. 裏面照射型の受光の構造が原因で、表面照射型のセンサに替える
  3. 画素数の不足が原因で、同じ方式のまま画素数の多いセンサに替える
  4. カラーフィルタの並び方が原因で、モノクロのセンサに替える

正解:1。ローリングシャッタは行ごとに露光の時刻がずれるため、速く動く物が斜めにゆがみます。全画素を同時に露光するグローバルシャッタにすると防げます。

2 の裏面照射型は感度を上げる構造で、ゆがみの原因ではありません。3 は画素数を増やしても露光の時間差は残ります。4 のカラーフィルタは色を分ける部品で、形のゆがみとは関係しません。

確認問題3:裏面照射型の説明はどれ?

裏面照射型CMOSイメージセンサの説明として、最も適切なものはどれか。

  1. レンズの前に反射板を置き、光を裏側へ回り込ませてから受ける構造
  2. 画素部と信号処理回路を別々のチップで作り、重ね合わせた構造
  3. 全画素を同時に露光し、動く被写体のゆがみを防ぐための構造
  4. 配線層の反対側から光を受け、配線に遮られずに受光できる構造

正解:4。裏面照射型は、シリコン基板の配線層がない側を受光面にすることで、配線やトランジスタに光を遮られずに受けられるようにした構造です。

1 のような反射板の仕掛けではありません。2 は積層型の説明です。3 はグローバルシャッタの説明で、受光面の向きとは別の話です。

確認問題のあとは何をすればいい?

迷った問題は「信号をどう運ぶか」「光をどちらから受けるか」「いつ露光するか」の3つのどれを問われているかを先に決めると、選択肢の取り違えを防げます。

他のカテゴリと混ぜて本番と同じ4択で確かめるなら、登録不要のIoT中級の無料お試し20問で全問の解説まで確認できます。光を電気に変える基本はセンサの原理とはに戻って確認してください。

よくある質問

CCDはもう使われていないのですか?

主流はCMOSに移りましたが、既存の装置や一部の科学・産業用途では使われています。試験では「どちらが主流か」よりも、電荷を運ぶか画素で増幅するかという仕組みの違いを押さえておくのが確実です。

グローバルシャッタはなぜすべてのカメラに使われないのですか?

全画素の信号を同時に保持するための仕組みが画素に必要になり、構造が複雑になるためです。用途に合わせて、動く物を撮る産業用などではグローバルシャッタ、一般的なカメラではローリングシャッタが使い分けられています。

IoT中級でイメージセンサは何問出ますか?

公式に示されているのはカテゴリ単位の比率だけで(「センサ/アクチュエータ技術と通信方式」25〜30%、2026年9月27日確認)、イメージセンサの問題数は公表されていません。

出典・参考

  1. [1]MCPC IoTシステム技術検定 中級(出題カテゴリと比率、2026年9月27日確認)
  2. [2]ソニーセミコンダクタソリューションズ 裏面照射型CMOSイメージセンサー(2026年9月27日確認)
  3. [3]ソニーセミコンダクタソリューションズ 積層型CMOSイメージセンサー(2026年9月27日確認)
  4. [4]ソニーセミコンダクタソリューションズ Pregius(グローバルシャッター、2026年9月27日確認)
  5. [5]ソニーセミコンダクタソリューションズ 列並列A/D変換(2026年9月27日確認)

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