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情報セキュリティ管理士の難易度|合格率49.6%の読み方

情報セキュリティ管理士(現:情報・サイバーセキュリティ管理士)の難易度を、公式の合格率(過去平均49.6%・令和5年度42.3%)から読み解きます。180問120分の量、○×の言い回し、法令が難しさの正体。初級・個人情報保護士・情報セキュリティマネジメント試験との比較と勉強時間の目安も。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 公式に示されている管理士の合格率は、過去の平均49.6%と令和5年度の平均42.3%の2つです。回ごとの合格率や受験者数は公開されていません(2026年9月27日確認)。
  • およそ2人に1人が落ちる試験で、「常識で解ける」と油断すると届きません。
  • 難しさの正体は、180問を120分(1問約40秒)で解く量、○×問題の細かい言い回し、法令や規格の正確な知識の3つです。
  • 協会のSMART合格講座のページでは、講師が「20時間から30時間の学習」で6〜7割は受かるとの見方を示しています。当サイトの目安は経験によって20〜60時間です。

合格率は何%?公式の2つの数字

公式サイトのトップページに載っている合格率は、次の表のとおりです(2026年9月27日確認)。管理士の数字は「過去の平均」と「令和5年度の平均」の2つだけで、第何回が何%だったかという回ごとの数字は見当たりません。

公式サイトに載っている合格率(2026年9月27日確認)
試験過去の平均合格率年度の平均合格率
情報・サイバーセキュリティ管理士49.6%令和5年度 42.3%
情報・サイバーセキュリティ初級61.7%平成29年度 53.1%

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2つの数字から読み取れるのは、長い目で見るとおよそ半分が合格し、最近の年度では半分を下回った年があるということです。令和5年度の42.3%は、2026年2月の追加範囲より前の数字です。追加範囲が入った後の合格率はまだ公表されていないため、「今は何%か」は分かりません。

なお、合否は受験者ごとにマイページで知らされる方式で、合格発表のページに全体の合格者数などは載っていません。

合格率が5割前後になる理由は?

問題1問ずつの難しさは、国家試験の高度な区分ほどではありません。それでも半分近くが落ちるのは、次の3つが重なるからだと当サイトは考えています。

  • 量と時間:180問を120分で解くので、1問あたり約40秒です。第62回(2026年8月30日)の解答速報を見ると、2択(○×)が80問、4択が100問でした。4択は問題文と選択肢を読むだけで時間がかかり、見直しの時間はほとんど残りません。
  • ○×問題の言い回し:「必ず」「すべて」「〜のみ」といった一語で正誤が変わる文が並びます。何となく知っている知識では、正しい文と誤った文を見分けられません。
  • 法令と規格:課題Ⅰには「情報セキュリティ関連法規」があり、個人情報保護法や不正アクセス禁止法などの用語・義務・数字が問われます。ISMSの規格の考え方も含まれ、暗記の量が多い分野です。

さらに、協会のSMART合格講座のページでは合格基準が「Ⅰ〜Ⅲ 各々70%以上」と書かれています(試験内容ページは全体で70%以上の表記)。もし課題ごとに基準があるなら、得意な課題で苦手な課題を補えず、合格率を押し下げる要因になります。詳しくは課題別合格基準で説明します。

どんな人が落ちやすい?

ここからは当サイトの見立てです。公式のデータにもとづくものではありません。

落ちやすいパターンと対策(当サイトの見立て)
パターン起きること対策
IT部門で実務経験がある技術は分かるが、法令・規程・物理的対策の細部で失点する課題Ⅰ・Ⅱを先に固め、条文の用語と数字を押さえる
事務系でITに不慣れ課題Ⅲの暗号・認証・攻撃手口の用語が分からず、4択で迷う用語を1文で説明できるまで繰り返し、似た用語は比較表にする
テキストを読むだけで本番へ知識はあっても40秒のペースで答えられず、最後まで解き終わらない180問を120分で通して解く練習を最低1回入れる
旧版の教材だけで準備2026年の追加項目(Web攻撃・クラウド・サプライチェーンなど)で取りこぼす追加項目を別の資料や問題で補う

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初級・個人情報保護士・情報セキュリティマネジメント試験と比べると?

よく比べられる試験の条件を並べました。合格率は公表のしかたが試験ごとに違うため、数字の単純な比較はできません。

近い試験との比較(各公式ページで2026年9月27日確認)
試験問題数・時間合格基準受験料(税込)公式の合格率
情報・サイバーセキュリティ管理士180問・120分70%以上(調整あり)一般11,000円過去平均49.6%
情報・サイバーセキュリティ初級80問・60分70%以上(調整あり)一般8,800円過去平均61.7%
個人情報保護士(同じ協会)100問・150分(課題Ⅰ・Ⅱ各50問)課題Ⅰ・Ⅱ各課題正答率70%以上(調整あり)一般11,000円過去平均41.5%
情報セキュリティマネジメント試験(IPA・国家試験)60問・120分(CBTで随時実施)総合評価点600点以上(1,000点満点)7,500円本記事では扱わない

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初級との比較:初級は範囲に課題Ⅳ(コンピュータの一般知識)が加わりますが、問題数は80問と少なく、合格率も高めです。公式には「管理士と初級は問題内容に差分があります」と書かれており、管理士はより管理者の立場の知識が問われます。

個人情報保護士との比較:同じ協会の試験で、過去の平均合格率は41.5%と管理士より低めです。個人情報保護法の知識は両方に関わるため、管理士の課題Ⅰの準備が個人情報保護士にも役立ちます。

情報セキュリティマネジメント試験との比較:IPAの国家試験で、事例をもとに考える問題(科目B)があります。管理士は知識を問う○×・4択が中心で、問題数が多いのが特徴です。違いは情報セキュリティマネジメント試験との違いと初級との違いで詳しく比べます。

必要な勉強時間の目安は?

協会の管理士SMART合格講座のページでは、講師が「20時間から30時間の学習をすれば、60%から70%は受かる」との見方を示しています(2026年9月27日確認)。これは講師個人の見解で、講座の受講を前提にした話です。同じ講座の動画は約4時間40分、答練は約3時間14分、模試が1回分で、受講料は17,600円(試験と同時申込で3,300円引き、試験とのセットで計25,300円、いずれも税込)です。

当サイトでは、経験によって次のように目安を分けています。根拠のある統計ではなく、準備の計画を立てるための目安です。

勉強時間の目安(当サイトの見立て)
学習を始める時点目安時間を多く使う分野
情報システムやセキュリティの実務経験がある20〜30時間課題Ⅰの法令・規格、課題Ⅱの物理・人的対策
事務系で、パソコンやネットの基本は分かる30〜45時間課題Ⅲの暗号・認証・攻撃手口の用語
ITの用語にほとんどなじみがない45〜60時間課題Ⅲ全体と、2026年の追加項目

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時間の使い方は勉強法と勉強時間で具体的に説明しています。

難易度を下げる準備の順番は?

  1. 出題範囲の3課題の項目名(公式の試験内容ページ)を見て、知らない言葉に印をつける
  2. テキストを1冊決めて通読し、課題ごとに用語を1文で説明できるようにする
  3. 課題ごとに問題を解き、正答率が70%に届かない課題を見つける
  4. 届かない課題の、間違えた問題の周辺だけを読み直す
  5. 180問を120分で通して解き、時間が足りるか・どの課題で崩れるかを確かめる
  6. 試験の直前は、法令の数字と、間違えた○×問題の言い回しだけを見直す

3と5の段階で本番と同じ形の問題を使うと、自分の弱点が数字で分かります。当サイトの無料お試しは本番と同じ1問約40秒のペースで解けます。

確認問題1:可用性を高める対策はどれ?

情報セキュリティの3要素のうち、可用性を高めることを主な目的とした対策として、最も適切なものはどれか。

  1. 顧客名簿のファイルを暗号化し、復号の鍵を担当者だけに渡す
  2. 契約書のPDFに電子署名を付け、改ざんされていないかを確かめられるようにする
  3. サーバを二重化し、1台が故障してももう1台で業務を続けられるようにする
  4. 操作ログを取り、誰がいつどのファイルを開いたかを後から追えるようにする

正解:3。可用性は、必要なときに情報やシステムを使える性質です。二重化(冗長化)は、故障しても止まらないようにする代表的な対策です。

1 の暗号化は、許可されない人に内容を見せないための機密性の対策です。2 の電子署名は、改ざんの検知による完全性(と真正性)の対策です。4 の操作ログは、行為を後から追える責任追跡性の対策で、7要素の1つです。

当サイトについて

当サイトの模試は180問・120分で、2択と4択を混ぜ、課題ごとに70%に届いているかを表示します。課題ごとの判定は当サイトの基準で、公式の配点は非公表です。問題集の内容もご覧ください。

当サイトは一般財団法人 全日本情報学習振興協会とは関係のない、個人運営の非公式教材です。合格を保証するものではありません。公式テキスト・公式問題集・サンプル問題・実物形式問題集の文章は使っていません。

よくある質問

情報セキュリティ管理士は簡単な資格ですか?

公式の過去の平均合格率は49.6%、令和5年度は42.3%です(2026年9月27日確認)。およそ半分が落ちる試験なので、準備なしで受かる簡単な試験とはいえません。

初級を飛ばして管理士から受けても大丈夫ですか?

公式ページに、初級の合格を管理士の受験条件とする記載は見当たりません。初級を持っている人は管理士を昇級特別価格(40%割引)で申し込めるため、段階を踏むメリットはありますが、最初から管理士を目指す人もいます。

IPAの情報セキュリティマネジメント試験とどちらが難しいですか?

形式が違うため単純には比べられません。情報セキュリティマネジメント試験は国家試験で事例問題があり、管理士は問題数が多く、法令や物理的対策まで幅広い知識を短い時間で答える試験です。

追加範囲が入って難しくなりましたか?

2026年2月の追加範囲の後の合格率は公表されていないため、分かりません。ただ、旧版の教材だけでは追加項目の準備が手薄になりやすいので、別の資料で補う必要があります。

出典・参考

  1. [1]全日本情報学習振興協会 情報・サイバーセキュリティ認定試験(2026年9月27日確認)
  2. [2]同 試験内容・試験日程(2026年9月27日確認)
  3. [3]同 解答速報(第62回、2026年9月27日確認)
  4. [4]同 合格発表(2026年9月27日確認)
  5. [5]情報・サイバーセキュリティ管理士SMART合格講座(2026年9月27日確認)
  6. [6]全日本情報学習振興協会 個人情報保護士認定試験(2026年9月27日確認)
  7. [7]IPA 情報セキュリティマネジメント試験(2026年9月27日確認)
  8. [8]IPA 情報セキュリティマネジメント試験 出題内容(2026年9月27日確認)
  9. [9]IPA スケジュール、手数料など(2026年9月27日確認)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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