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モバイル技術基礎 第5章の要点|モバイル機器の構造

モバイル基礎テキスト第9版の第5章(スマホの構造と特徴、タブレット、スマートスピーカー、ディスプレイ、UI、カメラ、メモリカード、SIM、有線・無線の外部接続)の学習ガイド。SDの容量区分、IP68、eSIMのみのiPhone、Qi2やEUのUSB-C義務化など第9版の後の変化も確認。独自の確認問題3問つき。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第5章は、スマートフォンやタブレットなどのハードウェアの中身と外とのつなぎ方を扱う章です。両検定の出題範囲に「ハードウェア」があり、どちらでも重要です。
  • 押さえる軸は、SoC・メモリ・電池などの内部の部品、ディスプレイ・タッチパネル・カメラ・センサなどの入出力、SIMとeSIM、メモリカード、USB・Bluetooth・Wi-Fi・NFCなどの接続の3つです。
  • 数字で問われやすいのは、SDカードの容量区分(SDHCは32GBまで、SDXCは2TBまで)や、防じん・防水のIP68の読み方です(2026年9月27日確認)。
  • テキスト(2024年6月末時点の情報)の後、日本で物理SIMに対応しないeSIMのみのiPhone 17が登場し、Qi v2.2(最大25W)、EUのUSB Type-C義務化(2024年12月28日から)などの変化がありました(2026年9月27日確認)。

この章で押さえることは?「中身」「入出力」「つなぎ方」

第5章の見出しは「モバイル機器の構造」で、12の節からなる大きな章です。スマートフォンを分解するつもりで、中身(処理・記憶・電源)、人とのやりとり(画面・操作・カメラ・センサ)、外とのつなぎ方(SIM・カード・ケーブル・無線)の3つに分けると覚えやすくなります。

対応テキストは『モバイル基礎テキスト 第9版』(リックテレコム、2024年9月、224頁、2,420円、ISBN 978-4-86594-417-4)で、両検定に共通です(2026年9月27日確認)。この記事は節の見出しだけを参照し、説明は当サイトが規格団体やメーカーの一次資料をもとに独自に書いています。

節ごとの要点は?12の節を表で整理

第5章の節と学習の要点(節の見出しはテキストの目次、要点は当サイトの整理)
節要点(当サイトの整理)
5-1 スマートフォンの構造CPU・GPU・通信用のモデムなどを1つのチップにまとめたSoC、メモリ(RAM)、ストレージ、リチウムイオン電池
5-2 スマートフォンの特徴常時ネットにつながり、アプリで機能を足せる。多くのセンサを内蔵
5-3 タブレット大きな画面。Wi-Fiだけで使う機種と、モバイル回線にもつながる機種がある
5-4 その他の端末スマートウォッチなどのウェアラブル端末、モバイルルータなど
5-5 スマートスピーカー音声で話しかけて操作する。音声の認識や処理はネットの向こうのサーバも使う
5-6 ディスプレイ液晶(バックライトが必要)と有機EL(画素が自ら光る)。精細さはppi、なめらかさはリフレッシュレート
5-7 ユーザーインターフェイス静電容量方式のタッチパネル、マルチタッチ、音声操作、生体認証
5-8 デジタルカメラ光を電気信号に変えるイメージセンサ(CMOS)。複数のカメラと画像処理
5-9 外部メモリカードmicroSDなど。容量でSD・SDHC・SDXC・SDUCに分かれる
5-10 SIMカード契約者を識別する情報を持つICカード。端末に組み込まれ書き換えられるeSIMも
5-11 外部接続(有線)USB Type-Cなどのコネクタ。充電・データ転送・映像出力
5-12 外部接続(無線)Bluetooth、Wi-Fi、NFC、置くだけ充電(Qi)

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内部と入出力のポイントは?SoC・画面・センサ・カメラ

スマートフォンの頭脳はSoC(System on a Chip)で、CPU、画像を処理するGPU、通信用のモデム、AIの処理を速める回路などを1つのチップにまとめています。多くのSoCはArmのアーキテクチャを採用しています(SoCとArm参照)。作業用の記憶がメモリ(RAM)、写真やアプリを保存するのがストレージで、電源はリチウムイオン電池が中心です(リチウムイオン電池参照)。

ディスプレイは、バックライトの光を液晶で調整する液晶ディスプレイと、画素そのものが光る有機ELに分かれます。有機ELは黒を光らせずに表現でき、薄く曲げやすい特徴があります(有機ELとは参照)。たとえばAppleは iPhone 17 の画面を6.3インチの有機EL(OLED)、460ppi、最大120Hzとしています(2026年9月27日確認)。ppiは1インチあたりの画素数、Hzは1秒あたりに画面を書き換える回数です。

操作の中心は、指が触れたときの電気の変化を読み取る静電容量方式のタッチパネルです。傾きや向きは加速度センサやジャイロセンサ、位置はGPSやみちびきなどの衛星測位で知ります(スマホのセンサ参照)。カメラは、レンズから入った光をCMOSイメージセンサで電気信号に変え、SoCの画像処理で仕上げます。

SIMとメモリカードは?eSIMと容量の区分

SIMは、契約者を識別する情報などを記録したICカードです。これを端末に組み込み、契約の情報(プロファイル)を通信で書き込んだり切り替えたりできるようにしたのがeSIMです。物理SIMとeSIMを1つずつ使う、eSIMを2つ使うといった形で、2つの回線を1台で使う端末もあります。詳しくはSIMとeSIMへ。

外部メモリカードは、SDアソシエーションの規格で容量ごとに名前が変わります(2026年9月27日確認)。

SDカードの容量区分(SDアソシエーション、2026年9月27日確認)
区分容量ファイルシステム
SD2GBまでFAT12・FAT16
SDHC2GBを超え32GBまでFAT32
SDXC32GBを超え2TBまでexFAT
SDUC2TBを超え128TBまでexFAT

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機器が対応していない区分のカードは使えないことがあるため、カードの容量と機器の対応区分を確かめるのが基本です。

外部接続は?USB Type-C・無線・防水の表示

有線の接続はUSB Type-Cが主流になりました。コネクタの形は同じでも、対応する充電の電力やデータ転送の速さ、映像出力の可否はケーブルや機器によって違う点に注意します。

無線では、イヤホンや腕時計とつなぐBluetooth(BluetoothとBLE参照)、ネットにつなぐWi-Fi、かざして使うNFC(おサイフケータイなど)、置くだけで充電するワイヤレス充電(Qi)を区別します。Qiの規格を決めるWireless Power Consortiumによると、Qi v1.0は2010年7月、磁石で位置を合わせるMagnetic Power Profileを加えたQi v2.0は2023年4月に公開されました(2026年9月27日確認)。

防じん・防水の性能は、IEC 60529にもとづくIPコードで表します。「IP68」の1つ目の数字6は防じん、2つ目の数字8は防水の等級です。8の具体的な条件は製品ごとに示され、たとえばAppleは iPhone 17 を「IEC規格60529にもとづくIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)」としています。この性能は使ううちに低下することがあるとも注記しています(2026年9月27日確認)。

間違えやすい所は?似た部品・規格の取り違え

第5章で取り違えやすい点(当サイトの整理)
誤解正しい整理
有機ELはバックライトで光る有機ELは画素が自ら光る。バックライトが必要なのは液晶
メモリ(RAM)が大きいほど写真をたくさん保存できる写真の保存量はストレージの容量で決まる。RAMは作業用の記憶
64GBのmicroSDはSDHC32GBを超え2TBまではSDXC
IP68の「6」は防水の等級1つ目の数字は防じん、2つ目の数字が防水
USB Type-Cならどのケーブルでも同じ速さで充電・転送できるコネクタの形が同じでも、対応する電力や速度はケーブル・機器で違う
eSIMは物理SIMを小さくしたカードeSIMは端末に組み込まれ、契約の情報を書き換えられるSIM

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スマホ実務検定での扱いは?第5章は全節が範囲(重みは非公表)

テキストの「出題範囲一覧」の表では、モバイル技術基礎検定は全章全節が範囲です。スマートフォン・モバイル実務検定は第3章の3-2〜3-6(電波の性質、FDMA/TDMA、CDMA/OFDM、3G、4G)が範囲外で、第5章を含むそのほかは範囲に入り、テキスト外の時事問題が全体の1割前後出ます(当サイトがテキスト実物で確認)。MCPCの公式ページでも、両検定の出題範囲に「ハードウェア・ソフトウェア」が挙がっています(2026年9月27日確認)。

第5章は両検定とも全節が範囲です。章ごとの出題数は、どちらの検定も公式に公表されていません。当サイトでは、SIM・eSIM、メモリカード、防水表示、充電のように、販売の現場で質問されやすい内容はスマホ実務検定でも特に大切だと考えています(当サイトの推定)。新しい端末の仕様は、時事問題の題材にもなりえます。

テキストの後に変わった点は?(一次資料で確認)

テキストは2024年6月末時点の情報で書かれています。第5章に関わる動きで、その後に一次資料で確認できたものを並べます(2026年9月27日確認)。

  • eSIMのみのiPhone:Appleは2025年9月に発表した iPhone 17 のラインアップについて、日本を含む一部の国・地域でeSIMのみのモデルを提供するとし、日本の iPhone 17 の仕様には「物理的なSIMカードには非対応」と書かれています。
  • Qi v2.2(Qi2 25W):Wireless Power Consortiumは2025年4月にQi v2.2を公開し、最大25Wの電力伝送に対応しました。
  • EUのUSB Type-C義務化:EUでは2024年12月28日から、スマートフォン・タブレット・デジタルカメラ・イヤホンなどの充電口をUSB Type-Cにそろえるルールが適用され、2026年4月28日からはノートパソコンにも広がりました。日本の制度ではありませんが、端末の仕様に影響する動きとして知っておくとよいでしょう。
  • 非常時の事業者間ローミングへの対応:2026年4月1日に始まったJAPANローミングには、おおむね2026年春モデル以降のスマートフォンが対応する予定と総務省は説明しています。

確認問題1:端末に組み込まれ書き換えられるSIMは?

SIMに関する説明のうち、eSIMの説明として最も適切なものはどれか。

  1. 物理SIMのうち、最も小さい大きさのカード
  2. データの保存容量を増やすための記録カード
  3. Wi-Fiにつなぐときだけに使う認証用のカード
  4. 端末に組み込まれ、契約の情報を書き換えられるSIM

正解:4。eSIMは端末に組み込まれたSIMで、契約の情報(プロファイル)を通信で書き込んだり切り替えたりできます。

1 はnanoSIMのような物理SIMの大きさの話で、eSIMではありません。2 はmicroSDなどの外部メモリカードの説明です。3 は誤りで、SIMはモバイル回線の契約者を識別するためのもので、Wi-Fi専用の認証カードではありません。

確認問題2:IP68の「6」が表すものは?

スマートフォンの仕様にある「IP68」のうち、1つ目の数字「6」が表すものとして最も適切なものはどれか。

  1. 防水の等級
  2. 落下に対する耐衝撃の等級
  3. 防じんの等級
  4. 画面の表面の硬さの等級

正解:3。IEC 60529のIPコードは、1つ目の数字が固形物(ちり・ほこり)への保護、2つ目の数字が水への保護を表します。6は防じんの等級です。

1 の防水の等級は、2つ目の数字「8」が表します。2 の耐衝撃と、4 の画面の硬さは、IPコードでは表しません。

確認問題3:32GBを超え2TBまでのSDカードの区分は?

SDアソシエーションの規格で、容量が32GBを超え2TBまでのSDメモリカードの区分はどれか。

  1. SDHC
  2. SDXC
  3. SDUC
  4. SD

正解:2。SDXCは32GBを超え2TBまでの区分で、ファイルシステムはexFATです。

1 のSDHCは2GBを超え32GBまでです。3 のSDUCは2TBを超え128TBまでです。4 のSDは2GBまでの区分です。

確認問題(当サイトのオリジナル)のあとは?共通ドリルで仕上げる

第5章は部品と規格の名前が多い章です。迷った問題は「中身・入出力・つなぎ方のどれか」「数字や等級はどちらの向きか(防じんか防水か、どの容量区分か)」で見直してください。

本番と同じ形式で確かめたい方は、モバイル技術基礎検定の無料お試しまたはスマートフォン・モバイル実務検定の無料お試しを使ってください。前の章は第4章 インターネットの基礎と接続、次は第6章 端末のソフトウェアです。

当サイトはMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)とは関係のない、非公式の個人運営の教材です。合格を保証するものではありません。公式テキストの本文・図表・巻末サンプル問題は使っていません。

よくある質問

IP68なら海やお風呂で使っても大丈夫ですか?

IP68の「8」の具体的な条件(水深や時間)は製品ごとに示されます。たとえばAppleはiPhone 17で最大水深6メートル・最大30分間とし、性能が使ううちに低下することがあるとも注記しています(2026年9月27日確認)。海水や温水での使い方は、各メーカーの注意事項を確認してください。

日本のiPhoneはすべてeSIMのみになったのですか?

Appleは2025年9月に発表したiPhone 17のラインアップで、日本を含む国・地域でeSIMのみのモデルを提供するとしています(2026年9月27日確認)。それ以前に発売された機種には物理SIMに対応するものがあります。機種ごとの仕様はAppleの技術仕様のページで確認してください。

第5章はスマホ実務検定でも出ますか?

テキストの出題範囲一覧では、スマホ実務検定で範囲外なのは第3章の3-2〜3-6だけで、第5章は全節が範囲です。章ごとの出題数は公表されていません。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム『モバイル基礎テキスト 第9版』(2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイル技術基礎検定(2026年9月27日確認)
  3. [3]MCPC スマートフォン・モバイル実務検定(2026年9月27日確認)
  4. [4]SD Association SD/SDHC/SDXC/SDUC の容量(2026年9月27日確認)
  5. [5]Apple iPhone 17 技術仕様(日本、2026年9月27日確認)
  6. [6]Apple Newsroom Apple debuts iPhone 17(2025年9月、2026年9月27日確認)
  7. [7]Wireless Power Consortium History of the Qi Specifications(2026年9月27日確認)
  8. [8]European Commission EU common charger rules(2026年9月27日確認)
  9. [9]総務省 非常時事業者間ローミング(2026年9月27日確認)

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