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モバイル2級 第9章 モバイルインターネットとコンテンツ技術の要点

モバイルシステム技術テキスト第11版 第9章「モバイルインターネットとコンテンツ技術」の学習ガイド。HTTPとキャッシュ、CDN、HLSとMPEG-DASH、動画コーデック、PWAを表で整理し、独自の確認問題3問で対策します。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第9章は、モバイル端末でWebや動画などのコンテンツを速く、確実に届ける技術 を扱う章です。Web の通信とキャッシュ、CDN、動画の配信方式とコーデック、Web をアプリのように使う PWA が柱になります。
  • 4択で崩されやすいのは、配信方式(HLS・DASH)とコーデック(H.264 など)とコンテナ(MP4 など) の区別、キャッシュ制御の no-cache の意味 です。
  • この記事の説明は、章の見出しを手がかりに当サイトが IETF・ISO・ITU-T・MDN の一次資料で確かめて書いた独自の解説で、テキストの記述ではありません。

第9章の全体像:何を学ぶ章か

テキスト第11版の目次では、第9章は「モバイルインターネットとコンテンツ技術」です(リックテレコムの書誌ページ、2026年9月27日確認)。当サイトは、出題カテゴリ「モバイルインターネットとモバイルコンテンツ技術」(MCPC の2級ページの図で20%)に当たると推定しています。1つの章で1カテゴリにほぼ対応すると当サイトが見ている章なので、学習の時間を多めに取る価値があります。

当サイトによる整理(章名の出典:リックテレコム書誌ページ)
テーマ押さえる中身キーワード
Web の通信要求と応答、キャッシュの制御HTTP・Cache-Control(RFC 9111)
配信の高速化利用者に近い場所から配るCDN・エッジサーバ・オリジン
動画の配信短い断片に分けて HTTP で順に取るHLS(RFC 8216)・MPEG-DASH(ISO/IEC 23009-1)
動画の圧縮映像を符号化して小さくするH.264・H.265・H.266・AV1
Web のアプリ化インストールやオフラインでの動作PWA・マニフェスト・Service Worker

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第9章を読むときの考え方のコツ

第9章は、「遅い・途切れる・重い」をどう解決するか という視点で読むと整理できます。遠いサーバから配ると遅いので CDN で利用者の近くから配る、同じものを何度も取ると無駄なのでキャッシュを使う、回線が不安定だと動画が止まるので断片に分けて画質を切り替える、データが大きいと重いのでコーデックで圧縮する、という対応関係です。

動画の話では、3つの層 を分けて考えます。いちばん内側が映像を小さくするコーデック(H.264・H.265・AV1 など)、その外側が映像と音声をまとめるコンテナ(MP4 など)、いちばん外側がそれを届ける配信方式(HLS・MPEG-DASH)です。どちらの配信方式も、回線の状態に合わせて画質を切り替えるアダプティブビットレートを実現します。選択肢の説明がどの層の話かを見分けられれば、取り違えを狙った選択肢は切れます。

PWA は、Web の配りやすさとアプリの使い心地を両立させる考え方 です。Web アプリマニフェストが名前やアイコンを伝えてインストールを可能にし、Service Worker が通信の間に入ってオフラインでの動作や通知の受信を支えます。インストールできるようにするには https での配信が必要です。第8章のアプリの形態の比較と合わせて読むと、PWA の位置づけがはっきりします。

押さえる用語と対比

RFC 8216・RFC 9111・ISO・ITU-T・AOMedia・MDN をもとに当サイトが作成(2026年9月27日確認)
対比AB
動画の配信方式HLS:一覧は .m3u8 のプレイリスト。RFC 8216(2017年)MPEG-DASH:一覧は MPD と呼ぶ XML 文書。ISO/IEC 23009-1(初版2012年)
圧縮とコンテナコーデック:映像を圧縮・復号する方式(H.264 など)コンテナ:映像や音声をまとめる入れ物(MP4・WebM など)
コーデックの系列H.264 → H.265/HEVC → H.266/VVC:ITU-T と ISO/IEC の共同規格AV1:AOMedia が2018年に公開。ロイヤリティフリーの特許方針
キャッシュ制御no-cache:保存してよいが、使う前にオリジンに確認するno-store:保存してはいけない
PWA の部品Web アプリマニフェスト:名前・アイコン・表示方法を伝えるService Worker:通信の間に入り、オフライン動作を支える

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詳しくは HLSとMPEG-DASHの違い、動画コーデックとは、CDNとは、PWAとは、HTTP/2とHTTP/3の違い で解説しています。

間違えやすい点

当サイトの整理
誤解しやすい言い方正しい整理
HLS は動画の圧縮方式HLS は配信方式。圧縮はコーデック(H.264 など)が担う
MP4 はコーデックの名前MP4 はコンテナ(入れ物)。中身のコーデックは別に決まる
no-cache は「保存するな」no-cache は「使う前に確認せよ」。保存を禁じるのは no-store
画質の切替えはサーバが決めるアダプティブビットレートでは、どの画質を取るかは主にプレーヤー側が選ぶ
PWA は Service Worker がないとインストールできないMDN によると必須条件ではないが、https での配信は必要(localhost などの例外あり)

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学習の順番と時間の目安

次の時間は 当サイトの目安 で、公式の推奨ではありません。範囲が広い章なので、2〜3回に分けて進めるのがおすすめです。

  1. HTTP の要求と応答、キャッシュ制御(no-cache と no-store)を確認する:45分
  2. CDN の仕組み(オリジン・エッジ・利用者の振り分け)を図にする:45分
  3. HLS と MPEG-DASH を、一覧の形式と規格の出どころで比べる:45分
  4. コーデックとコンテナの区別、コーデックの系列を表にする:45分
  5. PWA の部品と、ネイティブアプリとの違いを整理する:40分
  6. 確認問題と モバイル2級 無料お試し20問 で仕上げる:30分

合計でおよそ4〜5時間が当サイトの目安です。第5章の HTTP/3 や TLS とつながる内容なので、第5章を先に済ませておくと理解が早くなります。

確認問題1:配信方式

(当サイトの独自問題)HLS の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 映像を圧縮する方式で、ITU-T と ISO/IEC が共同で定めた
  2. 動画を断片に分け、プレイリストを見ながら HTTP で取得する
  3. 映像と音声をまとめる入れ物の形式で、拡張子は .mp4 になる
  4. UDP の上で映像を送り続ける方式で、HTTP は使っていない

正解:2。HLS は動画を短いセグメントに分け、.m3u8 のプレイリストを見ながら HTTP で順に取得します。

1:圧縮方式はコーデック(H.264 など)の説明です。3:入れ物の形式はコンテナの説明です。4:HLS は普通の HTTP で配信します。

確認問題2:キャッシュ制御

(当サイトの独自問題)HTTP の Cache-Control で no-cache を指定したときの意味として、最も適切なものはどれか。

  1. 応答をどこにも保存してはいけない
  2. 保存してよいが、使う前に確認が必要
  3. 保存したものを期限なしで使ってよい
  4. 利用者の端末だけに保存してよい

正解:2。no-cache は、保存した応答を使う前にオリジンへ確認することを求めます(RFC 9111)。

1:保存を禁じるのは no-store です。3:期限なしで使ってよいという意味ではありません。4:共有キャッシュに保存させない指定は private です。

確認問題3:コーデック

(当サイトの独自問題)動画コーデックについて、最も適切なものはどれか。

  1. MP4 と WebM は動画コーデックの代表的な例である
  2. AV1 は AOMedia が公開した動画コーデックである
  3. H.265 は MPEG-DASH の一覧を記述する形式である
  4. H.264 は HLS のプレイリストの拡張子の名前である

正解:2。AV1 は Alliance for Open Media(AOMedia)が2018年に公開した方式です。

1:MP4 と WebM はコンテナです。3:MPEG-DASH の一覧は MPD(XML 文書)で、H.265 はコーデックです。4:HLS のプレイリストの拡張子は .m3u8 で、H.264 はコーデックです。

よくある質問

第9章は範囲が広くて不安です。どこを優先すればいいですか?

当サイトでは、配信方式・コーデック・コンテナの区別と、CDN とキャッシュの仕組みを先に押さえることをおすすめしています。どちらも他の話題の土台になるためです。

第9章から何問出ますか?

章ごとの出題数は公表されていません。MCPC の2級ページには出題カテゴリの比率を示す図があり、第9章に当たると当サイトが推定するカテゴリは、当サイトの読み取りで20%です。最新の図は公式ページで確認してください。

XR やメタバースは第9章の範囲ですか?

当サイトでは、XR などの応用は第13章(アプリケーション)とあわせて学ぶと整理しやすいと考えています。どの章から出題されるかは公表されていません。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム モバイルシステム技術テキスト 第11版(目次、2026年9月27日確認)
  2. [2]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリと比率、2026年9月27日確認)
  3. [3]RFC 8216 HTTP Live Streaming
  4. [4]ISO/IEC 23009-1 Dynamic adaptive streaming over HTTP (DASH)
  5. [5]RFC 9111 HTTP Caching
  6. [6]ITU-T H.266 Versatile video coding
  7. [7]AOMedia About
  8. [8]MDN Progressive web apps

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