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モバイル2級 第11章 情報セキュリティの学び方

モバイルシステム技術検定2級の第11章「情報セキュリティ」を、目次の4節ごとに確認ポイント・間違えやすい点・学ぶ順番で整理。共通鍵と公開鍵の比較表、暗号・認証・法制度の独自確認問題3問、出典つき。

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執筆
ICT模試 編集部

この記事の要点

  • 第11章は、出版社の目次では「モバイル環境のセキュリティ」「セキュリティの機能、サービス、運用」「セキュリティの要素技術」「情報セキュリティの標準と法制度」の4節です(2026年9月27日確認)。
  • 当サイトの推定では、出題カテゴリ「情報セキュリティ管理」(MCPC の2級ページの図を当サイトが読み取ると9%)に当たる章です。
  • 共通鍵と公開鍵、認証と認可、法律の名前と目的の3組を区別できるかが要になります(当サイトの整理)。

第11章はどんな章?

第11章「情報セキュリティ」は、モバイル端末やネットワークを安全に使うための考え方と技術、そして標準や法律を扱う章です。比率は他のカテゴリより小さいものの、暗号や認証は他の章(通信・アプリ・IoT)にも登場するため、土台として役立ちます。

以下は出版社の目次の節名だけをもとにした当サイトの整理で、テキストの本文は使っていません。

当サイトは MCPC とは関係のない個人運営の非公式教材です。章と出題カテゴリの対応は当サイトの推定です。

節ごとに押さえる用語は?

節名は出版社の目次、右2列は当サイトの独自整理
節(目次の名前)当サイトがすすめる確認ポイント関連記事
11-1 モバイル環境のセキュリティ紛失・盗難、公衆Wi-Fi、不正アプリ、フィッシングなどの脅威マルウェアとフィッシング
11-2 セキュリティの機能、サービス、運用MDM・MAM、多要素認証、ゼロトラスト、ログと監視MDMとMAM・ゼロトラスト
11-3 セキュリティの要素技術共通鍵・公開鍵暗号、ハッシュ、電子署名、PKI、TLS暗号・PKI・TLS
11-4 情報セキュリティの標準と法制度ISMS(ISO/IEC 27001)、不正アクセス禁止法、個人情報保護法個人情報保護

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要素技術は暗号とはとPKIとは、通信路の保護はTLSとは、端末の管理はMDMとMAMで詳しく扱っています。

どの順番で学ぶと効率がよい?

  1. 脅威:何から守るのかを先に並べる(情報処理推進機構 IPA の「情報セキュリティ10大脅威」が一覧として便利)
  2. 要素技術:暗号・ハッシュ・電子署名・証明書の役割を一つずつ説明できるようにする
  3. 運用:MDM、多要素認証、ゼロトラストのように、技術を組み合わせた対策を理解する
  4. 標準と法制度:法律は名前と目的、禁止している行為の種類を押さえる

間違えやすい点は?

当サイトの独自整理
つまずき正しい理解
公開鍵暗号では公開鍵で署名する署名は秘密鍵で作り、公開鍵で検証する
ハッシュ値から元のデータに戻せるハッシュは一方向で、元に戻すことはできない
認証と認可は同じ認証は本人の確認、認可は何をしてよいかの許可
パスワードを2回聞けば多要素認証知識・所持・生体のうち異なる要素を組み合わせる
ゼロトラストは社内を信頼する考え方場所にかかわらず毎回確認する考え方

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比較表:共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハッシュの違いは?

11-3 の要素技術は、「鍵をいくつ使うか」「元に戻せるか」「何を守るか」の3点で比べると整理できます。

当サイトの独自整理
方式鍵元に戻せるか主な役割と代表例
共通鍵暗号暗号化と復号で同じ鍵戻せる(鍵があれば)大量のデータを速く暗号化。AES
公開鍵暗号公開鍵と秘密鍵の組戻せる(対応する鍵があれば)鍵の受け渡しや電子署名。RSA・楕円曲線暗号
ハッシュ関数鍵を使わない戻せない(一方向)改ざんの検知や署名の下ごしらえ。SHA-256

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具体例:HTTPS の通信で3つの技術はどう組み合わさる?

3つの技術は、実際には組み合わせて使われます。スマートフォンで HTTPS のサイトを開く場面を、TLS 1.3(RFC 8446)の流れを簡略化して当サイトが整理しました。

  1. サーバが証明書を送り、端末は認証局の電子署名(公開鍵暗号とハッシュ)を検証して、相手が本物かを確かめる
  2. 端末とサーバが鍵交換(楕円曲線ディフィー・ヘルマンなど)を行い、その通信だけで使う共通鍵を作る
  3. 以後の Web のデータは、処理の速い共通鍵暗号で暗号化して送る

公開鍵暗号は処理が重いので、大量のデータの暗号化には使わず、相手の確認と鍵の準備に使うのが基本です。「公開鍵暗号だけで全データを暗号化している」という選択肢は誤りとして見抜けるようにしておきましょう。

認証の3つの要素はどう見分ける?

多要素認証の問題は、各手段がどの要素に当たるかを見分けられれば解けます。NIST SP 800-63B などで使われる3つの分類を、身近な例で整理しました。

NIST SP 800-63B の考え方をもとにした当サイトの整理
要素意味例
知識本人だけが知っているものパスワード、暗証番号、秘密の質問
所持本人だけが持っているものスマートフォンへの通知、ワンタイムパスワードの機器、IC カード
生体本人の身体の特徴指紋、顔

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「パスワード+秘密の質問」は段階が2つでも要素は知識の1種類だけなので、多要素認証ではありません。要素の「種類」が2つ以上あるかを数えるのがコツです。

確認問題1:電子署名の鍵の使い方は?

公開鍵暗号方式を使った電子署名の説明として、最も適切なものはどれか。

  • 1. 送信者が自分の秘密鍵で署名し、受信者は送信者の公開鍵で検証する
  • 2. 送信者が受信者の公開鍵で署名し、受信者は自分の秘密鍵で検証する
  • 3. 送信者と受信者が同じ共通鍵を使い、署名の作成と検証の両方を行う
  • 4. 送信者が自分の公開鍵で署名し、受信者は送信者の秘密鍵で検証する

正解は1。秘密鍵は本人だけが持つため、秘密鍵で作った署名を公開鍵で検証できれば、本人が作ったことと改ざんがないことを確かめられます。

2は暗号化(機密性の確保)の鍵の使い方と混同しています。3は共通鍵方式で、第三者に対して本人を証明できません。4は受信者が他人の秘密鍵を持つことになり成り立ちません。

確認問題2:多要素認証に当たるのは?

多要素認証に当たる組合せとして、最も適切なものはどれか。

  • 1. パスワードの入力と、秘密の質問への回答
  • 2. パスワードの入力と、スマートフォンへの通知の承認
  • 3. 暗証番号の入力と、別の暗証番号の入力
  • 4. 秘密の質問への回答と、合言葉の入力

正解は2。パスワード(知っているもの)と、手元の端末(持っているもの)という異なる要素を組み合わせています。

1・3・4は、どれも知識の要素を2つ重ねただけで、要素の種類は1つです。多段階ではあっても多要素ではありません。

確認問題3:不正アクセス禁止法の説明は?

不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • 1. 他人の識別符号を無断で入力して、アクセス制御された機能を使う行為を禁じる
  • 2. 事業者が個人情報を扱うときの利用目的の特定や安全管理の義務を定める
  • 3. 無線設備を操作できる者の資格と、無線局の免許の手続きを定める
  • 4. 著作物を複製する権利と、その例外になる私的な複製の範囲を定める

正解は1。他人のIDとパスワードを無断で使うログインなどが、不正アクセス行為として禁止されています。

2は個人情報保護法、3は電波法、4は著作権法の説明です。法律は名前と目的の組合せで覚えると区別しやすくなります。

解けたら、モバイル2級の無料お試し20問で他のカテゴリと一緒に確かめてみましょう。

他の章とのつながりは?

第11章の用語は、ほかの章でも形を変えて登場します。当サイトの整理では、次の対応を意識しておくと復習の効率が上がります。

当サイトの独自整理
第11章の用語よく結び付く章結び付き方の例
暗号・認証第7章 端末周辺技術無線LANの WPA3 やBluetoothのペアリング
TLS・証明書第9章 インターネットとコンテンツHTTPS での通信の保護
SIMと加入者認証第2章・第4章網が端末の加入者を確かめる仕組み
デバイスの保護第12章 IoTシステム多数の機器の初期パスワードや更新の管理
MDM・ゼロトラスト第13章 アプリケーション業務用端末とクラウドの利用の管理

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パスワードを使わない認証の新しい形はパスキーとFIDO2で扱っています。章をまたいで同じ用語が出てきたら、それぞれの場面で「何を守っているのか」を一言で書いておくと、選択肢の言い換えに強くなります。

よくある質問

IPAの10大脅威の順位は覚えるべきですか?

順位は毎年変わります。当サイトとしては、順位よりも脅威の名前と、それぞれに有効な対策の組合せを押さえることをすすめます。

比率が9%なら後回しでもよいですか?

MCPC の2級ページの図を当サイトが読み取ると9%です(2026年9月27日確認)。ただし暗号や認証は通信やアプリの話題にも出てくるため、当サイトとしては早めに基本だけ押さえることをすすめます。

ISMS と ISO/IEC 27001 は同じものですか?

ISMS は情報セキュリティを組織として管理する仕組みそのもの、ISO/IEC 27001 はその仕組みに求められる要求事項を定めた国際規格です。認証を受けるときの基準が ISO/IEC 27001、という関係で覚えると区別できます。

暗号アルゴリズムの計算まで必要ですか?

4択の知識問題が中心の試験なので、当サイトとしては計算手順よりも、方式ごとの鍵の使い方と用途を区別できることを優先するとよいと考えます。

法律はどこで確認すればよいですか?

条文は e-Gov 法令検索で無料で確認できます。改正されることがあるため、確認した日付をメモしておくと安心です。

出典・参考

  1. [1]リックテレコム モバイルシステム技術テキスト 第11版(目次、確認 2026-09-27)
  2. [2]MCPC モバイルシステム技術検定[2級](出題カテゴリ、確認 2026-09-27)
  3. [3]IPA 情報セキュリティ10大脅威(確認 2026-09-27)
  4. [4]e-Gov 法令検索:不正アクセス行為の禁止等に関する法律
  5. [5]e-Gov 法令検索:個人情報の保護に関する法律
  6. [6]NIST SP 800-63B Digital Identity Guidelines(認証)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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